

どうどう
@toutoutoudo
- 2025年8月27日
- 2025年8月26日
- 2025年8月16日方舟夕木春央読み終わった漫画の試し読みしたら結末が気になりすぎて本屋へ行って買っていた。エピローグ前まで読んでおいおいどうやってここからどんでんを返すんだよ〜って思っていたら、めっちゃひっくり返されて笑った。(ここからネタバレあるよ)方舟っていうから地震の影響で未曾有の災害があり外に出たら死んで、残る方が安全とかそういうパターンかなって思ってたらそれに近しいけどそうじゃない感じでトリックまではわからんかった。犯人の人を殺すという潔さという性質をあまり感じれてなかったので自分の中でよく起きるミステリの登場人物は殺意のリミッター低いよね問題が出てきてしまった。けど、ボンベ使われてたから殺したとかいうのがあって、あ、この人、旦那さんに対して言っていた不満が自分にも当てはまるもので自分の写鏡を見ているみたいで嫌だったのかなって。本来は社会性を持っていなかったけど後天的に身につけていて、封じられていたものがあの特殊な空間で解き放たれてしまったのかなと。けど、あの後潜って地上まででれるのか。自分のために行動し尽くすという経験を経た最強の女が生まれてしまった。後日談で犯罪を重ねていってほしい。
- 2025年8月15日帰れない探偵柴崎友香読み終わった厚めの紙が使われていたのか2ページ捲ったと思って一ページ減らそうと思ったら1ページしか捲ってなくてあれ?となったのが五回ぐらいあった。 はじめの街のエピソードを読んでたらポールオースターのガラスの街を思い出した。現実的な部分と虚構的な部分がよい塩梅で私が小説に求めているもので読んでいて苦じゃなかった。場所の固有名詞が出てこないこと、あと名前も(仮名)となっているのもよい。明確な場所と人名はいらない、何が起きたのかが重要。帰れないというのは物理ではなく時間のことなのかなと思ったりした。お盆休みで人生のこれまでとこれからを考えてしまっていたのでラストの手前ぐらいのシーンが本当によかった。故郷へ帰りたいか帰りたくないかの問題提起を本質を語らずに提示して主人公の答えがでてくる。作者の私小説的な読み方もできるのかな。この方の本で前にも帰れない故郷のエピソードがあった気がした。 今から10年あとの話という枕詞も時系列の奥行きをだしている感じがあった。今の私から未来のことを語っている…、あらゆることは今起きる..!?
- 2025年8月12日
- 2025年7月29日サイレントシンガー小川洋子読み終わった小川洋子さんの本を読むといつも現実に戻ってくるのに時間がかかる。俗物的に見ると哀れになる人をこんなに高尚に尊く正しく描ける人はいないと思う。今回の主人公は世間と世俗を往来していて最後の選択までが書かれていた。本当に静謐な文章やで文章が静かってなんなんだってなるけど、本当に静かで余分なない。歌の記述も感覚的に思っていたことが言葉になっていた。
- 2025年7月23日
- 2025年7月21日光のそこで白くねむる待川匙読み終わった自分の記憶をめちゃめちゃ疑ってしまうので私とキイちゃんの記憶の応酬して多面的な過去になっていって正しい過去がわからなくなっていく場面がすごい好きだった。自分としてはただの行為であって悪意も善意もなかったのに周囲から悪行として扱われて責められてしまう悲しさを思い出した。幼少期に過ごした田舎への嫌悪を拡張したお話?崖はいなくなることの象徴?三回くらい読み返さないとわからなさそう。三回読み返してもわからなさそう。
- 2025年7月20日夏への扉〔新版〕まめふく,ロバート・A・ハインライン,福島正実読み終わった死んでいた6月を超えて7月になり読み始めた。ちびちびと読んでいて半分を過ぎたあたりから一気に読み終えた。 名作と、名前だけは知っていた。読み終えた後に純粋に面白かった!とビックリマークが出た!久しぶりだった! 夏への扉を探すんだと思ってたらそんなことはなくてタイムマシンやらなんやらのお話でした。夏の扉というのがよき。 最初は復讐譚だと思っていたら主人公はそんなところに留まらなくて、どんどんと進んでいって大切な物を手に入れていた。夫婦に裏切られたら夫婦に救われて、そこに出てきた言葉がよかった。人を信じないと何も始まらない。楽しい時じゃなくて辛い時に読んでもいい本は信頼できる。 途中から展開がわかったけど予想をなぞって物語は進むけど全然つまらなくならなくてすごい。求心力がすごい。 なんか昔に聞いてたラジオでピートっていたなって思って調べたら由来だった。
- 2025年5月26日象は忘れないアガサ・クリスティー,中村能三読み終わったポアロシリーズ読破計画の9冊目。 象が出てくるのか〜、インドが舞台かな〜とか思ってたら、ことわざでした。出てくる人もシンプルで長さもそこまでないからおよよいと読み終えれた。オリヴァさんも久しぶりにみて、久しい〜となった。 なんとな〜くトリックはわかったけど、なんでそうなったのかまではわからなくて最後まで読み進んで、なるほど〜となった。 象たちの情報を集めていくことで、知られていなかった事件の全容が見えてくるの面白いよね。個人個人が重要じゃないと思っている情報が集まって一つの仮説になってく様がよき。 情報の収集と取捨選択が探偵には必要、じゃあ、情報の収集担当がいれば探偵は誰にでもなれるのか。そんな小説あったら読んでみたい。
- 2025年5月20日君の名前で僕を呼んでアンドレ・アシマン,高岡香読み終わった前に映画を見てから読みた〜いとなって買って積んで寝かせていた。発掘して読んだ。 君の名前で僕を読んでってタイトルがいい。 この記憶があるだけでこの先も生きていけると思える出来事がずっと欲しいな〜と思ってたけど、エリオにとってのそれがオリヴァーとの6週間だったのかな。違うな、その出来事に出会ってしまったばかりに後の出来事が全て手痛い苦しみとなってしまったのかもしれない。 男女だったら運命の出会いでハッピーエンドまで滑らかに進めた道が男同士ということで期限付きの美しい過去になってるのつらいよね。けどそれがカタルシスとなって美しい物語として消費しているこの現状はどうなんでしょうと悩み悩み。美しいと捉えないで悲劇として捉えないといけない。いや私が勝手に結ばれない二人に美しさを感じてるだけで、これは悲劇を描いてる?
- 2025年5月20日NHK心おどる あの人の本棚久住昌之,クリス智子,池澤春菜,角幡唯介,金原ひとみ,鈴木敏夫読み終わった池澤春菜さんの本棚が好き、あの納戸みたいな部屋が欲しい。本を語る人と本と生活を語る人がいた。 京極夏彦先生だけ本じゃなくて終始本棚の話をされていて笑った。本じゃなくて本棚をあんなに真剣に語れるのすごい。適当に詰めていっているから見習いたい。
- 2025年5月19日博士の長靴瀧羽麻子読み終わった学生のときによんだぱりぱりが好きだったな〜と本棚の前で思い出して手に取った。一つの家族の様子が何世代かにまたがって書かれている。 過不足ない文章で安定したクオリティの面白さが続く。過度じゃなし、不足もない。過剰な感動も無ければ読み途絶えるつまらなさもない。疲れ萎んでいる状態だったので、するすると読むことができた。おそうめんですね。 最初の話が好きすぎて、長靴の告白〜とか思ってたら、和也が浮気しだして笑った。 書かれてない空白に何があったのか想像できる文がちらばめられている話の時は自分がそのエピソードを埋める想像をするから自分もなにかしている気分になるな〜と思った。 博士は思ったより出てこなくて、最後にでてきてメモを渡して言った台詞が好きだった。メモは大切。忘れちゃうからね。
- 2025年5月19日
- 2025年5月13日ビオレタ寺地はるな読み終わったポプラ社の新人賞を受賞した作品と聞き読んだ。 2010年代を感じた。棺桶を売るお店という設定が良くてそれに絡めたエピソードが数個描かれるのかなと思っていたら主に主人公の思考が多くてあまり理解できないことと理解できることがあった。じたばたしているという表現があったけど、確かにめっちゃじたばたしてて面白い女だとなった。大きなオチがあるのかなと思ったらするするすると終わってしまって拍子抜け。文体はエンタメっぽいけど文芸よりのストーリーとして書かれてる?だったらエンタメの気持ちで読んでたからあまり考えてなくて読み取れなかったのかもしれない。あとさけるチーズ家族像なので暖か家族エピに普通ダメージ食らってしまった。
- 2025年5月9日あらゆることは今起こる柴崎友香読み終わった「百年と一日」がすごい好きで追ってる作家さんの本なので手にとった。 本を読んでて一ページ目を読んだ時に文章は理解できるのに書いてある出来事と感覚が全く理解できなくて読めなくなってしまうときがある。柴崎さんの本を読んだ時、感覚が分かりすぎて同じだ!となって感動した覚えがあって、著者の発達障害について書かれている本と知って何かわかるかなあと思って読んでみた。 なにもわからなかった。人が自分との対話を経て得た経験を読んでも私がそうだとかそうじゃないとかはわからなくて知識として吸収して一例として自己との対話の結論の参考にするしかない。 過去と現在と未来が同じ強度で並んでいる部分の話やわかるわからないの話が言語化できなかった自分の感覚が話されていて新たな発見。全然わからな〜いが突然わかった!となることがたくさんあった。
- 2025年5月9日星の牧場庄野英二読み終わったカシワイさんの絵が素敵だ〜となって手に取った一冊。 名作でした、この世には存在するけど読んでないだけのすごい作品があるのだと改めて思って、発行してくれてありがとうございますという感情。 大人になるにつれてなくしたやさしい世界が描かれていて、自分も持っていた世界を思い出した。 モミイチという戦争から帰ってきた男が主人公。はにかみやの無口なモミイチがツキスミという戦争中に離れ離れになった愛馬との話。 森の中で出会うジプシー達のエピソードひとつひとつが愉快で面白くて綺麗でわたあめに包まれているみたいな気分で呼んでいた。現実から森の中へ入っていっていく過程がグラデーションのように現実から幻想へ移行していくところが良き。あと森の中の風景の色遣いがすごい、美しすぎる。モミイチが見ている色がすんなりと入ってきて想像ができた。あと、フルートさんが作ったジャムが食べたくなった。食事シーンもいい。ミネラル。 紐解いていけば戦争の後遺症で幻を見てしまっていると解釈になる。モミイチが戦争中の体験が辛くて記憶をなくしたけど、そこで出会った楽しかったり美しい体験もあって、それを再構築して森の中に生み出した。頭の中にあってもそれが人を救っているならそれは現実です。でも、音楽はモミイチの頭に知識がなさそうだけど、出てきているからやっぱり本当にジプシー達はいるのかもしれない。 そいでラストシーンですよ、まって、泣きそうとなった。この小説に相応しすぎる。音楽に明るくないので曲全くわからん〜となったまま読み進めたけど、最後だけはなんか音が聞こえた。 タイムスリップして若かりし頃の自分にプレゼントしたい本選手権優勝です。
- 2025年5月7日棕櫚を燃やす野々井透読み終わった拡張された3行。3分で食べて無味。金閣寺より銀閣寺。ソフトクリームの上の金箔。金箔が多すぎたら陶酔。 私の家族はさけるチーズでこの家族はカマンベールチーズ。それは分かり合えない。
- 2025年4月29日葬儀を終えて〔新訳版〕アガサ・クリスティー,加賀山卓朗読み終わったポアロシリーズ読破計画の8冊目。海外小説を読む時あるある、「お前だれや 〜名前に馴染みないからおぼえられないよ〜」が今回も起こった。ポアロシリーズ読んでていつも思うのが外国人の名前に馴染みがないから紹介された人とその名前が覚えきれなくててできた人がわからずに折り返しを確認する作業が起こる。スーザンという名前をやっと覚えたと思ったら、ミセスバンクスと書かれてあれバンクスってスーザンの旦那だよなとか思ったらミセスだからスーザンのことかとわかって混乱混乱。 で、このバンクス夫妻ですよ、グレゴリーとスーザンですよ。(ここからネタバレあるよ)寡黙な薬剤師で周囲から評価低めなのにスーザンはなんでこんな男性と結婚したんだと評価低め。そこからグレゴリーはどんな人物なのか段々と情報が開示されていく。精神病院に入院していたこと、しかもその理由がカッとなって薬に細工をしてご婦人を殺めそうなったことからくる良心の呵責からノイローゼになって自ら入院という選択したということ。えまって小心者で繊細なのにプライド高くて自分を抑えきれないってこと…?ちょっと待ってくれ癖に刺さりすぎると思ってたらまた別のことがラストで語られる。 ここからは妄想を含んだ解釈になるけども、本来の彼はカッとなっても行動には起こさないで押さえ込む小心者で繊細でこの時代に理想とされる男性像としては生きられない人物だった。だけどスーザンと出会ったことで彼は一角の男性として生まれ変わらせようとグレゴリーの精神に干渉されてしまう。スーザンからの干渉という名の愛を受けた彼は自分を人から見下される存在ではないと思うようになり、精神の均等が取れなくなってしまって、リチャードを殺したのは自分だと思うようになる。 スーザンは本来のグレゴリーから自分の夫として相応しい人物に変えようとしていた。ちょっと待ってくれこの夫婦、癖に刺さりすぎる。 犯人の伏線として人物に二面性が与えられたのかなと思った。スーザンは商才溢れる魅力的な女性の他に夫を洗脳する一面。ロザムンドは見た目だけの頭の足りない女性の他に観察眼があり鋭さと客観的に物事を見れる一面。そして犯人がもつ二面性。 今回はポアロは忍び込みおじさんとなっててあまり行動などはしてなかった印象。ポアロがあっちこっちと移動したりするシーンが好きなのでちょっと残念だった。
- 2025年4月25日
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