八つ墓村 金田一耕助ファイル1
24件の記録
いちのべ@ichinobe32026年4月6日読み終わったちょっと気を抜くと次の殺人が起こるので驚きっぱなし、雑誌連載らしいテンポ感だった。 (以下ネタバレ含む) --- 主人公の生存は冒頭でわかっているものの、終盤はハラハラドキドキで一気読みだった。閉鎖的な田舎で起こる殺人事件、くらいの予備知識しかなかったので、こんなスリルに満ちた冒険パートがあるとは思わなかった。 振り返ってみると、女性キャラクターが魅力的な作品だったな、と思う。 > 慎太郎のすぐ隣に、妹の典子が座っている。私はひとめその顔を見たときから、醜い女だときめてしまった。 当初こんなふうに描写されていた典子が、異様な殺人事件の中で、恋を知り、逢瀬を重ね、冒険を経て、気丈な女性へと成長していく姿が眩しかった。あまりにも身勝手で残虐な事件と比較して、余計に。 春代のいじらしい恋心も、読者には察せるかたちで描写されており、語り手の心細さを支えてくれる存在だから肩入れしてしまい、最期の場面はなんとも切ない気持ちになった。犯人との「相討ち」に持ち込めたのも、その想いの深さあってこそだよな…… 序盤の美也子も、語り手にとって心強く魅力的な存在として描かれていたし、母親の鶴子も悲劇のヒロインとして印象深かった。
いちのべ@ichinobe32026年4月6日読み始めた本編が始まる前から、出てくる女性たちが次々酷い目に遭うので気が滅入る。横溝正史、毎回新鮮に胸糞悪い思いをさせてくれるぜ! > 「来るな、来るな、かえれ、かえれ。八つ墓明神はお怒りじゃ。おまえが来ると村はまた血でけがれるぞ。八つ墓明神は八つのいけにえを求めてござる。おのれ、おのれ、来るなというに……おまえはおまえの爺がなぜ死んだか知っているのか。あれが一番目のいけにえじゃぞ。それから二つ、三つ、四つ、五つ……いまに八人の死人が出るのじゃ。おのれ、おのれ、おのれ……」 濃茶の尼のこのくだり、現代の自分にとって「ベタ」なシチュエーションである、「田舎の村で『帰れ』と警告する老人」の原型はこの作品なのだろうか、と興味深かった。
DN/HP@DN_HP2026年1月16日「私という人間がいなくても、この事件はしぜんと終息し、犯人もしぜんと刑罰をうけていたにちがいないのです。」と金田一耕助が「敗北」のような告白をする事件、その渦中で主人公も探偵も警察もその他の人々も後手に回り、何人かは命を落としていくなかで、一人だけ成長し、ある意味で事件すら追い越して前に進んだ少女がいるのだった。ああ、これは少女の成長譚、「ガールがクウィーンになる話」(かつ、クウィーンの交代劇)でもあったのか。しかも、その少女がいなければ、この物語の主人公であり書き手(の手記を横溝が入手した、という立て付け)は命を落としていたかもしれない、つまりはこの物語も書かれなかったということだ。そう考えればこれは彼女の物語、あるいは彼女が書かせた物語でもある、と言えるのではないか。言えないかもしれないけれど、思いがけないところで読みたかった物語が読めて、なかなかに興奮している。金田一シリーズは何冊か読んだけれど、これがいちばんおもしろく読めた。




ぽっぽ@poppo_yom2026年1月3日読み終わった面白かった〜! あまりにテンポよく引き込まれるタイミングで殺人が行われるのでどんどん物語に夢中になっていきます。金田一耕助の視点で物語が進行していくのではなく、主人公/辰弥の視点で進行していくのも面白い。


ざらめ@theLahme2025年5月24日読み終わった@ 自宅いまさらと言われようとも。なにこれ面白い…!今より古い時代の、奥深い山村の、じっとりした薄暗い澱んだ感じの描写がうますぎるの、怖え〜 なるほど読み継がれるわけだわ〜
モクドク@akizora60s1900年1月1日読み終わったちょっと箸休め的に、今夏(2025年)のフェアでオリジナルしおり付きを見つけたので購入。 もともと石坂浩二金田一が大好きだったのもあり、ハマりました。
















