記憶を食む

60件の記録
- 私の本棚@book_uo2025年8月22日読み終わった"頭で覚えていないようなことでも、匂いや音で急に記憶の蓋がこじ開けられることもある。 忘れて、思い出して、また忘れて、そんなふうにあと何十年も自分の内面と向き合っていくことになるのだ。" 日常の切り取り方が素敵で、 読んでると過去の些細な出来事を思い出す。 旦那さんとの日々が綴られてる部分が好きで、 "淡々と話して笑って、そして話し疲れて眠る。夏休みの前日みたいな、子どもじみた日々を送っている。" この日々が理想的で、何よりもしあわせ... 著者同様、記憶力の良さゆえ、忘れたくても忘れられない記憶もあるけど、 "同じ感情が何十年も続くことはない"。 その言葉に救われる。 装丁がかわいくてお気に入りで、手に取るたび嬉しい。 透明のブックカバーを付けて、大切に読み返したい本になった ______ ✎︎とらえきれない表情を、人は「味」と呼ぶのではないだろうか。 ✎︎昨日と同じ穏やかな一日が、ただ続いていくということも、幸せだなと思う。毎日、毎秒、自分を癒してくれるものが増えている。 ✎︎誰かが生み出した作品に触れるのはまさに仕合わせで、自分にとって大切なものを知らず知らずのうちに引き寄せていることに気づいた。 ✎︎生きている間何年も覚えているような大きな出来事も、何十年越しに思い出した出来事も、自分の心を照らすたましいの欠片として、等しく光っている。 ✎︎話したことも話さなかったことも全部本当で、全部確かなことだった。私はこんなふうにずっと、自分の欠片を探し続けるのだと思う。 ✎︎ただ、いつか来るかもしれないその日まで、いつか死ぬことも忘れてしまうくらい楽しく生きたい。大丈夫、いつかはみんな死ぬのだから。 ______
- シマコ@_shi_ma_ko_2025年8月17日読み終わった僕のマリさんの書く文章は魅力的 ・ 「仕合わせ」が2回出てきて、ふしぎな言葉だと思った。 ・ 一番共感したのは、「いつか来るかもしれないその日まで、いつか死ぬことも忘れてしまうくらい楽しく生きたい。」ってところ。 なんやかんやあるけど、楽しく生きてゆきたい。
- うねうね@73uneune2025年6月27日読み終わった🥟🥟🥟🥟🥟 場面の切り取り方がとても上手な方だと思った。生クリームをこっそり舐めた時の味とか夜中に食べた冷凍たこ焼きの味とか思い出す。 食べ物にまつわるエッセイは面白いものが多い。私が食い意地が張ってるからだと思うけど。
- ゆきこ@ebiebi-032025年4月29日読んでる久しぶりに開いた。「社食の日替わり」「キッチンで缶ビール」がすごく良かった。関係ないけれどわたしはキャロットケーキが、自分で思っているより好きかもしれない。あんまり出会う機会がないからかな。
- 千果(ちか)@chikapi992025年4月15日食にまつわる色々なエピソード。 喫茶店の話を読んで破天荒な方というイメージだったけど、良い意味で覆された。 共感できる部分も多く、優しい気持ちになれる一冊。
- haru@hrn44152025年4月12日読み終わったp38死んだ犬を恋しく思う気持ちというのは どうだろうか。もし乗り越えられなくても、それを大事に抱えたまま生きるのも、悪くないと思う。 p80 自分だけがいきているみたいな静かな朝だった。 p144 生きている間何年も覚えているような大きな出来事も、何十年越しに思い出した出来事も、自分の心を照らすたましいの欠片として、等しく光っている。
- おむすび@misaaaa332025年3月19日読み終わった@ 自宅同世代なこともあり親近感。読んでいて心地いいエッセイだった。同じ地続きで生きている人なんだなと実感した。フルーツサンドにうっとりしたし、この方がご夫婦でどうか穏やかに暮らしてくださいと思った。そして暮らしの続きも少しだけ覗き見させて欲しい。