答えは市役所3階に
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橘海月@amaretto3192025年12月26日読み終わった#ミステリ2020年コロナ禍真っ只中を描いた本。就職をひかえた高校三年生、出産間近の妊婦、日雇いで生計を立てていた人、他にも「コロナ禍でさえなければ」と思わずにはいられない、どうしようもない状況に翻弄される人達と、市役所でこころの相談を受け持つカウンセラー達の物語。温かな話を読み終えた後の、ミステリの種明かしという二部構成が上手い。 「相談者が本当の事を言うとは限らない」はカウンセリングあるあるで、だからこそ相談者が信頼できない語り手となる。ただそのままだと「カウンセラーは秘密に気づいても指摘しない。故に解答編を相談者に伝えられない」となってしまうので、そこをカウンセラー見習いの助手的存在で、うまく成立させているのがいい。構成の妙だし、とても現実的だ。実際正木のような、賢明さが仇になるのは新人カウンセラーあるあるなので。















