歌人ならではと思えるような日常の切り取りかたに絶妙のセンスを感じる。 誰にでも起こり得る可能性のひとつを掬い取っている感じにあれこれ空想が進む。 〈自分で自分をぽいっと捨てちゃうフラグ〉 なんかわかるなぁ。安全な高所はなんともないのに机や椅子の上に立ったりすると怖いのは無意識に内在するそういう気持ちに反応してるのもあり得る。 テーマに合わせて引用されていた詩の尖りっぷりも良かった。

2025.7.13読了。 「こわい」をテーマにしたエッセイ。 ホラーとか怪談系のこわいのは苦手ですが、こういう怖いは大丈夫なので面白く読めました。 「知らないからこわいけど、知ったらこわくない」こともあるし、「知らないからこわくなかったけど、知ったらこわい」もあるの、本当にそうだなと思います。 冷凍庫から通帳出てくるのこわかったな…。 カロリーこわいもある。 私はカロリーよりも脂質がこわいけど笑 「え…、こわっ！」って思わせる文章描ける穂村弘さんすごすぎる… じわじわくるし、文章が入ってきやすいので終わりまで興味深く読めました。 夏に読書でちょっと涼しくなりたい方におすすめです。

「おそれ」をテーマとしたエッセイ集。 穂村弘のクリティカルな視点が光る。 （3月28日追記) ぞわりとするような感触がある。 最もそれを感じたのは「現実」を突きつけられるときだった。 連載エッセイという発想を得た。

穂村弘大大大好き！ エッセイにハマったきっかけ。