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スエ
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@kickrakan
読むときは読みますが遅読です。
  • 2025年5月6日
    北朝鮮に出勤します
    北朝鮮に出勤します
    "北の職員は自分の失敗が他人に見つかると、"総和”で責任を問われるのだという。とくに開城は南の人と一緒に働き、一緒に過ごす場所なので、その程度が激しいのだそうだ。失敗するのはかまわないが、それを知られてはならないのが北朝鮮なのか、とも思った。"p70 "北の人はほとんどの場合、一人だけでいるときは純和そうに笑いながら頭を下げてあいさつし、二人以上になると目を伏せて無表情で通り過ぎる。さらに小柄な女性たちも同じだった。一人でいるときは口もとを手で隠しながら恥ずかしそうに笑うが、複数でいるときは目も合わせてくれなかった。それを知ってからは、傷つくこともなくなった。"p81 "一緒に働いていた職員たちとも記念写真を残したかったが、ついぞ叶わなかった。彼女たちは、将来南北が統一されたら一緒に写真を撮ろうと言った。平壌食堂の接待員や支配人は当たり前のように一緒に写真を撮ってくれるが、写真を撮れる人と撮れない人がはっきり分かれているようだった。"p84 "いつもそうだった。核心をついた話をしょうとすると思想の話にならざるをえず、そうすると問題になる発言をしてしまいそうで、遠回しに表現したあげく、話を終わらせてばかりだった。本当にしたい話は胸の中にしまい、うわべだけの言葉を交わして別れることになった。同じような背景を持つ同年代の脱北者の友人たちとはあれこれ言いたいことを言い合うことができるが、北の体制に順応して生きている同世代との建設的な対話も必要だと思った。"p177
  • 2025年4月24日
    死なれちゃったあとで
    "人間、死ぬときはあっけなく死ぬ。予告なく死ぬ。あらゆる準備が無効化されて死ぬ。" p.78 "恩人と書いておいて、その人を死んだことにするのはひどいと思うだろうか。でも死んだことにすら気づかず、なんとなく忘れていくことのほうが、一個の人間としての存在をないがしろにしている、ということになるのではないか。" p.89 "よく死ぬ死ぬと言ってる人ほど死なないよ」という言葉を見聞きするけれども、ああいうのも「面倒くささの正当化」としか思えない。" p.102 "「もっと<社会>を通さずに自分自身を見られていれば、こんな結末にならなかった。<社会>をものすごく高いところに設定して、そこから見つめちゃったから、自分を低く、情けない存在に感じてしまった。」"岩井秀人 p.226 "「残された人が、死んでしまった人のことだけに引きずられているわけじゃない、そんなもんだよ、というところに希望を感じました。」"岩井秀人 p.232
  • 2025年4月23日
    金原みわ紀行エッセイ集 さいはて紀行
    "おじさんに続いて、ホームレスハウスの中へ入っていった。……そのうち私は、好奇心に殺されると思う。" p.60 "この飽食の時代、食べ物は選択することができる。ただ、食べ物のありがたみ、命のありがたみは、食べないことから学ぶのではない気がする。知ることと、食べることが教えてくれる気がするのだけど、どうだろうか。" p.126「食のさいはて」
  • 2025年4月19日
  • 2025年4月17日
    兄の終い
    兄の終い
    多賀城にちょっと行ってみたい。 "喜ばしいことのはずなのに、兄の孤独な死がよりいっそう強調されていく。兄の人生の清算があっけなく済んでいく。兄は舞台袖に消えたのだ。たった一人で。"p.98
  • 2025年4月15日
    言葉の展望台
    言葉の展望台
    "コミュニケーションはコミュニティを背景になされる。だからちょっとした発言に、発言者がどのようなコミュニティに属し、どのようなコミュニティに属していないのか、あるいは発言者と同じコミュニティに属して、いまコミュニケーションが試みられている受け手とは具体的には何者であり、誰がそこから追い出されているのか、ということがときに透けて見える。"p.42 "これをフリッカーは「解釈的周縁化」と呼ぶのだが、解釈的周縁化を受けているグループは結果的に自身の経験を語る言葉や概念が見出せず、それを自分でうまく理解したり、他人に伝達したりする際に困難を経験することになる。これが「解釈的不正義」と呼ばれる現象だ。"p.55 "話し手の意図や言葉の本来の意味はときに無力で、意図も言葉も捻じ曲げて意味をわがものにしょうとする力に、話し手はしばしば屈してしまう。自分の発言の意味を決める権利が、他人に奪い取られてしまう。コミュニケーションにおける遊びの余地は、同時にコミュニケーションにおける暴力の余地ともなる。"p.69 "むしろいまの自分にその言葉が当てはまらないことを承知のうえで、それでも「ヒーローならば敵から逃げないはずだ」、「魔法使いならば困っているひとを助けるはずだ」といった帰結を引き受ける意思表明として、その言葉を使っているのである。"p.124 "言葉は何かブラックホールのようなものとして私には経験されている。この言葉を使えば望ましくないこの方向へと吸い込まれてしまうし、別のこの言葉を使えば同じく望ましくないこちらの方向へと吸い込まれる。そんな引力を感じながら、私なりに吸い込まれずに使える言葉を探っているわけだ。 なんだか魔術師の戦いのようでもある。"p.146
  • 2025年4月6日
    続・秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本
    1950年代つまり昭和30年代に来日し、当時よりカラーフィルムで全国の軽便鉄道と路面電車を撮影した著者の述懐と解説。既に姿を消して久しい固有名詞ばかりで、とにかく貴重な写真と感心するばかり。
  • 2025年4月4日
    ゆるい場をつくる人々
    ゆるい場をつくる人々
    17の実例をリポートしてまとめられたゆるいサードプレイスの要点。 "「出入り自由」「常連がえらくない」「事務局が目立たない」「楽しいから参加する」の4点"p.14 「参加できるコミュニティがある人は、そうでない人よりも幸福感が高い。しかし、もっと幸福感が高い人がいる。それは自分でコミュニティをつくる人だ」。p.18 "「最初に考えた解決策は、二次情報を元にした思い込みであったことに気づいた。『誰かが喜びそう」ではなく、具体的に「〇〇さんが喜ぶ』という確を持てる事業を考えることが大事」"p.195 「社交交流型サードプレイスから、目的交流型サードプレイスへ」p.217 "パッションが強すぎると、付き合う人を選んでしまうが、このように、ゆるい感じでやっているので、周りの人も火傷しない。"p.273 「みんなが関与する社会になれば、みんなが寛容になる」p.308
  • 2025年3月22日
    酒を主食とする人々
  • 2025年3月16日
    速く、ぐりこ!もっと速く! (暮らし, 06)
    恋愛が破綻したことを報告する筆者に、東新宿の占い師が言った言葉、 “「今回の出会いは惜しい出会い。次の出会いが本命の出会い」”(p.105)
  • 2025年3月10日
    「深夜」の美学 『タモリ倶楽部』『アド街』演出家のモノづくりの流儀
    『タモリ倶楽部』『ボキャブラ天国』『アド街』…全てを企画した制作会社ハウフルスの演出家。
  • 2025年3月9日
    世界屠畜紀行
    世界屠畜紀行
  • 2025年3月9日
    読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門
    読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門
  • 2025年3月9日
  • 2025年3月9日
  • 2025年3月9日
    裸足で逃げる
    裸足で逃げる
  • 2025年3月9日
    化け込み婦人記者奮闘記
  • 2025年3月9日
  • 2025年3月8日
    ラブという薬
    ラブという薬
  • 2025年3月8日
    あらゆることは今起こる
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