

なこ
@167otogi
本があれば、旅に出るより遠くへ行ける。
- 2025年4月13日月魚カウベルデザイン,三浦しをん読み終わった古書店・無窮堂の若き主、真志喜と友人の瀬名垣。幼い頃から本に囲まれ本に愛される二人の関係は、ある一冊の本を見つけてしまった事で大きく変わる 罪悪感を隣り合わせに、ぬるま湯に心地良さを感じて抜け出せない。言葉にされない二人の切なく濃密な関係が最高だった。
- 2025年4月9日異端の祝祭芦花公園読み終わった自己肯定感が低くコミュ障な笑美は、生きている人とそうでない人の見分けがつかない。 宗教・儀式・怪異、そしてそれに挑む心霊事務所の異能を持った主人公とその助手。とカルトホラー独特の世界観が満載。 読む程に不気味さが纏わりついてくる様な読み応えだった。
- 2025年3月29日彗星を追うヴァンパイア河野裕読み終わった未知を愛する青年と、自らの解明を望む怪物の物語。 友と過ごした日々が、永い時を生き探し求めた人に出会えた彼にとってどれほど美しく幸せだっただろう。そう思うと、彼の涙を流す姿があまりにも切なく心苦しい。 彼はまだ、彗星を追っているのだろう。
- 2025年3月23日spring恩田陸読み終わったバレエを舞台にある1人の天才ダンサー兼振付師を巡る物語。 踊りと音楽を表現する描写の数々に、脳裏で情景を思い描き、その文章の表現力に圧倒された。 特にラストの春の舞台では、痛々しい程の壮大で凄まじい感情表現に戦慄せしめられた。
- 2025年3月18日
- 2025年3月15日
- 2025年3月12日不可逆少年五十嵐律人読み終わった狐面の少女が監禁した大人を殺害する事件が発生した。殺人犯は13歳、法は彼女を裁けない。 殺人、虐待、覚せい剤。どれも子供が背負うには重すぎる。不可逆少年と向き合った瀬良の最後の一言が、彼女の未来をぼんやり照らし、負の連鎖が断ち切られたと願いたい。
- 2025年3月8日禁忌の子山口未桜読み終わった救急搬送されて来た溺死体は、自分と瓜二つだった。 謎が深まるにつれどんどん物語に夢中になり、時間も忘れて一気読み。 読んでいる途中から衝撃で一旦本を閉じふー、と息を吐いたり、緊張感のあるシーンではドクドクと脈が速くなったり、もう本っっ当に面白かった!
- 2025年3月7日うたかたモザイク一穂ミチ読み終わったsweet、bitter、salty...それぞれのテイストを利かせた13のお話。 水面のうたかたの如く儚い物語の中に、お気に入りが見つかれば、それは私だけの宝石になる。 私は「BL」と「神さまはそない優しない」が好きでした。
- 2025年3月4日レモンと殺人鬼くわがきあゆ読み終わった洋食屋を営んでいた父が殺され母は失踪。 そして十年後、今度は妹が殺され、狂った歯車が動き出す。 あまりにもクセが強い登場人物に展開を2転3転と振り回されるのが面白かった。 この物語の登場人物達でトンデモ思考回路tierを作ったらほぼ皆んなSSSだよ。
- 2025年3月2日烏は主を選ばない阿部智里読み終わった前作の后選びにて姿を現さなかった若宮が何をしていたか。ボンクラ近習こと雪哉の登場です。アニメより雪哉が頭良いのに捻くれてて、彼の底知れなさが伺えた。 主に向ける信頼とは。主従のあり方とは。 前作でも思ったけど非常に考えさせられるタイトルです。
- 2025年2月22日羊と鋼の森宮下奈都かつて読んだピアノの調律に魅せられた青年が、先輩たちの言葉や双子の姉妹とともに、自分の音と向き合い成長していく物語。 人の心の温かく、柔らかで、穏やかな言葉ひとつひとつに心励まされた。 どう頑張ればいいのか分からなくなった時、読みたい1冊です。
- 2025年2月16日人質の朗読会小川洋子(小説家)かつて読んだ異国の地でテロにより命を散らせた 8名の人質たち。 身を寄せあい彼らが語り合ったのは、人生の中のささやかで尊い日常だった。 そして1人の兵士によって それは残響から掬い上げられる。 夜十時、彼らは生きていたと届けるように。 人質の朗読会は開かれた_。
- 2025年2月9日イニシエーション・ラブ乾くるみかつて読んだ2部構成の合コンで出会った男女のドロりとした恋愛ストーリー。 例の"最後2行"で本当に訳が分からなくなった。あとがきを読んでもよく分からず、ネットで時系列と解説を読んで、ようやく理解。 この恋は、誰にとってのイニシエーションだったのか。
- 2025年2月8日ここはすべての夜明けまえ間宮改衣かつて読んだ手術で体を機械化し不老となった女性が喋り出す、100年の家族史。 愛されてみたくて、愛された事に後悔して、長い時間を掛けて辿りついたのは自分自身を愛する事。 いつかの未来に思い出して、良かったと思える人生にするのはとても難しいと思った。 作中に出てきたアスノヨゾラ哨戒班は、私も大好きな曲。永い旅路の果てに『世界は本当に綺麗だった』って彼女が思えてたらいいな。
- 2025年2月5日文庫 フーガはユーガ伊坂幸太郎特定の日に体が入れ替わる双子。 DVや残虐な事件が続く中で必ず傍にいる心強い兄弟。揺るがない互いへの信頼が心を熱くさせた。 2人で1つだからこそ強くあれる。どんな困難にも立ち向かえる。 この双子の強い絆に感動したので、ラストは切ない余韻が残った。
- 2025年1月30日新装版 46番目の密室有栖川有栖かつて読んだ作家アリスシリーズ1作目。 ホワイトクリスマス〈密室の巨匠〉と呼ばれる推理作家が、密室で殺された。 本格ミステリだが火村とアリスのユーモアな会話と共に推理が進んでいき、アリス視点で追う星火荘の物語は分かりやすく、楽しく読めた。
- 2025年1月25日ばにらさま山本文緒かつて読んだ大人の女性の闇を美しく書いた6編 人生はいつも「つまんないことで忙しい」し、表面上は綺麗に見えても本音と建前を使い分け、心に闇を抱えている。 誰しもがそんな一面をもっているし、生きづらいと躓く世の中で、バニラさまはまるで大人の女性の鏡だと思った。
- 2025年1月18日烏に単は似合わない阿部智里かつて読んだアニメを見てずっと読みたかった作品。 顛末を知っているのでするすると読めたけど、これは騙される。 アニメでは描き切れなかった若宮から語られる真実は、より物語への理解を深める事が出来た。 ここから始まる山内の物語を見届けよう。
- 2025年1月11日革命前夜須賀しのぶかつて読んだ冷戦下のドイツを舞台に若きピアニストの苦悩と成長が描かれる。 壮大で重厚な音楽の表現と、自由を求め、自らの音を求め、音楽に生きる人達の物語に圧倒された。 灰色の空の下で、呑まれる様な混沌と激動の焔が立つ革命前夜に、彼らの物語があった。
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