奔放な生、うつくしい実験
50件の記録
JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月15日読み終わった就寝前読書お風呂読書@ 自宅〈コーラスはべつのたぐいの物語を駆動させる。偉大な男や悲劇のヒーローの物語ではなく、あらゆる様態がその一端を担う物語。[...]それは可能性の孵卵器。もしこうでなかったらという夢を支え続ける集合体(アセンブリ)。〉(401頁) 「コーラスのうつくしさ」、「コーラスが道を開く」読み終わる。

JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月14日@ 自宅〈それぞれの声はないまぜになってひとつの声となった。発せられた言葉のひとつひとつは、その叫び声のひとつひとつは、ある真実を明らかにする。つまり、手に届く救済の手段は暴動しかなかった、と。/昂然たる叛乱が奏でるあぶない音楽。これまでなにを耐えてきたか、なにがほしかったか、なにを破壊しようとしていたのか、若い女たちは袂を連ねて宣言した。〉(322頁) 「ライオット、リフレイン」読み終わる。今日は不調のためどこにも行けない一日だった。
JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月12日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書@ 自宅「暴徒のように集合した黒人の若い女たちのアナーキー」、「エヴァ・パーキンスのとらわれた生」を読み終わる。 〈これほどまでに残酷な環境にあっては、ただ生きのびることが偉業だった。〉(269頁) 〈道なきところに道をつくりだした彼女の物語はどこ?〉(296頁)


JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月11日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅「短調の革命」、「奔放——可能性についての短い記述」を読み終わる。 〈生きのびることをただの一度も期待されなかったものたちがたゆみなく生きようとする、その実践〉(258頁) 今日出会えてよかった一節。




JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月8日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅「ミスタ・ビューティー、元黒人女性の自伝、オスカー・ミショーが配役することのなかった映画のシーンからの抜粋 ハーレム 一九二〇年代」を読み終わる。 〈私は二つの性の境界に存在する、うっすらと影のかかった無人地帯に生きてきました。世界のどこであれ、自分自身のために文明そのもののごとく古くからある幻想を作り出した、私たちのようないかがわしい人間はごまんと存在するものです。そんな幻想は、たとえ一時的であったとしても、この人生の厳しい現実を忘れさせてくれるのです。私たちのような人間はいくらでもいますが、傷ついた心にはだれも気づくことはありません。〉(228頁) この選挙(の体をもはや成していなかった茶番)があった雪の日を忘れることはないと思う。
JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月7日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅「一九〇〇年 テンダーロイン 西四十一丁目二四一番地」読み終わる。195頁からの目を覆いたくなるような描写、図版...。安易に重ねるべきではないが、この暴力的で醜悪な過去と現在の日本がパラレルに重なってしまう瞬間がある。 〈なにが楽しくて無意味な暴力を四方八方の黒人の顔面にむけるのか。どうしてカラー・ラインを死守しようとするのか。あたかも己の生死がかかっているというように、あたかも己の人間としての存在が他者を傷つけうる能力に左右されるというように。〉(201頁) 「一九〇九年 西六十一丁目六〇一番地 黒人の新居留地、あるいはリトル・アフリカのマリンディ」も読み終わる。



JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月6日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅「必要と欲求のクロニクル」、「やわらかな愛の瞬間、未来は可能に思えた」を読み終わり、「一九〇〇年 テンダーロイン 西四十一丁目二四一番地」を193頁まで読む。冒頭から引き込まれる。

JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月4日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅〈犯罪とは、つまるところその社会環境に対する個人の公然たる叛乱ではないのか。これほどまでに多くの犯罪を引き起こす人種は何かがおかしいのではないか、何らかの強力な対策が講じられなければならないのではないかという感覚が蔓延していた。しかし、もはや生きることすら不可能にしてしまう環境に対して、たたかわずにおれる人などいるだろうか。〉(124-125頁) 〈ゼネラルストライキは人類の偉大なる実験である。〉(126頁) 122頁あたりからぐっと引き込まれた。「奔放なものたちのアトラス」読み終わる。



JUMPEI AMANO@Amanong22026年2月2日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅「奴隷制と自由の親密な歴史」、「家事全般のためのマニュアル」を読み終わり、「奔放なものたちのアトラス」の冒頭94頁まで読む。

JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月30日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書@ 自宅「とるに足らぬ存在」読み終わる。文章も写真の使い方もすごいな。28-29頁の見開きを読むあいだ、息が止まるかと思った。

JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月29日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅「スラムのおそろしい、うつくしさ」、そして「とるに足らぬ存在」の冒頭を読む。16-17頁の文章、うつくしすぎる。

JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月28日読み始めたお風呂読書@ 自宅ついに開いた。不真面目な読者なため、解説、訳者あとがきを読んでから、冒頭の「方法論についてのノート」を読む。去年読み終わっていたら多分ベスト10に入れたであろう予感がすでにしている。本編も楽しみだ。 それにしても榎本さんの訳文は本当に美しい。訳語選びもめちゃくちゃ勉強になる。




柿内正午@kakisiesta2025年12月17日『奔放な生、うつくしい実験』を読み終える。前半はじりじりと這うように読んでいったが、リズムが浸透してからは一気に読まれた。最高の本だった。今年の、とかではなくこの生にとって大事な本になるだろう。気ままに無為であること、それこそが掴み取るべき奢侈である。とるに足らない存在、いてはいけない存在として、警察や裁判所や矯正施設の調書や文書のなかに、ありふれた不穏分子として記された者たちの生の断片。不良のwayward、わがままなwayward、強情なwayward、厄介なwayward、不都合なwayward女たち。彼女たちを抑圧することを目的として、外から形容するこの語彙waywardを、奔放な、と読み替える。 “奔放であるとは、あらゆる道が閉ざされたときの、それをぶっ潰すよりほか道がなくなってしまったときの、可能性の実践。それはいかなる規則にも従わず、いかなる権威にも首を垂れない。それは強情気ままである。それは別の世界についての神秘的なヴィジョンをさまよい歩き、別の種類の生を夢見る。奔放であるとは、ありうるかもしれないことを今もなお、追い求めること。いかにしてこの社会に存在するのか、その条件がすでに定められているとき、息をつけるような空間がほとんどないとき、生にわたる苦役を宣告されたとき、どこにむかおうともそこに立ちはだかるのが束縛の家であったとき、奔放であることは生のありようを即興的に追い求める。それは、生きのびることをただの一度も期待されなかったものたちがたゆみなく生きようとする、その実践である。” サイディア・ハートマン『奔放な生、うつくしい実験』榎本空訳、ハーン小路恭子翻訳協力(勁草書房) p.258 このようにして、台無しにされた生の可能性を、そこにあったはずの固有の生の迸りを、ハートマンは物語り直す。この本は、批評とは想像力のことであると体現している。この本を賛するにふさわしい言葉は、とっさには出てこない。何を言っても社会学者や調査員めいた、奔放さを損ねるようなことしか書けないだろう。だったら黙って、これからの生で体現していくほかない。 (昨日の日記 https://akamimi.shop/archives/5223)





文箱@hubaco2025年12月9日読み終わった最後のメイベルの挿話で、ついに若い黒人女性の〈奔放な生〉があでやかに花開くのを垣間見て目頭が熱くなった。黒人女性たちが虐げられながらも抗い続けた世紀転換期〜20世紀初頭から、今がどれくらい隔たっているのか?あるいは未だ続いているのか?いろんなことを考えた。 〈批評的作話〉という語りの手法について。ノンフィクションなどで似た書き方をされた本はままあると思うけど、資料で語れることと語れないことを明確にした上で、空白部分をいっそうラディカルに浮かび上がらせ、零れ落ちてしまうことそのものを問い直すところが著者固有のもの。読んでいて魔法にかかったように感じられるほどの吸引力がある。 個人的にうれしかったこと。訳者あとがきで「奔放」という訳語をあてたwaywardという語に著者がクィアという概念を含みつつさらに豊かで複雑な表現の可能性を託している、と知った。クィアという語が近年どんどん使い古されていくのを悲しく感じていて、それを乗り越える表現上の試みに触れて励まされた。 なお図版と原注の楽しさは無尽蔵。375ページのフローレンス・ミルズの美しさときたら、もうゼンデイヤちゃんじゃないの。
文箱@hubaco2025年12月7日読んでるみだらでわがままで傲岸不遜とされたNYハーレムの女性たちの生き方を細部まで分け入って再現しながら、彼女たちが体を張って訴え続けたことに光を当てる。あまりすいすいとは読めないのだけど語りの美しさと痛切さに打たれる。



































