六番目の小夜子(新潮文庫)

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- amy@note_15812025年3月8日かつて読んだ学生時代ぶりの「六番目の小夜子」、恩田陸さんもなに書いてもおもしろいな…(ちなみに私にとっては小野不由美もなに書いてもおもしろい作家である) 久しぶりに読み返して思ったけど、普通に高校生が未成線で喫煙や飲酒してるの、じ、時代~~~~となった。あの時代はこうイケてるというか、こまっしゃくれる感じの高校生って全然普通に今だったらめちゃめちゃ怒られそうなことをやってたんだよなあ 今と全然違うなあと思ったのは、喫煙や飲酒をする子を他の子が咎めたりしないとことかが今とはまるで風潮というか決定的に他者へ加害すうるようなものではない悪事に対しての温度感の違いを感じて、いまから30年以上前はこんなだったんかーと謎に感慨深くなった 津村沙世子、読めば読むほどこの時代に栗山千明がちょうどいい年齢でいてくれたことに感謝しちゃうな…。ちょっとホラーみもありながらも学園に伝わる謎のしきたりというか行事があり、ある意味では因習を連綿と続けていくというの、突如謎が降ってくるのとは違う、より学校のなかでのことを深く掘り下げていく描写がおもしろくていいよね…。学園ミステリもの、また読みたい