「働けない」をとことん考えてみた。

197件の記録
- 1neko.@ichineko112025年8月24日読み終わった「働かないおじさん」大量摂取その4 「働かない」(働けない)と「おじさん」(以外)のフレームで「働かないおじさん」を拡張認知! (楽しいぞ、この感覚!) 紹介されていたので、読みたい本(既読再読含) ☑︎「ポトスライムの船」津村記久子さん著 ☑︎「コンビニ人間」村田沙耶香さん著 □「コークスが燃えている」櫻木みわさん著 □「介護者D」阿﨑秋子さん著 □「景品」星新一さん著 割と凄く、世の中のポイント系制度設計が 大嫌いなので、割と直ぐに読みたい。
- くりこ@kurikomone2025年8月24日読み終わった「働けない」(と言っても私より全然働いてるが)という周縁化された立場から、社会の当たり前となってることを鋭く切り込んでて、気付かされることが多かった。私も「働けない」し、栗田さんと同じく持病があるし、女性だし、と周縁化された人間だけど、「当たり前」「仕方ない」と流されてしまってるなと痛感した。 たまに聖書やシモーヌヴェーユの話が挟まれるのも私好みで良い!
- くりこ@kurikomone2025年8月23日まだ読んでる第4章 「怠け者」列伝 印象に残ったこと いわゆる「怠け者」として生きてきた人は全員男性しかおらず、(イエスやブッダ、太宰治、坂口安吾などなど、、)、女性で働かない人となると女王様、お姫様、愛人など、階級制と家父長制に支えられ賃労働が免除される。マジョリティは社会に貢献することを期待されているため、そこから外れてアウトサイダーとして生きるギャップが意味あるものと刻まれる(女性を含むマイノリティはそのギャップが存在しない) ーーーー 私は坂口恭平の生き方を尊敬しているのだけど、彼が、賃労働そっちのけで、畑したり、編み物したりと自分のオリジナルのタイムラインで生きていることは彼が、日本人/シス男性だから余計に賞賛されるのだろう。 特に彼が不倫をしているという発言(今はどうか知らないが)をしてもファンがつき続けることは、彼の何事にも縛られない振る舞いが「ギャップ」となり、より皆の支持を得られるのだと思う。女性がおんなじことしても、あそこまでの人気は出ないと思う。
- くりこ@kurikomone2025年8月22日まだ読んでるp.116 在宅ワークが普及され働く時間を減らそうと言われているにも関わらず、フルタイムで週五回働けるのが当たり前の体力の持ち主、心身の影響を受けない人をいまだに労働者モデルに据えている社会が、労働のハードルを上げ、生産力が頭打ちにさせているのではないかという指摘には深く頷ける。ここは、第二章の、生活保護や障害者手帳を持つ人を怠けている、ずるい、本人の性格の問題だとバッシングすることと繋がる。 あと、栗田さんはシモーヌヴェーユの研究をしていただけあり、「不幸があまりに大きすぎると人間は同情すらしてもらえない。嫌悪され恐ろしがられ軽蔑される」というヴェイユの言葉が、上記バッシングを暗示していると指摘している。 ヴェイユの『重力と恩寵』をここに繋げてくるのが栗田さん独特の考察力で面白い。
- さくら@saku_kamo_ne2025年8月20日読み始めた「働きたくないのか働けないのか煮え切らぬ心性のまま、仕事をし、仕事に距離がある……とはいえもしかしたら多くの人がそんな思いで仕事をしているかもしれない」p.5 仕事をすることが当たり前の社会で、「なぜ働くのだろう」と考えるのは、おかしなことなのかもしれない。 社会人として当然だとか、生きるためには必要なことだろうとか、そいういう話じゃないと思うんだ。 読み進めるのが楽しみ!
- くりこ@kurikomone2025年8月19日まだ読んでる栗田さんの鋭い指摘に頷きながら読む 77ページ ダイバーシティとは企業における人材のダイバーシティなので、ジェントリフィケーションでホームレスを排除してもなんら矛盾しない 90ページ 早稲田の渡部直己のセクハラに言及し、仕事をしてる中でハラスメントを行うということは労働の対価ではあるはずの賃金がハラスメントにも支払われている 106ページ 職場での横領、賄賂、癒着、ハラスメントより怠けている人に対する視線が冷たい。
- くりこ@kurikomone2025年8月18日まだ読んでる私自身病気で働けないので読んでみた。第二章の障害年金の制度の不透明さが、制度的レイシズム(差別は人の気持ちや憎悪だけの話だけではない…制度やその制度が構築しているシステムといった社会構造に起因している)であるというのは深く頷ける。 栗田さんは日本年金機構や年金事務所への抗議電話ん、体調が悪くて布団で寝ながらしてたと書かれていた。 布団の中からでも勉強会をしたりこの事態を変えるアクションを起こしたい、と書かれてて励まされた(まさに『布団の中から蜂起せよ』!) ——————- p.76 日本社会においてはダイバーシティと言ったところで、絶対にそこには含まれない人が一定数いるのはなぜなのかと以前から思っていたが、これを読んで納得した。あくまで企業に貢献できる人材としての多様性であって、家庭や学校、あるいは地域や国家における多様性という話ではないのである。
- muda@muda2025年8月16日読み終わった@ 渋谷区立中央図書館蟹ブックスでお店番をされていた西森さんから気になっていると以前紹介してもらった栗田隆子さんのエッセイ。 "正社員”という言葉を考えたときに、その言葉に前提として含意されているもの。"正社員”が望ましいとされる社会でのプレッシャーやそこから周縁化されてしまっている人たち。 私たちが普段目の前にある仕事や業務に追われるあまり、見過ごしたり、やり過ごしてしまっている社会構造上の問題や社会課題について考えるきっかけになった。
- Kanata@150philosophy2025年7月1日読み終わった社会的弱者に向けられるバッシングは単に弱い者虐めであり何の合理性もない バッシングする人自身に解決すべき問題があるが、その問題は自覚されておらず、さらにその一因は構造的なもので、本来バッシングを向けられるべき既得権益層、搾取している層は誹りを免れる不条理を思った
- 白玉庵@shfttg2025年6月30日読み終わった「弱い者たちが夕暮れさらに弱い者を叩く」から抜け出して、社会構造に目を向けていきましょう。そのヒントがたくさん載っています。 P202 「活」のつく言葉は怪しい、というところに激しく膝を叩いたので、『生きるためのフェミニズム』も読んでみます。 ヴェイユと深沢七郎、いいよなぁ。
- imo@imoimo2025年6月4日読み終わった生活の中で「え?これでは私の暮らしは何も良くならないんだけど?何で他の人は不満じゃないんだろう」と感じる時が多くある そういう時「あなたは人間のうちに含まれていません」というメッセージを感じる この私の感じ方はオーバーかもしれないけど、「あなたはこの暮らしを良くする制度の対象ではないですので」と言われているように感じている人が他にもいると知れて少し安心した あと体調不良の時に自責してしまうのは、自分の場合、自己コントロール感の欠如に起因するのかなぁと読んでいて思った。 筆者と似た状況で生きて、似た考えを持っているけど、日常では孤立感を感じる場面が多い 周囲に裕福な人が多いわけでもないのに、清貧を良しとしている感じ 皆大変なんだったら皆でちょっとずつ楽にしていきましょうよ、疑問を持って意見を言うの、皆でやっていきたいよ、と思う こういう本が広く読まれてほしい
- 読谷 文@fumi_yomitani2025年5月30日読み終わったすごくよかった。タイトル通り「働けない」側の視点から見た現在の日本の労働問題の歪さを真摯に問うている本だった。 氷河期世代で、働いたり働けなかったりした経験を持つ者として、大いに頷きながら読んだ。 現在三刷とのことで、共感する人がたくさんいるのだろうと思う。 ・「週5日フルタイムで出勤・残業を厭わない」働き方が当然のように基準とされ、 それに基づいて法律・税制・年金制度がつくられており、その働き方の基準から少しでも外れると、あっという間に「いない存在」とみなされる。 ・「多様性」や「女性活躍」という言葉が意図するのはあくまで「企業内で役立つ人材」においてであって、その他の生活の場面でのマイノリティを指している訳ではない。 ・この社会では「賃労働」のみが「働く」ことを意味していて、生きていくのに必須な労働である「育児」や「介護」は「休暇」とみなされる。 などなど、ここに全ては書ききれないくらい、今までモヤモヤしていた事象に対して「おかしくない?」とひとつひとつ問うてゆく著者の姿勢に、胸打たれ共感の嵐だった。 また本文中で紹介されていた、テネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」や、シモーヌ・ヴェイユ、森茉莉、深沢七郎、星新一など、読んでみたいと思う作品がたくさんあったし、著者の別の作品も是非読みたいと思った。
- TOMOCK@To_mock2025年5月28日買った読み終わった読み終わりました。終わりの方で働かないの系譜は男性ばかりというところ、本当にそうだよね。生産性のない暮らしを送りたい。毎日そう思ってます。働けない、働きたくない、働かない。いろんなグラデーションはあれど、もう少し労働者を大切に出来ないのかな、と読みながらずっとこの国の在り方のおかしさについて考えていました。
- TOMOCK@To_mock2025年5月25日買った読んでる図書館で借りて、読みきれずこれもまた自分に必要ということで購入した本。 働けないさまざまな理由がわたしにすごく刺さる。 そうそう、そうなんだよ!の連続。 本当に働くの難しい。 と思いながら数少ない出勤をしています。。(具合はすこぶる悪い)
- ヒナタ@hinata6251412025年4月30日読み終わった生産性を求めるくせに長期的かつ論理的な視点がないから生産性は上がらずそれを根性論でなんとかしたい、人権のことは考えたくない、というのがこの国の基本メンタリティだと思うのだけど、それゆえに働けなくなる人が増え現場は人が足りずますます労働が過酷になる、という負のループが永遠に終わらない。 この本に書かれてることは、わたしはそんなに驚くことなく、そうですよねとうんうん頷くばかりだったのだけど、国や会社の意思決定の場にいる人たちには見えてない現実かもしれないので、そういう人たちにこそぜひ読んでほしいと思った。でもタイトルを見ただけで怒り出しそう笑
- うえの公園@uenopark2025年4月7日読み終わったこれを読んで保守的な政党を応援している人、なんとなく投票している人が減り、生活に寄り添った政党を応援するようになってほしい。制度は変えられる!
- 親知らず抜いた@y_sa2025年3月30日読み終わった「怠けていると言いたくなるとき、むしろ問うべきはそんなふうに人をくさしたくなるほど嫌なことをしなければならない状況や環境だ。」 「いつまでも楽にならない労働。楽になってはいけないと思い込まされている労働。それこそかつてのアメリカとの戦争で、本土決戦にそなえて竹槍訓練を行い、「一億玉砕」というお題目で勝てない相手に体当たりして死ぬことをよしとする価値観、つまり無意味であっても「努力」し、自己犠牲で、集団に染まって思考停止することを良しとする価値観がいまもなお「労働」の名の下にはびこっているように思えてならないのだ。」
- さみ@futatabi2025年3月20日読んでる・会社でインボイス制度の説明を受けた時よりわかりやすかった……し、「何回読んでもわからない説明」の「何回読んでもわからなさ」に悪意と無関心が込められている可能性がある、ということに思い当たる助けになる ・◯◯休暇について「育児や介護は睡眠時間を削られ、一瞬も相手から目を離せず、ただ休んでいるわけではない。〜出産や育児、そして介護を『休暇』として考えるのは、賃労働のみを仕事と捉え、〜」本当にそうだ、考えてみれば(考える、という思考に至らず文字通り受け止めていた)言葉が実態と合っていないしそのせいで不要な分断を生んでいるように思う
- あずき(小豆書房)@azukishobo2025年3月12日紹介労働をとりまく歪な構造。読んでいると、「普通」 というものは、そう思い込んで(もしくは思い込まされて)いるものに過ぎないと気づく。だから制度に当てはめると、必ずどこかで無理が生じる。 制度は必要。だけど、その欠陥についても認識しておくことがとても大切だと思う。
- 雨晴文庫@amehare_bunko20232025年3月8日読み終わった読書日記いつも付箋だらけになる栗隆さんの新刊。 地元のジュンク堂さんでは労働論のコーナーにひっそりと置かれていた。ファンとしては「もっと目立つところに置いてーー」と言いたい。確かに帯には”あたらしい労働論”と書いてあるけれども。 働かない、働けない、働きたくない…について語るこの本を必要としている人が労働論の棚を覗く可能性はおそらくかなり低い。 “日本社会においてはダイバーシティと言ったところで、絶対にそこには含まれない人が一定数いるのはなぜなのかと以前から思っていたが…(中略)あくまで企業に貢献できる人材としての多様性であって、家庭や学校、あるいは地域や国家における多様性という話ではないのである。” p76より この記述の後に、同性のパートナーシップ条例はいち早く導入しつつ、ホームレスの人たちを予告なく排除するなどの渋谷区の動きを例に挙げている。 “多様性”が、人びとの生きやすさではなく社会の”生産性”を上げる文脈に回収されてしまいやすい傾向にはほんとうに辟易する。 「南の島のハメハメハ大王」の歌について、その根底にある勤勉性に対する絶対的な評価と、そうでない人への蔑視を指摘しつつ、 ”風が吹いたら遅刻して雨が降ったら休みながらもどうにか生きたり働けたり学べたりできないか。しかもそれが周縁的な立場というより、ど真ん中に存在しているものとして労働制度やシステムや価値観を組み直せないか。それは長年の私の悲願と言っていい。“ という。 気圧や気候変動に人一倍弱く体調を崩すわたしは、この主張に完全に同意する。 そしてそれが叶えば、いま、一切働けないでいる人のある程度が働ける可能性に開かれると確信する。 『ぼそぼそ声のフェミニズム』とともに、読んだ人と感想を語り合いたくなる本。
- 本を閉じた。地球だった。@rousoku2025年3月8日読み始めた正規雇用の「正」ってなんだよって読んで初めて気がつきました。正規雇用の「正」ってなんだろう。この社会が悪いことはもう重々承知していますが、そのあとどうすればいいのかはイマイチ分かっていません。