いしいしんじさんの小説が好きだけどエッセイはもっと好き。エッセイのなかから溢れてくる世界が愛おしすぎて、いつも読み終えるのがさみしくてなかなか読了できない。 この本からも、とても濃い潮の匂いがする。 愛おしく懐かしく、その時そこに確かにあった場所と人の物語。 ただ同時に、自分はそこに加われない性質の人間だなということも強く感じて、少しさみしいのもいつも通りなのでした。 エッセイは、遠くにありて思うもの……？

いやー面白かったです。 例の方向から何かあるだろうとは思ってたけど、なるほどそういうことかーと。 天羽カインのこと、最後には大好きになってしまった。車内での礼儀知らずな足の挙動、最初はドン引きしてたのに、最後はその甘えすら愛しいと思ってしまってた。 わたしも彼女の本を買ってサイン会に並びたい。軽井沢ライフのエッセイも読みたい。雑誌記事の写真を見ながら、「さぞ幸せなんだろうなあ」などと愚にもつかない思いを巡らせたい。 ぜひ！　どこかの版元さん、出版お願いします🙏

映画帰りに読んでいたんだけど、面白くなってきたのでいったん閉じる。続きはまた夜。