八月の御所グラウンド

29件の記録
さくら🌸@lily_sakura_2026年8月31日読み終わった表題作では8月の、そしてもう一篇『十二月の都大路上下ル』は12月の京都が舞台になっている。身体の芯から冷える冬も、山に囲まれた盆地ならではのジメジメしたうだるような暑さが襲う夏も、二篇物語から嫌というほど伝わってくるし、思い出せるからすごい。二篇ともに共通してるのが、登場人物たちが遭遇する不可思議な現象。それを「京都だからそんなこともあるか」で片付けるのは多少乱暴に思うかもしれないけど、京都に住んだことのある人なら納得できてしまうだろうな。五山の送り火が行われる前日が終戦記念日であること。それだけで、夏の京都なんだからもしかしたらこんなこともあるのかもしれないと思える。 忘れてはならない歴史がある。繰り返してはいけない過ちがある。8月が終わる前に読めてよかった。

- ラフターラ@rila-medaka032026年8月29日読み終わったスポーツ×京都×不思議の2編の青春短編集。 スポーツの事は全く分からず、きっと野球を知っていれば情景が広がるのだろうと思うのだけど、登場人物の心情もきっちり描ききっているので最後まで楽しめた。不可思議に答えはないですね。
ユメ@yume_bookworm2026年8月20日読み終わった感想京都の街を舞台に不思議な出来事が起こるというストーリーは万城目学さんらしいが、例えば『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』といった過去の作品とは毛色が異なる。 主人公たちがパスタやケーキを食べに入る「セカンドハウス」は、私も京都ですごした大学時代に訪れたことがあり(彼らとは別店舗なのだけれど)、懐かしいな——などと呑気なことを考えながら読み進めていたら、がつんと殴られたような衝撃を受けた。 沢村栄治が第二次世界大戦時に徴兵され、軍で手榴弾を投げさせられたせいで肩を壊したこと、いちどはプロ野球に復帰するも二度目の徴兵で戦没したことは知っていたのだが、改めて物語を通してその事実を突きつけられると、あまりの惨さに言葉を失う。どれほど野球がしたかったことだろうか。 我が国は二度と戦争を繰り返してはならないと強く思わされたし、今も身勝手な指導者たちによって世界各地で争いが起きていることを深く憂う。 本を閉じたあと、好きなアイドルの新曲を聴いていたら、「きっと私の明日は素晴らしい」という歌詞に涙が出そうになった。戦火によって奪われた、無数の「明日」があった。平和な時代に生まれることができた私は、「明日」が少しでもよいものになるよう、懸命に生きていかねばならない。 送り火の日はすぎてしまったが、8月にこの本を読むことができてよかった。


のん。@non___12082026年8月12日買った読み終わった再読一度図書館で借りたけど文庫化されたと知って購入 これまた夏の京都が舞台。 もうひとつの都大路駅伝の方もかなり好き。 京都にスポーツ系と好みのジャンルで読みやすかった、 無念の戦死した方たちが舞い戻ってくるお話。 ただ野球がしたかった、駆け回りたかった単純な想いが この不思議な現象を巻き起こしたんだろうな。 田中希美さんの解説もかなり良かった。
























