車を運転できるお皿と暮らす9歳の小さなおんなのこがいる、童話ファンタジーように不思議なすきまの世界がいい。こみねゆらさんの挿絵が物語にぴったりだ。

Xで知った本 こみねゆらさんの絵が好きなので気になった。

大人の女性がアリスのように不思議な町に迷い込み、たくましい女の子と出会って数々のまぶしい想い出を持ち帰る。 お気に入りの本を読み返す時や、ドールハウスでの人形遊び。日常から離脱してファンタジーの世界に浸る、あの感覚がつまっている。

旅人はこちらとあちらを行ったり来たり。小さな女の子は、今日もたくましく生きている。優しい色の物語だった。 帰る場所を忘れてしまうことが怖くて、帰り方がわからないのが心細くて、読みながら寂しさを抱きしめていた。