みえないもの

186件の記録
- らこりさ@rakorisa2025年7月10日読み終わったルーマニア出身で文化人類学者の著者が日本語で書いたエッセイとフィクション。 初めて体験する世界観。なんと形容して良いかわからない。ものすごい感性と言語感覚だなと思った。最初はなかなか入り込めなかったけど、クセになる文章。 女として生まれたこと。ルーマニアの田舎で育ったこと。来日し、青森に移り住み、研究者として獅子舞のフィールドワークを行っていること。2人の娘の母親であること。これまで観てきた映画、読んできた本。著者の人生経験すべてが織りなす唯一無二の作品たち。 『やさしい地獄』もぜひ読んでみたい。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年7月5日読み終わった@ ポルベニール ブックストア今日イベントに参加するので一気に最後まで読んだ。 「みえないもの」というタイトルにした理由などイリナさん本人が語ってくれて、すごく心に響く内容でもう一度はじめから読み直したくなった。 世の中で透明化されているモノやコトに対するイリナさんのまなざしは鋭くて優しいし、それを言葉にして文章を紡げるのはすごいことだと思った。 母語ではない日本語だから自由に語れることもあるという話もしていた。 独裁政権時代のルーマニアに生まれて親しい友人や家族以外には「本当の言葉」を話すことができなかったせいでルーマニア語で話すことがトラウマになっているとのこと。 でも日本語は母語ではないから多少まちがえても大丈夫と甘えられるので自由を感じるとのことだった。(「甘えられる」というのも重要な点とのこと) また日本を「植民地にする側の国」と表現していたのが印象的だった。 歴史的にそれは正しいし、私もそういう過去があったことを知っているので同意する。 文化人類学者で名前を知られることのない人たちの声を集めて研究しているイリナさんらしいスタンスだなと思った。 聞いてる側のほとんどが恐らく日本人の状況で聴衆におもねることなく事実としてこういうことを言える強さは素敵だと思った。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年6月28日読んでる読みさし本ゆっくり読むつもりなのについつい読みすぎてしまう。 もう半分まできてしまった。 読みやすさとはちがう、読み心地のよさについついページをめくってしまう。 殻を持たないナメクジが家父長制のノスタルジーというのが印象的だった。
- orange.m@orange102025年6月23日読み終わった借りてきた@ 自宅すごかった。終盤は陰鬱でつらかったが、読み進めずにいられないというか。この著者にしか書けないものを強烈に感じた。共感は生ぬるい。驚嘆して新しい風を感じた。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年6月16日まだ読んでる寝る前にちょっと読むつもりがおもしろさと独特のリズムにひっぱられてつい読みすぎてしまった。 この本はゆっくり読み進めたいのに、そうさせてくれない。 イリナさんの思考は過去と現在を自在に行き来していてたまに未来を想像する。 そうやって一緒に時間を移動するのは楽しい。 二人のお嬢さんとの会話もとても楽しくほほえましい。
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年6月11日読み始めた『やさしい地獄』が大好きだったので楽しみにしてた本。 サイン本を買ったら娘さんが描いたイラストのワンコもいてとてもかわいい。 寝る前に少しずつ読みすすめるつもり。 『やさしい地獄』と並べて置きたくなる表紙のデザインも気に入ってるし、帯の斎藤真理子さんの言葉も好き。
- ヨネヤマゼン@zen2025年6月7日読んでる心に残る一節友達と会いに行く荻窪行きの電車でちょっと読んだ 玄関でデカすぎるナメクジと対峙したときの心情描写に惚れ惚れした 「『この家の主はあなたか?』と聞こうと思ったぐらい、空間の感覚を失った。態度はともかく、立派、男前というか『こんなデカイ私を見てほしい」というか、じっとして動かないし、私のほうが邪魔あつかいされた気がした」 マジでこういうのが書けるようになりたい
- ヨネヤマゼン@zen2025年6月5日買った読み始めた読書のコツは、とりあえず本を開く回数を増やすことだと聞いたので さいきん仕事に行く時は、この本をカバンに入れず、はだかで手に持つことにしている 考える前にスマホを手に取ってしまうみたいに、惚れるように本を開きたい そのために本を開くハードルを下げていきたい この青い表紙は手に持って歩きたくなるから好きだ
- 藤子@fskxx2025年5月27日読み始めたずっと楽しみにしていた本。1行2行でハッとさせられ、ハッハッとしていたら一本の話が終わると言う次第。こんな言語知らない、と前作に続いて思う。じっくり読む。
- 斉藤ナミ@nami57112025年5月22日読み終わったすごかった。青森で娘たちと過ごす暮らしや、故郷ルーマニアの記憶を綴っている。文章を読んでいるのに映画を観ていたり、夢を見ていたり、トランス状態みたいな気分にさせられたりする。面白すぎて一気に読んだ。後半は辛くて美しくて強烈。
- Marua@imasa_arumin2025年5月21日2025年4月購入 @Book 1st 彼女の文章を読むと、日本語を使ってこういう風に表現できるんだ、と感じ入る。でも違う、日本語の使い方じゃない。何語であっても、その人から出てくるものはその人のものの見方を通してだから。前作に引き続き、娘さんの言葉がいい。
- 糸太@itota-tboyt52025年5月19日読み終わったイリナさんの語り口は、心の奥の方にすっと届く。言葉未満のなにかをそのままあげるから、あなたが自分で言葉にしてみて、と言われてる気分。備忘録がわりに印象に残った一文を。 『他者は身近にいる生命だとわかった瞬間に、内側で生じる』
- なかちきか@susie_may41412025年5月14日読み終わった『優しい地獄』に続けて読んだ。イメージが鮮やかで、夢までついてくる感じ。 『優しい地獄』に比べて、より自由にイメージが飛び回っている感じ、また、自分や娘たちだけでなく、別の女性たちとの境界を超えて、喜びや苦痛を共有し、また読者にも分かち合おうとしている感じがした。 『優しい地獄』と装丁からして双子のようなのだけど、出版社が違うところが面白い。
- mkt@mkthnsk2025年5月4日読みたい「優しい地獄」と共に気になりつつなんとなく今じゃない気がして本屋さんで見かけてもスルーしてたけど、『水牛のように』でアサノタカオさんがこの本について書いてるのを読んで、俄然読みたくなってきた。
- つのとしっぽ@horn_and_tail2025年4月24日読み終わった前作の「優しい地獄」を読んでいたので、こちらも購入した。言葉ひとつひとつに鉛のような重さがあり、女性として生を受け生きることのハンディみたいなものがドロっと生々しく描かれている。