はーばーらいと

23件の記録
- 雫@sukinamono2025年3月30日読み終わったこの不器用だけれどいい人をわたしは心から愛してる。 つぐみちゃんとつばさくんの信頼関係は、どんなに羨ましがったってそこには入り込めないなにかでできている。せめて指をくわえてそっと2人を眺めていたい。 つぐみちゃんは壮絶な人生だけれど、それでも自分で考えることをやめない素晴らしさがあった。 そんなの、かっこいい。 つばさくんのお母さんもかっこよすぎて、本当にもう、ばなな作品はわたしにいつも憧れの人をつくらせてくる。
- ゆきこ@ebiebi-032025年3月7日かつて読んだまた読みたいはーばーらいと。なんていいタイトル。初めはそんな話とは知らなかったもんだから、結構衝撃的だった。ベッドの上で一気に読んだ。ばななさん、こんなお話が書けるなんて、もうなんていうか、本にして下さって感謝。大切なものをちゃんと大切にするための灯火になる本。
- しらい弁当@shiraibento2025年2月2日自分が生きてきたことを 産まれて育ってきたことを まるごと自分を抱きしめるためにも 自分の周りのことを「いいもの」としてしまう つばさとひばりは おだやかな海の近くで生まれて育ち ひばりはつばさのことが 好きだ好きだといつも伝える 中学校を卒業する 卒業式ではむしりとるように ひばりはつばさの制服のボタンを奪っていった それがひばりに会った最後だった 高校を卒業したある日 つばさにひばりから手紙が届く 「少しでいいので助けてもらえないでしょうか?」 ひばりは両親を説得するために ある宗教施設に入っていたはず そこにタイトル「はーばーらいと」の扉が差し込まれている 久しぶりの吉本ばななさんの小説 宗教二世のこと 子どもは日々の暮らしの中で様々なことを考えて育つ ひばりも鍵っ子でつばさの家で育ったようなもので リビングで食卓で海辺で たくさんの仕草や会話のなかから考え方をはぐくんでいったんだろう 助けを求める相手がいてよかった 自分の身体を暴力的に奪われた彼女に 自分の匂いと体温が残る服でつつむ このシーンの厳しいけど温かい空気にきゅっとした 今、この時の選択が、この人生の全てじゃない いくらでも進路変更はできる その時に誰かに相談しながらも自分で考えて選択すること 傷ついてしまったら、傷を舐めてうずくまり 回復するまでじっとしてること そばにいてそれを見守ってあげること