ソクラテスの弁明

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- よみみ@yomir2025年9月16日読み終わった感想ソクラテスだよと思ってたらソクラテスについてプラトンが書いたなんと創作物みたいなやつだった!だからこれは実質プラトンかも!!! 濡れ衣着せられたソクラテスですが結局死刑になっちまったよ〜な話 書いてるのは弟子のプラトンね。ソクラテスを陥れた奴は結局何かを得れたのかな。 自分はそんなことしてないけど、あれこれ言い訳すんのもアレだし、己を貫き通して死にすら殉じるぜ!みたいなのよくこの界隈で見る気がする。なんていうか誇りがすごい!かっこいい生き様ってこういうのを言うんだろうな〜と思ったりした。 あとびっくりしたんだけどプラトンとソクラテスってめちゃ歳が離れてるんだね。 プラトンが20代の時にソクラテスは70歳で死刑になっちゃうし。でもプラトンが12歳の時にソクラテスと知り合ったらしいから、そこから素晴らし教えや影響を受けていたのかな〜と思う。 私も色々読んで芯のある哲学ババアになりたいもんだ!!!
- CandidE@araxia2025年8月30日読み終わった納富先生の解説がてんこ盛りで、哲学を志すなら一家に一冊は必須だな、素晴らしいな、と思った。こんな親切設計の本が学生時代にあったら、人生が違ったかもしれない。特に、プラトン対話篇のグループ分けやその詳細な解説を若い時分に知りたかった。古代ギリシャ哲学の基礎というレンズでもって、さまざまな事象を読み解ける。それって素敵でしょう? 人生のセンス爆上がりでしょう? うほほーい。 ちなみに目次は、 ーー 目次 ・訳者まえがき──『ソクラテスの弁明』を読む前に ・ソクラテスの弁明 ・解説 納富信留 ・プラトン対話篇を読むために ・年譜 ・訳者あとがき ・重要人物および事項一覧 ーー となっている。ねっ、初読者も安心のやさしい心配りでしょう? ーー 『ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者であることが、人間として生きることだ、ということであった。私たち一人ひとりも、そんなソクラテスの言葉を聞きながら──プラトンが書き記した言葉を読みながら──人間として生きることを、学んでいくのであろう』ーー「訳者あとがき」より ーー うーん、人間として生きることを学ぶ……あのー、ZAZEN BOYS というバンドに『八方美人』という曲があって、そのサビが「夢の中で cry しょうがない だって人間じゃない」という歌詞なんだけれども、「♪だって人間じゃな〜い」このフレーズが好きで、というか、とても心に沁みて、人間じゃな〜い私→でも実際は人間の私→でもやっぱり人間じゃな〜い私、というループにはまってしまって、「人間として生きる」あるいは「人間として生きよう」まで辿り着けないのが実際のところなんだよね(笑) 早く人間になりたい! さて、人生四度目の『ソクラテスの弁明』。難しいなー、と思う。やはりソクラテスは弁論に長け、セルフプロデュースも上手い。霊性(ダイモーン)の声、というか不知の知フェチは狂気じみていて、説得は不可。虻としてウザいことこの上ない。で、その虻は叩き潰したところで人や街に大した害はないだろうし、追放で済ませる選択肢もあったとされる。それなのにソクラテスが、ちょっとめんどうくさい性分だから死刑になって、毒杯をあおって、みんながショックを受けちゃった、と。 知を愛し求めるあまり、ソクラテスは周囲をないがしろにしたのかもしれない。でも、それが西洋哲学におけるファーストインパクトになった、と。難しいなー、人間として生きるって。より善く生きるならなおのこと。
- こここ@continue_reading2025年8月3日読み終わったプラトンは、やはり読んでおこうと思い、手に取った。 本の後半にある納富信留さんの解説や年譜がすごく役に立った。 「知らないという事を知っている」ではなくて、「知らないと思っている事」、『自分が知らないという思い』を確認しつづけていかなければならない。 『知る』と『思う』の明確な区別こそ、「知を愛し求める」営みとしての哲学の出発点となる。 知らないと思う事から、考えることが始まるのかなと思った。