凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版]
34件の記録
ieica@ieica2025年11月16日読み終わったこの作品集の3組の「二人」、末長くどこまでも一緒に歩いていってほしいなぁ、と優しい気持ちになって本を閉じた。 あ、パジャさんもうまくいくといいね。 映像化されても素敵だろうな。




ieica@ieica2025年11月15日印象的なページp294 僕は労働クローンとして、自分の体や気持ちがどんな状態だろうが働くという生活しか知らなかった。毎日のように起こる理不尽なことも、わきあがる疑問も無視。ひたすら予定調和を破らぬようにすごす。こういう生きかたしかできないなら、自分の状態なんて知らないほうがいい。本音はつらいんだって気づいたところでどうしょうもないんだから。



ieica@ieica2025年11月14日読んでるp165 「おなじ気持ちになることを押しつけられると逃げ出したくなる。それで友だちがひとりもできないのさ」 「・・・(略)どうして皆つらそうな顔してるんだ?そうじゃないのに。この世界はそんな場所じゃないのに」





どうどう@toutoutoudo2025年11月2日読み終わった数年に一度出会えるか出会えないかという運命の本でした。2016年頃に単行本が出ていることは知っていて、読みたいな読みたいなと思っていたら文庫化して読むぞ!となって読んだ。最高でした。2016年の自分の元へ走っていき、手に入れなさいと天啓を出したい。けど、ずっと読みたいなと思っていて忘れていなかったということは、今のわてくしが、過去のあたくしに天啓を送っていたのかもしれない。文庫になってよかったね、あたくし。 おいらが知ってる日本語がこんなわくわくぷりてぃ言語だなんて知らなかった。言葉はもっと冷たいと思ってた。すごいすごい。特にナガノからシガに向けた言葉もシガからナガノに向けた言葉もあったかくて黒スープのようでした。恥ずかしいかもしれない言葉を恥ずかしくないと相手に伝えるのってちょうむずいし、本じゃなかったらてんやんでい恥ずかしいぜいとなったり、浮き出てしまって違和感になることもあるけど、二人を取り巻く不可思議異世界とマッチしていて、ここでこの二人が発する言葉としてすいーっと胸に溶け込んできて血に混ざってきたので明日からしばらくは世界が美しいと思えると思います。シガとナガノのお話も最高でしたが、徐華の別れが最高オブ最高でした。キンという一つの言葉で表せない存在に惹かれてしまったリョクが、キンを追いかけていってコンタクトするシーン、圧巻でした。もう凄いもん読んでしまったと途中で一回本を閉じて呼吸を整えてからまた読んだけど、とても一気に読みきれなくて三回くらい本閉じた。凄まじい愛を伝えるシーンなのにグロいシーンを読むぐらい本を閉じた。凄まじい愛は怖いのかもしれない。これは本ではありません、本を模った愛です。読了後の冷めぬ興奮、途切れぬ感想を文章化しました。脳から直接言葉を取り出したので誰にも伝わらないと思います。なのでこの文章を読んだあなたはこの本を読んでください。



緋色@hiiro_kyoju2025年10月13日読み終わった@ 電車とても愛しい物語だった ナガノとシガの物語をもっと見たい! 最後のシーンでもうたまらない気持ちになった。 愛しくてたまらない関係だった。 ケンロウとサバの関係も堪らない。こういう好きです。 雰囲気とタイトルに惹かれて買ってよかった
- 村崎@mrskntk2025年10月13日読み終わった短編集であり、それぞれ違う人物が登場するのですが、タイトル通りの「凍土二人行」、このタイトル本当にいいな~~~~。 凍土・二人・行、とうど、ににん、こう……何度でも繰り返したくなりますね。凍土という舞台もよい、二人行というありかたもよい。そこにあたたかい黒スープ、なんとなく肌寒くなってきたこの季節にぴったりです。 しかし舞台はとてもとても寒い星。寒い星です、地球ではないどこかの星です。 とってもとってもいとおしいSF短編集なんです!!! 家の声が聞こえる=それを家主に伝えるという仕事をするシガと雇い主と別れたクローンのナガノの二人行。「家読み」という仕事がめっちゃよい。たしかに家と話せたら、同居人の知らない部分も教えてもらえることになる…ていうか家に筒抜けの生活をしているのだ私たちって! ほかにも私が好きな仕事があって、それは「石ならべ屋」……。シガが昔一緒に旅をしていた人のなかにそんな職業の人がいたらしい。 石ならべ屋ってなに?並べるだけ?売ったら、たぶん石売り屋だから、石を並べることによりなにかを占ったり、見出したりするのかもしれない。なりたい、石ならべ屋……。 クローンであるナガノは自己肯定感が低いというか、自分を優先できない。人間(オリジナル)がつねに優先されてしまうので、シガがナガノにやさしくしたりすると戸惑う。 その戸惑い方が、いじらしくもせつなく、そしてじょじょにかわいくなっていくのである……。 シガもシガでちょっと鈍感なところがあるので、(もっと!はっきり!言いなさい!ナガノを安心させてやりなさい!)とこちらとしては思うんだけれども、まあそこがふたりの空気感というかね、とても寒い星のなか、ふたりっきりで黒スープを飲んでくれれば、その時間をたいせつに過ごしてくれれば、オーケーです(サムズアップ)。 仕事ができなきゃ意味がないと自分を追い込むナガノに対して、仕事ができなくなったとしても「そのときはただ、私といればいいじゃないか」と気取らず口にするシガ。二人行すぎる。 ただいるだけでいいって思ってくれる相手がいることの、なんて心強いことだろう……。ナガノの不安がすべてなくなりますように!!!!!! 「徐華のわかれ」も好きです。 寒い冥の季節に山からおりてくるキンという冬の生きものから皮膚を削り取る作業をしなければならないのですが、リョクはとてもやさしいのでキンがかわいそうになりそれができない。 体の一部を取られるキンが苦しいのかつらいのか、なにも思っていないのかはわからないけど、リョクはどんどんキンに惹かれていくのです。 けれどキンは冥の生きものなので、除華が近づくにつれ小さくなっていく。冥が終わり徐華になるということは、少しずつあたたかくなっている頃ですね。 「除華のわかれ」…………!!!!!!!!!!(うっとりしています) 泉谷瞬さんの解説もとても素晴らしかったです!!!!




緋色@hiiro_kyoju2025年10月10日読んでる@ 飛行機こういう雰囲気好きなんだ ファミレスを享受せよを思い出す こういう少し違う世界いうか、sfっぽい世界観ていいよね 文章全体に落ち着いた雰囲気が好き

























