体調の悪いとき読んで、かなり効いた薬です。 せり鍋、萩の月、菊、きりたんぽ、納豆、白米、シェーキーズのピザ、南蛮漬け、ほや、うに…好きではないものもあるけど、著者が描くとすべてきらきら立ってみえる。 こんなふうに食べものや調理や暮らしを力強く書けるっていいなあ…

新聞連載時夢中で読み、最終話愕然としたのを今も覚えている。明日からどうしようって（笑） とはいえ誰にもとくに入れ込まず、この空気だけを「異様に知ってる…」みたいな感じだった。 一年以上経ったいまこれだから。小説はすごい。すごい小説はすごい。