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リョウテンテン
リョウテンテン
@ryotenten
Twitterは@ryoh_tenten
  • 2025年4月18日
    贈与をめぐる冒険
    3月に読んだ本。 人間を社会性動物たらしめる『贈与』の概念について書かれた本。贈与は経済の原点とも位置付けられ、贈り合う事での精神的交流や、贈る側・贈られる側の立場(優位性)など幅広く論じる。社会保障や自然の恵みなども広義の贈与サイクルという視点は新しかった。平易で読みやすく、個人的に興味のある分野なので楽しく読めた。巻末の参考図書も読み進めたい。
  • 2025年4月3日
    白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記
    3月に読んだ本。 王が失踪し荒廃が進む戴国。簒奪者・阿選の居城に入った泰麒一行と、王・驍宗の行方を探す李斎一行に分かれて話が進んでいく。全編通して謎である『天』の仕組みの一端に触れられたりなど、引き込まれる展開はあるものの、前巻同様に遅々として進まない物語は正直退屈(後半でようやく動き始める)。
  • 2025年3月31日
    氷菓
    氷菓
    3月に読んだ本。 姉の助言に導かれ古典部に入った高校生が、高校に潜む謎を閃きで解決していく。青春+ミステリーモノだが、ラノベ風のキャラクター性が合えばハマるのかもしれない。ヒキやオチがちょっと弱く感じたので、個人的には続編は読まんでもいいかなという感想。あと主人公のカッコつけ仕草が…。若い頃に触れていれば違ったかも。
  • 2025年3月26日
    今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ
    3月に読んだ本。 政治哲学の名著『正義論』についてコンパクトに解説された新書。社会において誰もが納得できる『公正としての正義』をいかに作っていくかを丁寧に紐解く。社会正義の合意にあたり『無知のヴェール』という考えを用いることを提案する。また、自由と平等な社会に不可欠なものとして『自尊心』が挙げられている事が興味深い。分かりやすく読みやすかった。
  • 2025年3月25日
    侠飯
    侠飯
    3月に読んだ本。 主人公の大学生がヤクザの小競り合いに巻き込まれ、ヤクザを自宅に匿うが、そのヤクザの作るメシがいちいち美味い。コミカルな設定の料理小説だが、食材や調理のtipsはなかなか詳細に詰め込まれており、料理の難易度も低めなものも多くつい作ってみたくなる。肩の力を抜いて楽しめる本。オーディブルで聴いたが、この巻だけは朗読が諏訪部順一さん。ヤクザの低音がじつに心地よい。
  • 2025年3月24日
    百年の孤独
    百年の孤独
    2月に読んだ本。 南米の架空の町マコンドを開拓したアルカディオ一家の、100年に亘る年代記。『マジック・レアリズム』という超常現象が遍在する不思議な世界観で語られる。文章の密度が高く1ページが濃厚、そして長い。久しぶりに海外文学を読んだが、歯ごたえのある読書になった。真面目かつユーモラスな世界に慣れてくると面白さが分かってくるタイプの物語。なんで子にも孫にも兄弟にも同じ名前つけるの。
  • 2025年3月23日
    ミラーニューロン 新装版
    ミラーニューロン 新装版
    2月に読んだ本。『天才読書』か『人生を変える読書』のどちらかで紹介されていて読んだ。 他者の行為を見たとき、自分がその行為をしているのと同じように活性化するニューロン『ミラーニューロン』の発見について書かれている。ヒトが他者の行為を理解するメカニズムがニューロンにあるというのが面白い。ただし学術的な文章のため難解な箇所が多く、実験とその結果について多く書かれているものの『つまり、こういうことを示唆しています。』という解釈まで書いていてくれていない。読むのがかなり大変だった。
  • 2025年3月22日
    白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記
    2月に読んだ本。 十二国記の最新エピソード。戴国で王が失踪した前巻の続きにあたり、李斎や泰麒らが集まり王の行方を追う。戴国が荒廃している事はよく伝わるが、必要なのかどうか分からない描写が長々と続き、かつあまり話が動かず、正直かなり退屈な巻だった。十二国記シリーズ自体はとても好きなので、次巻以降に期待したい。
  • 2025年3月19日
    悩みどころと逃げどころ(小学館新書)
    2月に読んだ本。 プロゲーマー梅原大吾とちきりんの対談集。学校や社会などについて幅広く論を交わすが、互いの観測範囲が狭いので(『自分の周りは〜』が多い)論があまり深まらず消化不良な印象が残る。ただし、普通の人とは違った生き方をしている2人の人生観という部分では若い人のヒントにはなるかも。『逃げる』事についての議論はよかった。
  • 2025年3月17日
    公孫龍 巻一 青龍篇
    2月に読んだ本。 春秋戦国時代、周の王子がある事件をきっかけに身分を捨て『公孫龍』と名乗り生きなおす。宮城谷先生共通の爽やか主人公は見ていて気持ちが良い。趙の武霊王や中山の楽毅などが登場するので『楽毅』を読み返したくなる。やっぱりこの辺りの時代は群雄割拠、様々な国で躍動する人たちの面白さがある。
  • 2025年3月16日
    結果を出し続けるために
    2月に読んだ本。 羽生九段の2010年の講演を軸に考えをまとめた本。勝負の世界で勝ち続けてきた羽生さんの考え方が纏っており、1トピックが短く読みやすい。『不調の見分け方』『不調も3年続けば実力』といった不調に関する話が特に勉強になった。
  • 2025年3月15日
    国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)
    国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)
    2月に読んだ本。 国家の繁栄と衰退を『政治制度(とそれが形作る経済制度)が包括的か収奪的か』という視点で論じた本。筆者によると人類史上『収奪的制度』が標準(自然とそうなりやすい)の状態であり、包括的制度の方が稀有で偶然だと述べる。『経済が発展すれば自ずと民主主義が産まれ、包括的制度が発展する』という近代化論にも意を唱える。収奪的制度は一時的な経済発展をする事もあるが、ソ連のように持続的にはならないという。色々な国の歴史や経済がわかり勉強になる本。
  • 2025年3月14日
    みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン
    みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン
    2月に読んだ本。 『文章をどうやって書くか』について、作家や学者など様々な専門家が語ってくれる本。テクニックよりも姿勢に関する話が多いが、すぐ取り掛かれるものもあり、いいと思ったやり方を選んでやってみるのも良いと思う。専門家のみなさんに共通しているのは『とにかく書いてみる』『書くほどうまくなる』『沢山読むとうまくなる』あたり。日記にしろ創作にしろ感想文にしろ、書くことへの背中を押してくれる一冊。
  • 2025年3月14日
    神様のボート
    神様のボート
    1月に読んだ本。母と娘の2人家族が色々な街に住んでは引っ越すを繰り返す。『あのひと』にまた会えると信じつづけている母と、成長し変化し自立してゆく娘の気持ちとが、少しずつ離れていく様がなんともいえない哀しさを感じさせる。住む場所を変え一つの場所に留まっていないのに、心はいつまでも一点に留まっているその対比が悲しくも美しい。
  • 2025年3月13日
    数学×会計
    数学×会計
    1月に読んだ本。会計を数学的視点から解説する一冊。今の会計業務はだいたいソフトがやってくれるけど、数字の意味や数式の理由、会計の『原則・理念』なども解説してくれる。数学が難しすぎることもなく(微分は少しむずしかった)、経理部門や会計業務の初学者にとっては業務の理解が深まるのでかなりよいと思う。
  • 2025年3月12日
    それからはスープのことばかり考えて暮らした
    1月に読んだ本。 仕事を辞めた青年が、引っ越した街での暮らしと新しい人たちとの出会いを描く。劇的な展開も燃える恋愛もなく淡々と日常が進んでいくが、不思議と心地よいテンポ感があり読む手が止まらなくなる。なんとも独特な雰囲気の話だったが読後感はとてもよい、優しい感触の小説。
  • 2025年3月11日
    国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)
    国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)
    1月に読んだ本。ノーベル経済学賞を受賞した2人による大著。ある国が豊かになるか貧しくなるかは地理、文化、無知(豊かになる方法を知らない)などによるものではなく、どのような『政治制度(と、そこから形作られる経済制度)』を選択したかによる、という理論。各国の政治や歴史をかなり詳細に紐解くのでとても勉強になる。
  • 2025年3月11日
    バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
    1月に読んだ本。日本の昆虫学者が、アフリカの害虫サバクトビバッタを研究するためモーリタニアへと向かう。ユーモラスな語り口と異国の地での奮闘具合が楽しくサクサク読める。研究者のお金周り(世知辛い)や、研究職の門の狭さなど、リアルな話もてんこもりで勉強になる。写真も多く楽しめる一冊。
  • 2025年3月10日
    運動脳
    運動脳
    1月に読んだ本。スウェーデンの医師による、運動がいかに脳に良い影響を及ぼすかを説いた本。肉体的な健康面の向上だけでなく、うつ病に効く、集中力が上がる、記憶力が増す、閃きが増えるなど良いことしかない。運動といってもめちゃくちゃ強度の高いではなく、少し早めのウォーキングを30分程度でよいらしい(特に良いのはジョギングとサイクリングの有酸素運動)ので、取り入れやすい。運動したくなる本。
  • 2025年3月10日
    私労働小説 ザ・シット・ジョブ
    1月に読んだ本。 バーのホステス、家事手伝い、小売にクリーニング工場など、いわゆるエッセンシャルワークで働く女性を主人公とした小説。創作らしいが一部は作者の実体験もあるようだ。リアリティがあり面白い。人と関わる仕事がむしろシットジョブで、逆に人と一切関わらない仕事の方が心の平穏を得られるなど、自分自身にも心当たりがある描写も多い。シットジョブでも誇りを持てるか?(誇りを持てるならそれはシットジョブではないのか?)
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