陰翳礼讃
26件の記録
犬の耳@dogear2026年6月5日読み終わった何となく敬遠してきてしまった大谷崎を最近読むようになった。 「陰翳礼讃」 教科書に抜粋があったのでその美しさはかねがね知っていたが、それはそれとしてやはり隅から隅まで美しい随筆である。 ”十五夜の前日の新聞に石山寺では明晩観月の客の興を添えるため林間に拡声器を取り附け、ムーンライトソナタのレコードを聴かせるという記事が出ている。” 谷崎はこれを興ざめと捉えたようだが、当時の石山寺がそんなハイカラなことをしていたのかと興味深かった。 「ねこ」「客ぎらい」「旅のいろいろ」 こんな文章を読まされたら、谷崎のことを大好きになってしまう・・・! 小説家としての身分を明かして出かけるといろいろ面倒なので、素性を偽って三等席に乗り込んだり宿に泊まったりする谷崎、佐藤春夫や志賀直哉の犬好きを挙げて「僕はとてもああまでなれない」と言い切る猫派の谷崎、どれも人間味があって良い。 東京生まれ故に洗練されていない文士たちが嫌いなのに関西の異文化にはなじんでいるのも、『細雪』の片鱗が見えて納得してしまう。時代に迎合せず自分の芸術を貫いた誇り高い作家の姿が随筆にも表れているのだなぁとしみじみしてしまった。 【メモ・各作品の初出年】 陰翳礼讃 1933 現代口語文の欠点について 1929 懶惰の説 1930 客ぎらい 1948 ねこ 1930 半袖ものがたり 1935 廁のいろいろ 1935 旅のいろいろ 1935
hrh@Hn-Fky_89162026年5月18日読み終わった谷崎潤一郎は何となく自分の趣味に合わないように思い込んでいて,読む気になれずにいました.高校時代の同級生に建築会社の研究所に勤めていたのがいて,しかし建築そのものではなく,照明や音響・振動などを専門にしていました.その同級生と話していて,「陰翳礼讃」をぜひ読むようにと強く勧められて,それでは,と読み始めました.なるほどそのとおり,と思うこともあり,いやいやそれは単なる貴族趣味でしょ,と思うこともあり,貴重な読書体験でしたが,それでは他の谷崎作品を次々と読む気になったかというと,それほどでもない.ただ,晩年のものはひとつふたつ読んでみてもいいかな,と思っています. なお,この本も,紙の本ではなくて,青空文庫で読みました.Reads に参加している皆さんがデジタル書籍をどのように感じていらっしゃるか分かりませんが,批判的な人が多いのではないかしら,と思っていました.ところが,この「陰翳礼讃」を Reads 上で検索した時に,Kindle 版がトップに現れて,ちょっと驚きました.そんなことも,今こうして Reads に投稿していることの副産物でした.
隅田川@202506282026年1月2日かつて読んだNHKラジオ深夜便 12月29日㈪23時台・0時台 年末特集「真夜中の本屋さん~わたしの100年後の本棚」 ロバート・キャンベル 川上弘美 ロバート・キャンベル選書3/3- わわわ@blue-5787-12641900年1月1日読み終わった影や曖昧なものの中に日本特有の美しさを見出す一方で内と外を布を裁断するかのようにすぱっと分けているところに人間らしさを感じる。もしかしたら最初に大枠を作ることで中の曖昧さを許容してるのかもしれない。





















