山の上の家事学校

15件の記録
- 読書日和@miou-books2025年5月8日読み終わった家事に非協力的であった男性が妻から離婚され、妹のすすめもあって男性を対象にした家事学校に行くことになる。 校長の定義する家事「家事とは、やらなければ生活の質が下がったり、健康状態や社会生活に少しずつ問題が出たりするのに、賃金が発生しない仕事、すべてのことを言います。多くが自分自身や、家族が快適で健康に生きるための手助けをすることで、しかし、賃金の発生する労働と比べて、軽視されやすい傾向があります。」いきなり核心をついていてしみます。 男性だけが通える家事の学校、寮生活も選べるし週末だけの通学も選べる、緩やかなカリキュラム。 通っている男性たちの言葉から、家事は習っているけれど、女性がやるべきもの、という気持ちが透けてきて、読んでいて辛かったりイライラしたり。既視感強い会話に心が振り回される。主人公は学校に通ううち、生活自体を見直すようになり、自分がいかに家事・生活を軽んじていたか、妻の心を踏みにじっていたかに気づいていく。 物語の終盤は私自身も自分の母の事を思っていた。父は全く家事をしないし、自分の着替えがどこにあるかさえ分からないだろう、、。母が全部やって何とも感じていなかった。母にも人生があるのに、私も一個人としての母の人生を思いやることはなかったな、と反省する。 中年以上の男性陣に読んでほしいと思った、いや、身近な男性か(職場も含めて)。家事を誰かが背負うのではなく、分担するのが当たり前の世の中になりますように。
- あまね@sennadasilva2025年5月3日読み終わった図書館本一気に読めた、小説としては面白いかも。 んー主人公さん出来すぎというか、素直というか。離婚原因も不規則仕事に夢中だったとか、妻や家庭に鈍感だったとか、何も見えてなかったとか、反省して改善してスキル身につけていくのはいいんだけど一体何歳なのかな、この僕ちゃんは。 と小一時間聞いてみたいけど、あんまり深くお話したくはないくらい思考力や想像力が未成熟な感じの人。言われなければわからない、自分でやってみなければわからないままなら、同じこと繰り返して行くんじゃないかな
- u m i@u__mi732025年4月17日気になる「シャルロットのアルバイト」、「風待荘へようこそ」と最近近藤さんの本を読むことが多く、もうちょっと他の作品も読んでみたいなーと思って調べたら出てきた本。 『忙しすぎて「生活」が後回しになっているあなたのための1冊です』という言葉に惹かれた。 原田ひ香さんの『家事ができる人もできない人も、すべての人に読んでほしい。…あなたの人生を奪われる前に。』という言葉も。
- ルカ@hnhtbr-3152025年4月11日読み終わった「今の日本は家庭に一人専業の家事労働者がいるという前提で社会のシステムが形成されている」 作中の家事学校の校長先生の言葉。 その前提が変わってきてるのに、社会のシステムが変わってないせいで歪みや軋みが生まれてる。特効薬はないけれど、みんながそのことに気づいてくれたら何かが変わっていけるかも、と思ったりした。
- 桜@sakura_4512025年4月10日読み終わった図書館で借りた主人公は離婚したばかりの男性(30代くらい?)なのだけれど、いい歳して未婚の(そしてこの先も生涯独身であろう)私自身にも色々刺さるところの多い、考えさせられる物語だった。家事とは、生活とは、仕事とは…。様々な年齢性別のたくさんの方に読んでみてもらいたい一冊。
- ゆりたん@yuritanyogini2025年4月4日読み終わった図書館本男性のための家事学校。家事を習う過程で主人公はことあるごとに過去のあやまちに気づいて変わろうとする。自分にもグサグサと来た。省みるべきことがたくさんあるわ……久しぶりに近藤史恵さんを読んだ。ドラマ化されるときっと楽しい。
- あつ@atsu_5702025年3月25日読み終わった借りてきた久しぶりの一気に読む読書だった。 没入してバスを乗りすごしそうになるのも久しぶり。 家事をめぐる言葉や思考が、社会で深まってきているのを感じる。 家事学校、私も行きたいよー 男性が家事を行なったときの落とし穴、「なんで自分が」、「外注した方がいいじゃん」、マウント、に触れられているのがよかった。
- amy@note_15812025年3月20日かつて読んだ感想フェミニズムジェンダー男性のための家事学校を舞台に離婚したばかりの主人公・幸彦が仕事や生活、人生、家族との向き合い方を自分に問い直していく話 いわるる「男性学」で取り上げられるような男性が自身へのケアをどうするか、本音や弱音を吐き出すことへのハードルの高さなどを主人公が感じながらも、堅苦しい話の内容ではなくただシンプルに自分自身や自分の周囲の人を大切にすることとはどういうことかを一緒になって考えることができる 軽い読み口ですいすい読めたし、やっぱり男性に読んでほしい本である。NHKあたりでドラマをやってくれないかな