

あおたむ
@aooimmo
- 2025年12月30日
読み終わった【感想 ネタバレ】 構成は素晴らしかった。 こんなトリックを考えられるのがすごい。 1つの伏線を本の構成全体で回収してるのが面白かった。 ただ内容はかなり王道というか、まあ良くある感動ものだなと思った。堕胎も、燈真向けの本だったということもかなり序盤から予想できた。燃やした犯人が母親だったことは予想できなかったけど。 今更本を送ることも、最後の「 」の言葉も、物語でしか成立しない感動だと思う。良い様に書かれているけど、別に親としては当たり前だしなんなら不倫で子供を作ること自体信じられない。 最後の展開も、「いやあなたが書くんかい」って思った。継ぐのは分かるけど、別にそういう展開は望んでなかったかなーという感じ。 死後にある特定の人物を知るために色々な人に話を聞くっていうのは永遠の0と同じで、面白かった。そんなに長い話じゃないからだとは思うけど、もう少しそこを掘り下げて欲しかったなとは思う。 - 2025年12月24日
カフネ阿部暁子読み終わった【感想 ネタバレ】 物語もそんなに複雑じゃなく、ずっと綺麗で整頓されていて、本屋大賞受賞するのも頷ける作品だった。 せつなと薫子がだんだん仲良くなっていって、せつなが少しバカにしてみたいな2人のやりとりがすごく好きだったし、春彦はきっとこの2人が仲良くなってくれることを願ってたんだろうなと思った。そんな風に思う春彦がすごく優しい人だということが分かる。 「自分の命をどう使うか自分で決めていいのよ」と言われてから死んだので、最初はそれで自殺を、自分で自分の命を終わらせることを選んだのかと思ってたけど、そうではなかったのが本当に良かった。 出てくる登場人物がみんな優しくて、思いやりがあって、良い人で、引っかかることなく読めた。 薫子が春彦を思い出したり、生前の春彦に触れる時の表現がやけに鮮明で、その度に胸がいっぱいになった。特に、トキさんが薫子に動画を見せている時、「一瞬たりとも逃したくない」というのがよく伝わってきた。 遺産の話から始まって、こんなにも心があったかくなる話になるとは思わなかった。 ただ、多様性の話とか色々な家族の話がすごくリアルだったから、とても現代的で、今の大衆向けの話だなとは思った。 「汝、星のごとく」のような。 本屋大賞を受賞したのも納得だけど、なんというか、すごく悪い言い方をすると大衆に媚びているというか、そんな感じが少しだけした。少し前の時代に出ていたら、また違った評価なんだろうな。 - 2025年12月19日
ミトンとふびん吉本ばなな読み終わった【感想 ネタバレ】 同著者の「デッドエンドの思い出」がとても良かったので期待してたけど、今回はあまり相性が良くなかった。 デッドエンドと同じく、全ての物語の設定が少しずつ似ていて、小さな不幸が小さな幸せに変わっていくところを書いているんだけど、今回は個人的に恋愛の要素、それも大人のものが多くて、理解出来ないものがほとんどだった。 特にシンシンの、「簡単に力でねじ伏せられるのにそれをしないことが愛」という言葉には賛同できない。なんかそんな、暴力的なものではないと思った。 でも、ジャンルーカの言葉は素敵だと思ったし、離婚した後になかなか会えなかった父に伝えた言葉も痛いほど共感できた。 死とか別れがどうしようもないもので、それをどうやって幸せに変えていくか、人それぞれこんな方法があるよっていう本だった。根本はデッドエンドとあまり変わっていないと思った。 - 2025年12月18日
祝祭と予感恩田陸読み終わった【感想 ネタバレ】 第一章で、謎に包まれてた風間塵の家族について少し知れて嬉しかった。本編ではお母さんについて全く言及されてなくて、ピアノも持ってない、ボロボロの服でオーディションにきてるという状況から、「決して裕福ではないお家なんだろうな」と勝手に思ってたけど全くそうではなく、少し知れたのにますます分からなくなった。もっと風間塵について教えて欲しかった。 でも、この全部は語らないのが恩田陸の良さの一つでもあると思う。 第二章の菱沼氏の話では、最後の「この曲を、二人のケンジに捧ぐ」という文章で胸がいっぱいになった。それを明石は上手に捉えてたんだと思うし、宮沢賢治ゆかりの地まで足を運んだと言っていたから、それがなんとなく菱沼氏に伝わったのかなと思った。明石のその後も知りたかった。 最後の、ホフマンと風間塵の出会いの章を1番楽しみにしていたのに、あっけなく終わった。その後どうやって師事することになったのか、ホフマンが通ってどうやってレッスンしているのか、ホフマンが亡くなった時の風間塵の様子など、沢山教えて欲しかった。 本編の熱からまだ冷めてないうちに読めたのでとても良かった。 - 2025年12月16日
蜜蜂と遠雷恩田陸読み終わった【感想 ネタバレ】 ありえないくらいの情報量と美しい文章で、良い意味でとても読んでて疲れた本だった。 マサル、亜夜、明石、塵の4人のコンテスタントにフォーカスされてたけど、それぞれのターンにそれぞれの味があった。特に好きなのは亜夜と風間塵。亜夜は転落からの復活という心情とか感情とか、そういった人生の物語が中心に書かれていたから、毎回の演奏ごとにすごく胸がいっぱいになった。音楽とピアノに縋りつこうとしてるその姿が必死で、風間塵とは別の良さがあった。カデンツァを即興で決めるくらいの才能があるのに、そのブランクのせいかはたまた性格のせいか、しっかりと自分を俯瞰して見れるところがいいなと思った。彼女が舞台に上がる時の表現が素敵だった。 一方で風間塵は、終始感情の表現が少なくて、まさに「何を考えてるのか分からない天才」といった感じだった。でもステージは圧巻。文字を読んでいるだけなのに、彼の凄さと恐ろしさが目に見えて分かった気がする。掴みどころがなくて野生児ぽくて、ぼーっとしてるように見えて、当たり前かもしれないけどピアノの曲には詳しくて、調律もできてっていうその相反するイメージが、風間塵がいかにチグハグなのかを物語っていたと思う。特に三次予選では、自ら編曲まで行っていて鳥肌がたった。 クラシックは全く分からないから、所々で曲を調べて聴きながら読み進めると、「これ弾いたのかあ」って思いながら入り込めて良かった。 明石や奏の葛藤も、リアルで面白かった。 音楽というどうしても才能に任せてしまう分野で、どう苦しんでどう楽しむのかっていうのが少しだけ分かったと思う。ほんの一握りの人間にしか感じることができない世界を、少しだけ垣間見れて楽しかった。 私もこんなふうに、つらくて素晴らしい世界で生きてみたかったなと思った。 この本がある限り、私は何度でも人間、音楽の素晴らしさに気付けると思う。 読み終わってからもしばらく、ずっと余韻に浸っていたいし、次の本に進みたくないと思った。この余韻を消してしまいたくないと思う。 - 2025年12月8日
同志少女よ、敵を撃て逢坂冬馬読み終わった【感想 ネタバレあり】 もうとにかく臨場感がすごいの一言に尽きた。かなり分厚い本だったから、地形とか作戦の詳細は読み飛ばしちゃってたけど満足感と読み終わった後のしんどさがすごい。 序盤でアヤが死んで普通に悲しかったし、その後の戦いでも活躍するアヤが見たかった。 最初は、ミハイルとセラフィマが軍隊で再会→紆余曲折を経て戦後にまた仲良くなって結婚!とかだと思ってたけど、まさかセラフィマがミハイルを殺すことになるとは思ってなかった。もちろんミハイルは許せないけど、悲しかった。 結局あれはミハイルもそういう人間だったってことよね? 1番好きだったのはスターリングラード戦だけど、ユリアンも隊長も本当に生きてほしかった。双子の同級生を囮にして感情で撃ってしまったユリアンのことを、最初は「罠だって分かってるのになんでそんなことするの?もっと冷静に考えないと」って思ってたけど、私がユリアンの立場でも耐えられないと思う。 第二次世界大戦におけるソ連の話を初めて知って、こんなに酷い戦いが繰り広げられていたとは思わなかった。最後の方で「ロシアとウクライナの平和は続くだろうか」と書かれてて、胸が痛くなった。 題名の「同志少女よ」はロシアから見たセラフィマに対する言葉だと思ってたけど、実はセラフィマから、同じ戦うロシア人の女性に対して、そして虐げられる全ての(ドイツ人も含めて)女性に対してなんだと思って、伏線回収が綺麗すぎてびっくりした。 - 2025年11月4日
神様のボート江國香織読み終わった【ネタバレ 感想】 ありきたりな感想だけど、葉子の勝手さにずっとイライラしていた。草子のことを宝物と言っているにも関わらず、どうしてその草子に負担をかけるようなことをしてるのか。引っ越しを重ねて、草子が良い思いをしているわけがないのに、それに気付いているのになんで続けるのか。 結局は草子よりもあの人が大切で、草子を宝物だと思うのも、あの人と自分の繋がりを証明する唯一のものだからなのだと思う。 背骨を褒めるのも、長所をなんでもあの人に繋げるのも、本当にイライラしたし悲しくなった。 あの人とのエピソードを断片的に話すのもイライラした。子供から見て親は親なのであり、男と女ではない。それを分からず、ずっとただの女として生きていて、腹が立った。 私の母も1人で私たち子供を育てていた時期があるけど、今もその時も変わらず、私たちを一番に考えていてくれたから、余計に勝手すぎるなと思った。 草子が家を出た時点で、「いつ死んでもいい、早く死にたい」と言っているのを見て、草子の未来を何も考えず、自分の気持ちだけを優先していてイライラした。、 親として本当に失格だし、今でいう毒親なのだとろうなと思う。 それでも親というのは子供にとって全てであるから、最後に草子が弱った葉子を見て「帰ろうか?」と言ったのは、洗脳や支配に近いと思う。どれだけ親が狂っていようと、子供にとっては全てなのだと思った。 結末は、現実なのか、はたまたせん妄なのか、死なのか分からないけど、最後までモヤモヤした作品だった。 - 2025年10月18日
木洩れ日に泳ぐ魚恩田陸読み終わった【ネタバレ 感想】 本当によく言葉を選んで作られているなと思った。最初は当然恋人同士だと思ってたけど、破局とか別れるって言葉を使わずに別離って言葉を使っていて、ヒロが実沙子から貰ったマフラーを着けているシーンでアキがヒロの浮気に気付いたのかと思ってたけど、アキも付き合ってる人がいて、「そう言われてみれば…」という感じで、直接的に恋人だということは言われていなかった。 どんどん真相を解明していって、とても続きが気になった。 本音を隠して静かに苦しんでいる姿は、登場人物の全てを見れる読者の特権だと思った。 恩田陸さんの作品は、細かい心理描写がすごく繊細に書かれていて、しかもそれが心の中で思っていることが多いから、読んでいて全部を知れて、得をした気分になる。 結局はアキが大人で、ヒロが子供なんだなと思った。 正直、ヒロはこれからもその未熟さのせいで苦しんでほしいと思ったし、アキには幸せが訪れればいいなと思う。
- 2025年10月17日
羊と鋼の森宮下奈都読み終わった感想【感想 若干ネタバレあり】 全体的に表現がすごく綺麗で読みやすかった。 音楽と森、木を結びつけてるのが新鮮だったし、特に外村が最初に板鳥さんの調律を聞いて衝撃を受けるシーンが、私にも穏やかでみずみずしい風や森がイメージできるくらい美しい文章だった。 柳さんのキャラもすごくいいし、秋野さんも、最初は「いるよね、こんな意地悪なおじさん」って思ってたけど、打ち解けて良い会話をしてるなと思った。 調律には何が大切か、という問いに対してみんながそれぞれ回答してて、それどれもがそれぞれの正解であって唯一の答えなんかなくて、だからみんなひたむきにコツコツとやり続けないといけないんだなと思った。 秋野さんがピアニストを諦めたっていう話も、諦めるってすごくマイナスな感じがするけど、この話の中ではそんなに悪いことじゃないように思えた。「一万時間やってもできなくて、でも二万時間やれば出来るかもしれないと思う」っていうのはまさにその通りだと思うし、そこで辞めずに続けるのも、諦めるのも、正しい答えはないんだな思った。
- 2025年10月2日
デッドエンドの思い出よしもとばなな読み終わった【画像ネタバレ 感想】 すごくすごく良かった。 本当に存在する誰かの人生を少しだけ、5つ覗き見したような感じだった。 人によって幸せと不幸は違うけど、皆んなその2つを、バランスを取りながら心を保ちながら生きているんだなと思った。 当たり前だけど、人の数だけ人生があるんだなと思った。 出会いも別れも、生きていたら必ず経験することで、その時にどういうことを思うのか、その先をどう生きていこうとするのかっていうところの選択肢は無限大にあって、正解も不正解も分からない、本当に大きな流れの中で生きていかないといけないと思うんだけど、その中で「こういう考え方もあるよ」「この人はこういう選択肢をしてみたよ」っていう、アドバイスでも指南書でもない、人生相談をみんなでしているみたいな本だった。 読んでいると、私の人生も考えも、否定されることも肯定されることもなく、ただそのまま在っていいんだと思えた。 2作目の「おかあさーん!」は、私の家庭状況と少しだけ似ているところがあって、私が自分のかつての父に寄せている思いと同じだった。 事実から見ると、父が私たちにしたことは本当に酷いことだと思うし、してはならなかったことだけど、それでも私には幼い頃に父から大切にしてもらった楽しい記憶があるし、その頃の父が偽物だったとも思えないから、私にしか分からない私だけの父がそこにはいるんだと思ったし、そう思っていいんだと思った。客観的に見た父ではなく、私の記憶が持つ父は存在したままで大丈夫なんだと思った。 この本に出てくる登場人物はみんな、その後どうなったのかっていうのは分からないけど、そこがまた良かった。 人生っていうのは自分で創り出していくもので、少しずつ糸を紡いで、時には破れて、その破れた箇所を直していくようなものだなと思った。 また辛いことや、何か悲しいことがあった時に読もうと思った。この本の中にいる人達に人生相談をして、勇気を貰って、また糸を紡いでいけるように、片手に持っておこうと思った。
- 2025年9月30日
白い薔薇の淵まで (集英社文庫)中山可穂読み終わった【ネタバレ】 生々しすぎる 性的な表現が多すぎた こういう堕落していくのを見ると、重たい気持ちになって、何というかズンって気分が落ちちゃうけど、それでも早く続きを読みたいとは思った。 最初から塁が死んでることは分かってたからハッピーエンドではないと思ってたけど、結局これも最後どうなったのか想像でしかないけど、比較的理性的な性格である自分からすると、「どうして会いに行くの、どうして許してしまうの」って思ってしまった。喜八郎という、何にも変えられないほどパーフェクトな人がいるにも関わらず、どうしてまた自分から堕ちていくようなことをしてしまうのか分からなくて、イライラする部分が多かった。でもそれこそ愛であり、執着に繋がるほどの愛は結局破滅を呼ぶんだなと思った。 クーチも喜八郎に対して「悪いことをしている」っていう自覚はあるのがまた腹が立つ。そういって「私が悪い」と言ってしまうと、喜八郎はそれ以上何も言えなくなるし、どうすることも出来ないと思う。許すか、許さないかの2択になって、許さなかったら何故か少し罪悪感を抱くようになると思う。 そうやって悪いことを認めるのは、良いようで悪い。きっと相手は許すしかなくなっていくから。 しかも、喜八郎に迷惑をかけているにも関わらず、「あなたには分からない」といって、理解してもらえないことを責めるところも嫌い。正直に悪いと言ったからといって、喜八郎が許す理由にはならないし、かといって許さないことももうできない。気を遣わなければならないのは明らかにクーチの方なのに、クーチのそういうところが大嫌いだった。 大まかな内容でいうと、「汝、星のごとく」と少し似ていると思った。 私はそんな人を好きになったことがないし、「気持ちを抑えて平凡な幸せを選ぶくらいだったら破滅の方がいい」と思う日が来るとは思えないけど、そういう形の愛もあるんだなと思った。 破滅してたら結局意味がない 全てを放り出すことは誰でもできるけど、それを皆んながしてしまうと社会の秩序が成り立たないわけで、その結果、喜八郎との離婚や家庭崩壊に繋がってると思う。破滅の先が不幸しかないとしても、それでもなお破滅を選べるのが、感情の美しくも儚い部分だなと思った。 - 2025年9月25日
ヘヴン川上未映子読み終わった【ネタバレあり】 普通に私が分かりやすいハッピーエンドが好きなのもあるけど、「それでどうなったの?」としか思わなかった。いじめ系は好きじゃないし、少しではあるけど性的な表現もあるし苦手な部分が所々あった。最初は、「耐えていることに意味がある」って言ってたことが、なんとなく分かるけど、その後百瀬の話を聞くと、「確かに意味なんてないのかも」と思えてきた。いじめられている原因だと思ってた斜視の話もそうで、ただただその時のムードで標的になったんだなと。いじめに加担したことも、しっかりと目撃したこともないけど、そういうものなんだろうなとはなんとなく分かるから、「ハッキリとした理由なんてない」という口に出しづらいことをしっかりと表現されていて、それが正しい部分もあるから余計にもどかしかったし気分が悪かった。原因があった方が絶対にいいだろうから。 ムードで始めた、なんて言われたら終わりが見えないし、自分の人格や存在そのものを否定されているようになって辛いだろうなと思う。 ヘヴンの話が最初の方に出てきたけど、正直「いる?その流れ」とはなった。結局ヘヴン自体は最後まで出てこなかったし、その後のコジマや主人公についても何も書かれてなくて、なんだったんだと思った。 コジマが「これに耐えたら絶対に他の人とは違うところにいける」と言っていたのも綺麗事だなと思った。わざと汚くしているのも、コジマの都合であって、コジマの美学でしかないと思う。だからといって勿論いじめていい理由にはならないけど、なんというか、「乗り越える」とか「耐える」って、当人の言い聞かせでしかないんだなと思った。「努力は必ず報われる」という言葉に違和感を持つように、必ずしも耐えたからといって何か起こるわけではないと思う。残酷ではあるけど、もしかしたら状況はずっと悪い可能性もあると思う。そういう心持ちが悪いとかでは全くなく、なんというか、世の中の不条理さが滲み出てるなと思った。綺麗事では生きていけないんやなと思った。 百瀬の「こちら側の都合とそちら側の都合は、一見繋がっているようで違う」(みたいなニュアンス)という文は、確かに新鮮な感覚だった。 主人公が斜視の手術をすることをコジマに伝えた時の反応は結構イライラした。結局コジマは、ぼくが自分の仲間から外れていくのが嫌なだけだと思ったし、逆に自分と同じ境遇だったからこそ仲良くなったんやなと思った。その友情ってどうなんやろと思った。ここで「斜視を治す=二ノ宮に従う」ことになってるのが、少し単純で浅はかだなと思った。悲しいことではあるけど、百瀬の方がよっぽど多くを考えてるなと思う。 トイレで二ノ宮が誰かと話していたみたいな描写は何?多分百瀬で、二ノ宮が百瀬のこと好いてると思ったんやけどどうなんやろ 二次創作の読みすぎか? あとは百瀬が体育をよく休んでいるとか、病院で会うとか、そういうとこも説明が欲しかった。考えすぎかもやけど、百瀬はかなりの大病を患っていて、だからこんなに物事を諦めてるのかなとか思った。 『地獄があるとしたらここだし、天国があるとしてもここだよ』 - 2025年7月11日
砂漠伊坂幸太郎借りてきた読み終わった感想自分用【ネタバレ】 私が今まで読んできたのは、この作品でいう「実は古賀さんはこういう人でした」「プレジデントマンは実はよく知ってる〇〇さんでした」みたいな、そういう種明かしがある本で、その種明かしを最大の面白ポイントとしている本だったから、そういうのがなかったのは少し虚をつかれた感じがする。あんなに世界について、未来について熱く語っていた西嶋も、結局特に世界を変えることなく終わり、北村も鳥井もみんな無難に就職して、大学生活楽しかったなと懐古する、日常系だなと思った。ただ私が今大学生なので、「あんなことは起きない」と思っているし、これは西嶋が作中で言っていた"鳥瞰"で、意味のない論理的思考、つまんない考えなんやろうなと思った。かといって特に西嶋に感化されて考えが変わるわけではなくも、「行動しなければ」という衝動に駆られたわけでもないけど、でも確実に「人生は計算やチェックポイントの確認じゃなく、頭を掻きむしりながら、悩みながら進んでいくものだ」という言葉は忘れないでおきたいと思った。麻雀をただの確率で進めていくのではなく、負けて悶えるまでも醍醐味だと言っていた通り、効率重視で淡々とこなしていきがちな私には足りなくて、必要な考えだと思う。私はなるべくレールから外れたり、何かに失敗して苦しんだりすることを避けて生きていきたいと思ってるし、悩みを増やしたくもないから、自分が好きな人とだけ関わって波風立てず、穏やかに過ごすことを目標にしているけど、悩んで苦しんでもがきながら生きていくことも、悪いことではないんだなと思った。無駄なことや意味がないことをやるのも思い出で、人生の醍醐味なんじゃないかと思った。
- 2025年5月20日
新訳 マクベスシェイクスピア,河合祥一郎,金子國義読み終わった - 2025年5月8日
AX アックス伊坂幸太郎読み終わった
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