母性

44件の記録
- らずべりー@Raspberry_latte2025年6月8日読んでる115pまで読んだ。「母」は愛能う限り娘を愛していた、と独白しているが娘の回想では「母に触れられた記憶がほとんどない。拳を繰り返し振り下ろされるとき以外には。」とある。また、母に「触らないで。あんたの手は生温かくて、べたべたして、気持ち悪いのよ」と言われたとも。 母側は 娘の手がいつも温かいから亡くなった母親を思い出して辛くなるので触れていなかった と手記に書いてある。なんて自己中なのだろうか。自分の母親を亡くしたのは辛い出来事だろうと思うが、だからといって娘に辛く当たっていいという理由にはならない。
- らずべりー@Raspberry_latte2025年6月8日読んでる69pまで読んだ。「母」の「私はお母さんを助けたいの。子どもなんてまた産めるじゃない」というセリフや「未来ある者を残すべきだとか、母親なら子どもを選ぶのが当然だとか、お茶を飲みながらの机上の空論などまっぴらです。そんな人はきっと、どちらも助けずに、逃げ出すのでしょうけれど」という地の文から、きっと彼女は自分の母親ほどは娘のことを愛していないのだと感じました。母親と娘を天秤にかけて母親を即座に選ぶ姿勢や、娘を救うべきだという当たり前の意見に対する態度が非常に不快で、自分と母親以外は見えてない人物なのだろうと感じました。娘のことは自分が母親に愛される材料としか思っていなかったのだろうと思います。
- らずべりー@Raspberry_latte2025年6月8日読み終わった読破! 流石は湊かなえと言うべきか、うわ……と思う読後感でした。 問題から目を背け続け不倫していた父やその娘を自死へ追い込んだ挙句、貧乏生活に耐えかねて急に姿をくらます不倫相手の仁美に対する怒りが残りました。なぜそんなことが出来るのか。とくに仁美に関しては人様の父親を奪っておいてよくもまあ「お前を助けたせいでお前の祖母が死んだ」などと言えるものだな、と。 母親も母親でやはりロクでもない人物だと感じました。あろうことか娘を殺そうとするなんて。神父に見せるための独白を記したノートの中ですら彼女は保身に走り、「娘を強く抱きしめた」と記述しています。自分が殺そうとしたのに。なんて醜い人間でしょうか。 また、娘が首を吊るまで彼女の名前が「清佳」であることが書かれていないのが印象的。 冒頭に出てくる新聞記事に出てくる、転落した生徒が清佳だと思っていたのですがどうやら途中に出てくる高校教師が清佳であると読み終わったあと暫く考えて気づきました。叙述トリックというやつだろうか?思えば途中で引っかかるところはありました。 217pで、教師が「ヒデ」と呼ばれる無愛想なアルバイトを「英紀」であると思い至る描写があり、なぜ彼女が英紀であることを知っているのかと怪訝に思いました。 このような暗い幼少期を過した清佳が母性について「子どもを産んだ女が全員、母親になれるわけではありません。母性なんて、女なら誰にでも備わっているものじゃないし、備わってなくても、子どもは産めるんです。」という発言をするのが彼女の経験に基づく深い言葉であると感じました。 最後はまるで大団円かのように終わっていますが、あのような経験を経ても清佳の母親は清佳の妊娠を知って「おばあちゃんが喜んでくれる」と発言をするところに、人は簡単には変わらないことが表れていて背筋が凍りました。また清佳も母親のようにならないようにするあまり自分の子に愛情を押し付けて不幸の再生産になるのではないかと不安な最後でした。
- らずべりー@Raspberry_latte2025年6月8日227pまで。 母はずっと「何故私がお母さんに聞かれた時はこうだったのに娘はこうではないのか」「母が私にしてくれたように私も娘に愛情を注いでいるのに」ばかり。娘がどう思うかよりも自分の気持ちが先行している自分本位な人だと感じました。 その理由なんて客観的に見ると一目瞭然なのに。娘が幼い頃に母にふれあいや愛情を求めた時にそれを退けたのは自身。気まぐれに押し付けるものは愛とは呼ばないと思います。娘は「おばあちゃんだけは唯一愛してくれた」と回想しているので、この母は自分が母親から愛されたほどは娘のことを愛せていないと思います。
- らずべりー@Raspberry_latte2025年6月8日212pまで。母親がスピリチュアルに傾倒しだして、これはまずいと思った。自分のことを聡いと思っている愚者ほどタチの悪いものはない。金を詐欺られるのを義母と娘が守ってくれたにも関わらず彼女はそれを恨んでいて、なんだか現代社会の陰謀論者にも通ずるところがあると感じた。 本当にこの母親に嫌悪感しかない。彼女は自分の身に起こる不幸をすべて娘のせいにしている。もういい歳をしているのに。
- ☁️@mc__x_x2025年5月3日読み終わった叙述トリックというのか、教師はそういうことかぁ……と最後にようやく気がついた。とにかく歪だった、終わり方もじわっと不安感が残っていて、でもそれが良くないわけではなくむしろ湊かなえさんの作品が持つ魅力なのかなと思った。 娘の未遂から最後の場面に至るまであの家族にどんなやり取りがあったのか、今彼女が感じてる幸せは曇りなき幸せなのか。終わり方について外から見ている自分からしたら歪さを感じるけれど、当事者である彼女が自分の子に愛情を注いで、その子が心から幸せだと思える美しい家になったならいいなと思う。
- あまね@Ama_lily_ne2025年3月12日読み終わった借りてきた買いたい3/9〜3/12 ハッピーエンド…なのか…? 祖母は無償の愛を提供していたけれど、 母にとって祖母は「完璧でいる娘」に 愛情を注いでると感じたのかなと思った。 だからこそ自分の娘にも、相手を考えて行動することを求め 死ぬ間際まで良い娘でありたいと思ったのかなぁ。 これこそ子供が子供を産んでしまった。 同じ愛情の注ぎ方をしていても受け取り方が違うだけで ここまでも親子関係が変わってしまうのか。 育児って大変だ。 もう少し祖母が母に自立を促していれば、 ここまで依存することもなかったのでは無いか。 母となった娘も、なにかしら愛着障害を抱えてそうだから 子供との今後が気になるラストだった。 また読みたい。
- 廣 亜津美@hiroatme2025年3月8日かつて読んだ映画版を先に見ていたので、叙述トリック的な部分がどう書かれているかばかりが気になってしまいました。でも、映画よりはずっと上手く描かれていたと思います。「薮の中」のようなミステリー性は、原作ではうまく出ていました
- 🦆@dyslexia-kamo2024年3月28日読み終わった湊かなえはうちの母親が好きなので聞いた。ずっと気持ち悪くて話が通じない。毒親に育てられ自らも毒親になった母が活字の方を読んでいて、気持ち悪くてリタイアしたらしい。だろうね。母に好かれたかったとかいう気持ちが残っている人間には無理そう。私はとっくに割り切っているので大丈夫だった。自分を(求める形で)好いてくれない人間に、愛を求めるのって普通に破滅への一途って感じ。まあ、普通の親に育てられた普通の人間をあまり知らないので、そういう人がどう思うのかは知らないけど。なんかずっと気持ち悪くて、話が通じない。多分正しく理解できていないけど、正直気持ち悪さだけわかれば十分では?覚悟が決まれば映画も配信中です。しかしオーディブル、朗読がその主演なの怖すぎ。
- まお@mao_ssss2023年4月2日読み終わったなんという……地獄…… 桃の香りのハンドクリーム、母が使っていたことを思い出した。母とは全くうまく行かなかったけれど、だから私は母になりたいとは思わないけれど、自分の娘とここまですれ違うものか、いや私もそうだったのかもしれない、と回想してしまった。