ブラック・カルチャー

57件の記録
- Sanae@sanaemizushima2025年8月23日読み終わった今年セネガルの奴隷貿易の拠点であった世界遺産ゴレ島を訪れたとき、アフリカ系アメリカ人やアフリカからの訪問者も多く、そういう人たちから黒人は凄まじいものを背負っているというのをひしひしと感じた。 ジェイムズ・コーンの言葉 「黒人以外の人間が、黒人の背負ってきた苦しみや痛みを理解するのは難しい」とこの本でもその言葉が紹介されている。 しかし著者の中村先生からこの本から受け取った言葉は「その苦しみや痛みの由来を知る努力をするべきだ」ということ。 関係し合う考え方、全-世界の捉え方に「ブラックカルチャーは私たちの一部である」という言葉が心に響く。11章を何度も読んだ。
- 素潜り旬@smog_lee_shun2025年8月19日読み終わったポエトリー・リーディングの記述が少しあり、アミリ・バラガ、サン・ラなどについて。そしてダブ・ポエトリーも。第一章と第三章の、精霊、ドラミング、声、叙事詩…第七章の〈文字のなかの声〉ダブの詩人たち…著者の語りに含まれるポエジーを聞いた。
- すぱこ@supako_282025年7月6日読み終わった読みたいと思っていたのでスッキリ。ブラックミュージックといわれる音楽が好きなのだけど、ルーツと流れと未来をこの一冊で考えながら読めたのはとても楽しい読書体験だった
- しもん@shiminnoaka2025年5月3日読み終わった人類史の負の側面である大航海時代の奴隷貿易から、その後20世紀まで合衆国を始め世界各地で実施されていた人種隔離政策。しかし抑圧されてきた人々はそのような状況下においても自分達の誇りを失わず、連帯と結束のための文化を生み出し約400年という長きに渡ってそれを継承し洗練させてきた。それは他者との分断が喫緊の課題として叫ばれる現状に大きな希望と揺るぎないエネルギーを与えてくれるに違いない。 本書は新書サイズでありながら概説書として有用であるのみならず、個人が陥りやすい臆見に対する鋭い指摘を挟みながら、私にとって他者の文化である〈ブラック・カルチャー〉を私に"関係"するものとして導いてくれる。そのような本との出会いに対して、我々は途方もないほどの嬉しさに打ち震えるほかないのである。
- はるか@halorso2025年4月23日読み終わったジャズを中心とした北米の音楽史やブラックフェミニズムなど、以前ばらばらに読んでいたものが環大西洋的に語られることで頭のなかで有機的につながり、紹介される用語を想起するとき地域は広がり、由来や文化宗教の背景が北米起点よりも以前の具体的なアフリカの国につながっていく読書だった。文化の盗用について<関係>という概念から語る箇所は折に触れ読み返したい。聞きたい音楽や読みたい本がめちゃ増える。