アガサ・クリスティのイギリス

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Ayako@aya_rb2026年10月23日読み終わったクリスティ好きには満足の一冊。言及された作品が記憶によみがえってくるし、原作のタイトルの著者日本語訳と邦訳タイトルが併記されているのも、邦訳されるときのプロセスを垣間見るようで味わい深い。ブリティッシュ文学には付き物の階級文化についての解説、言葉遣いにおける省略の形や使う表現の違いが面白くて、やっぱり原著で読みたいなあと思った。 イギリスの住宅事情の変遷、使用人事情の変化も、特にミス・マープルのシリーズを思い返すとよくわかる。映像化作品にも言及があり、実はミス・マープルはあまり見ていないことに気がついた。ポワロは何度も再放送しているけど、ミス・マープルは意外とやらないしいつも見逃してしまう。 そしてなんと言っても、わたしにとってクリスティの一番好きなところである、魅力的な女性のキャラクターのこと。たしかに、階級のステレオタイプに寄っている感は否めないクリスティの人物造形だけど、みんな自分で自分を養って、しっかり立っている感じが、クリスティにどハマりしていた中学生のわたしにはまぶしかった。レイディ・アイリーンの、貴族のお嬢さんらしい溌剌さと物怖じのなさ、ヴァージニア・レヴェルの優雅で魅力的で男性を惑わす一方でそれに依存していない感じとか、ルーシー・アイレスバロウの理知的で明快な生き方、などなど。名前が思い出せないけど、ノン・シリーズに出てくるロウワー・ミドル・クラス(いや、孤児院出身という設定だったような?)のヒロインで、すごく好きなキャラクターもいた。もちろんミス・レモンやタペンスも。 好きで何度も読んだ話もあれば、『第三の女』のように、あれ?読んでない?いや、読んだ!覚えてないだけ!というものもあるので、もう一回全部読みたい。引っ越しの時に、「図書館にあるし家に置くには膨大すぎる。Kindleで揃え直せばいいか」と思って、ハヤカワの赤い背表紙の文庫たちを思い切って処分したことを心底悔やんでいます。これを読んでいる間も、家にあったらすぐ参照できたのに!と歯ぎしりしたくなった。 こうなったらクリスティの自伝や、数年前に出た評伝も読みたい。BBC版ポワロ(最高)のスーシェの回顧録も。 ちなみにネタバレしないように書かれているので、未読作品がある人も心配なく読めます。










Ayako@aya_rb2026年10月23日読んでる『アクロイド殺し』が最初に戯曲化されたとき、劇作家からクリスティに対してポワロを20歳若くしてプレイボーイにする、という提案がなされたことを読んで衝撃を受けている。なんだそりゃ。どういう客層を狙ったのか。ターゲットをクリスティのファンに置くなら、完全に間違ってる気がする。 クリスティは断固反対して、有名俳優(『レベッカ』のダフネ・デュ・モーリエのお父さんらしい)が味方してくれたことで事なきを得たけど、シェパード医師の姉キャロラインを若い女性のキャラクターにする案は承諾することになったと。クリスティの小説は、キャラクターが魅力的なので(ステレオタイプという批判はあるにせよ)、そのままでも十分なのではないのか。クリスティ、そりゃあ自分で戯曲化するようになるよね……






Ayako@aya_rb2026年10月21日読んでる第2章 変わりゆく娯楽とレジャー クリスティの小説に出てくるタイピストや家庭教師の女性たちが、「休暇をフランスで過ごした」の背景にある、ツアー旅行の誕生。ヨーロッパ旅行の大衆化。旅行に行くって贅沢だから、それだけワーキング・クラスやロウワー・ミドル・クラスの暮らしにゆとりが出てきたということなのだろうし、働いてひとりで生活している若い女性が、そういう休暇を過ごせたことはなんだか嬉しい。 そこから今度はアッパークラスやアッパー・ミドル・クラスが大衆化した地域を避けて、中東に足を延ばしはじめる。 トマス・クックは、クック社の旅行ガイドの元祖の人か。





Ayako@aya_rb2026年10月14日買った遅いランチに出たついでに書店に寄ったらつい買ってしまったその6……というより、これがあったら買おうかな、という気持ちで行ったのだった。 文庫も新書も見つけたら買うので仕方ない。満足。







三毛猫ななこ@mikeneko_nanako2026年10月10日読み終わった- 名探偵ポワロ、ミス・マープルを中心に アガサ・クリスティの作品の背景にあるイギリス社会と文化を紐解く一冊 「ポワロはベルギー人(フランス語が母語)だから英語が苦手」という視点が、個人的に新鮮だった。考えてみれば確かにそうなのだが、日本語訳でクリスティの世界を見てきた私にとって、ポワロは「片言のフランス語を話す人」だったので、目から鱗 ロナルド・ノックスの探偵小説十戒も面白い。 「双子の兄弟や、その他瓜二つの人物は、いきなり読者に紹介されてはならない」など、本当にその通り






















