赤く染まる木々
32件の記録
もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年4月9日読み終わった白人がヘイトクライムの標的になった世界を垣間見た気がした。 実際には白人(主に男性)はヘイトクライムの加害者にはなっても被害者になることは他のマイノリティー属性がない限りほぼないだろう。 それがひっくり返った時のパニックに陥る様子は彼らがいかにマイノリティーに対して軽薄だったかがよくわかる。 はじまりは過去の黒人青年へのリンチへの報復として加害者の息子たちが殺された事件だった。 でもアメリカではこれまでリンチで殺人を犯しながらも罪に問われることなくなかったことにされてきた死がたくさんある。 犯人たちは気晴らしのように人を殺し、裁判になっても犯人と同じ属性の陪審員たちによって無罪が言い渡されてきた。 被害者は黒人を含む有色人種(カラード)だ。 でも白人だからといって何が優れているのか? ミシシッピ州マネーの白人たちは保安官も含め自分たちのことをペッカーウッド(貧乏白人)やレッドネック(偏屈な南部白人)などと自嘲するが、人種差別主義的な思想を改めることができないのは、白人であること以外に誇れることがない人たちだからなのかもしれない。 同じ著者の『ジェイムズ』は奴隷制末期のミシシッピ州の話だったが、現代のミシシッピ州は時が止まったままのようだった。 また、いわゆる「MAGA」という人たちがどうやって醸成されてきたのかが少しだけわかった気がした。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年4月8日まだ読んでるMBI(ミシシッピ州捜査局)のエドとジムがいい。 2人とも黒人でユーモアがあり優秀。 マネーの保安官たち(白人)が人種差別主義者で無能すぎて、この人たちに任せておいたら未解決事件になりそうだよ。 ママZが生まれた年からリンチで死亡した黒人(だけではなく恐らく白人以外の有色人種)の名前を一人ずつ書き出したパートが何頁にも渡って名前が箇条書きにされていて、その人数に慄く。 ちなみに一人目はママZの父だった。 場面展開が多く登場人物も多いが、不思議と読みやすくてこの後どうなっていくのかとても気になる。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年4月7日読み始めた読みはじめてすぐに人が惨殺された。 今のところ2人+1人、これはどういうことかというと。 白人の死体と一緒に見つかる黒人の死体は保管中や移送中に忽然と消えてしまう。まるで亡霊のように。 舞台はミシシッピ州マネー、黒人に対する差別意識を隠そうとしない白人たちが住んでいる。 てっきり昔の話、少なくとも20世紀半ばくらいかと思ったら、スマホもある現代の話だった。 時代は第一次トランプ政権の後半らしい。 1955年にマネーで起きたある黒人青年がリンチされて殺害された事件を知っている人ならば、この物語はピンとくるらしい(私は知らなかった)









語彙力ナシ子@nashiko032026年3月24日かつて読んだミシシッピ州マネー、エメット・ティル、某政治家、やけにディテールの細かい描写とスラングの数々...。 まさかこれ実話絡みなんじゃないかと思って調べたら本当にそうだった。 「リンチ(私刑)」は、私の想像の何倍も容赦なくて、理不尽で・・ 人種問題によって流された血は、他の経済的な問題などや政治、扇動的とも疑いたくなる発言たちによって複雑に絡み合い、年月を経てどんどん濃くなっていく。 地面に染みついた血を実体化させたのがこの本だと分かった時の悍ましさ。 自分の生きてきた環境とは全く違う世界が同時に存在しているかもしれないということを痛感した。

かわみ@meifan5692026年3月21日読み終わった凄惨な殺人現場に残された、白人と黒人の死体。しかし黒人の死体は消え、別の殺人現場で姿を現す。 ハウダニットを解き明かす物語かと思いきや、一方的に蹂躙された側からの復讐だった。 名前だけが書き連ねていくページが圧巻。

mikechatoran@mikechatoran2026年2月12日読み終わった海外文学すばらしい読み応えだった。事の起こりはミシシッピ州マネー、白人の男が殺され、現場ではその身体の一部を握りしめた黒人の遺体も発見される。しかし、黒人の遺体がモルグから消え失せる。そして次の殺人、前回と同じ黒人の遺体が現場でまたもや被害者の身体の一部を握りしめている...これは一体どういうことなのか。この謎に地元の警察とMBI(ミシシッピ捜査局)、さらにはFBIの捜査官が捜査にあたるが、やがて同種の殺人事件は全米に広がり....ミステリー形式で、過去の黒人リンチ事件とともに、それが現代にまで接続していることを浮かび上がらせる。途中、リンチ事件の犠牲者の名前が列挙される章があり、ボラーニョの『2666』を思い起こした。




はぐ@hagumi89892026年2月5日気になる人種差別の風土が色濃い南部の町を舞台にした超ダークなミステリ小説だそうな。記事の中で触れられていて気になった。 https://book.asahi.com/article/16326349
文箱@hubaco2026年1月9日読み終わった何を言ってもネタバレになる、読んでびっくりしてほしいミステリからの急転回。ライアン・クーグラー監督『罪人たち』を見た勢いに乗って読み始めたのでいろんな映画が次々想起されて、深刻なテーマと軽妙なセリフの応酬が見事な『スリー・ビルボード』とかもちろん『ミシシッピー・バーニング』とか、米国映画史は盛り盛りでやっぱり楽しいよなあと思いながら脳内映像化してた。いかにも現代的なテンポのよさと人種差別という重い主題と物語の仕掛けは『罪人たち』にも通ずるところ。ただ中盤以降のぐいぐいハンドル切ってく展開は個人的にはやや残念だったかなあ。思い切った幕切れなど説得力はあるんだけど。
















