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どら猫さとっち
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@satocchi_428
かなり幅広い読書。三度の飯より読書。乱読の積ん読。太宰治、坂口安吾、ドストエフスキー、スタンダール、トーマス・マン、トルーマン・カポーティ、遠藤周作などなど。
  • 2026年9月17日
    増補改訂版 無意識の植民地主義
    増補改訂版 無意識の植民地主義
    沖縄県知事選のことあってか、読んでみた。沖縄に対して、日本人は楽園や癒しを求めているようだ。しかし、沖縄には米軍基地や沖縄での戦争という歴史があり、日本人による植民地主義に苦い想いを抱いている。著者の怒りは、ページから吹きあふれ、読む私たちの沖縄のイメージを打ち砕きながら正していく。「良心的日本人」は私たちの心にあり、とりわけ政治家にも潜む。先頃県知事に選ばれた古謝玄太は、そのことを知って、自覚しているだろうか。著者は今回の県知事選にどのような想いを抱いているだろうか。
  • 2026年9月13日
    陰謀論バカ 排外主義者に洗脳される一億総「情弱」時代
    陰謀論バカ 排外主義者に洗脳される一億総「情弱」時代
    前に読んだ「スピリチュアリズムとナショナリズム」の流れで手に取った本書。何故、陰謀論に洗脳されるのか。スピリチュアリズムとナショナリズムに紐付けされる、愛国または自己啓発。デマや根拠なき論説であるにもかかわらず、無条件で信じる人たち。そこから排外主義か生まれ、政治や選挙が狂い出し、ヘイトクライムに至る。どんなに頭がよく利口であっても、無関係ではない。もし陰謀論に違和感があるなら、本書を手に取って欲しい。
  • 2026年9月12日
    戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない
    プーチンとネタニヤフの逮捕状を発付した国際刑事裁判長・赤根智子所長。そんな彼女が、トランプ大統領に制裁を受け、注目された。本書は昨年刊行されたが、これを機にまたたく間にベストセラーになった。赤根所長が現職に至るまでのこと、国際刑事裁判所についてなど、わかりやすい語っている。トランプ大統領に対する制裁は、本当に不当である。赤根所長に連帯したい。
  • 2026年9月12日
    たった一人の読者を生きる
    「まとまらない言葉を生きる」から5年、“小さな声の文学者”が語りかける、誰も知らない「物語」の話。障害者と社会のつながりは、何故こんなに困難だろうか。そして、社会から強いられる苦しみとつらさ。そこから文章が文学が生まれる。その人たちの言葉は、確実に私たちに語りかける。でも、私たちは素通りする。そんな言葉に立ち止まって聞いて受け止めること。それが本書の役目ではないだろうか。市川沙央「ハンチバック」の言及もいい。
  • 2026年9月11日
    独裁体制から民主主義へ
    独裁体制から民主主義へ
    本書は今の時代に必要ではないか。独裁権力から民主主義へ。非暴力的運動で、それを取り戻すための最良のテキスト。本書は「兵庫県政問題 運動編」でドンマッツ氏が紹介されたのを知って、読んでみた。かつてガンディーやキング牧師が行ってきた、非暴力的運動。その研究者が詳しく指南している。プロテスターのみならず、社会運動に関心がある方たちに、本書を薦めたい。
  • 2026年9月11日
    スピリチュアリズムとナショナリズム
    スピリチュアリズムとナショナリズム
    ”陰謀論と排外主義“の時代、その背景にあるのは”スピリチュアリズムとナショナリズム“にある。愛国、宗教、自己啓発、日本スゴイ、ウヨ雑誌…。それらが右翼につながる。何故スピとウヨは相性がいいのか、癒しは陰謀論に呑まれるのか、本書を読めばそれがわかる。僕自身はそれらには無縁だが、本書を知ることで危うい日本の正体が垣間見える。現実から逃れて、癒しやスピリチュアルに拠り所を求める。そんな思考停止の天国は、陰謀論や排外主義の地獄を生み出す。これが日本の姿なのか。恐ろしいことだ。
  • 2026年9月7日
    タイム・アフター・タイム
    「悪人」「国宝」「横道世之介」シリーズの吉田修一の最新作は、純粋な恋愛小説。建築会社に勤めるオッソーこと尾崎颯は、久遠愛と偶然にも再会する。二人はかつて、恋仲だった。かつてあれほど恋焦がれた彼ら。好き故に苦難の道を歩み、挫折した。そして二人はそれぞれ苦悩と心の傷を抱えていた。時を超えてあり続ける想い。時の流れで喪い、得たもの。確かな愛を見出したとき、心を打たれずにはいられない。悲しさももどかしさも受け入れる、切なくも美しい長篇小説。
  • 2026年9月7日
    戦後敗戦
    戦後敗戦
    第二次世界大戦後、“ジャパン・イズ・ナンバーワン”といわれ、大きく経済発展を遂げた日本。しかし、その一方で世界から負けていったものもあった。石油危機から、第二の敗戦という福島原発危機まで、本書ではそんな戦後に「敗戦」を検証していく。読んでいくうちに、この国は何を勝ち取って、何に負けて失ったかの大きさに気づかされる。そして日本は今、経済的にも政治的にも、絶望的なくらいの敗戦にある。まずは、この事実を受け入れなければならない。これは著者なりの日本に関しての反省の書だ。
  • 2026年9月1日
    丸山眞男セレクション
    丸山眞男セレクション
    今年没後30年を迎える丸山眞男。日本の政治思想学を牽引した知識人として、今も大きな存在としてあり続ける。平山周吉「天皇機関説タイフーン」に登場したことあって、一度は読んでおきたいと思っていた。本書は丸山眞男を読むのに、最適な一冊である。「軍国支配者の精神形態」は、読んでいて身につまされる。現在の政治家に読ませたい。
  • 2026年8月31日
    ナチスに抗した若者たち ――その生き方を問う (筑摩選書)
    ナチス政権下のなかで、若者たちはどのように抗議運動をして生きてきたたか。ナチスサバイバーとして生き延びた人、捕らえられ処刑した人、それぞれ戦争を生きた人たちだった。ナチス政権なかで命を燃やし、散っていった若者たちの内実を描いた一冊。彼らの姿に、胸を熱くした。對馬達雄「ヒトラーに抵抗した人々」と併せて読んでおきたい。
  • 2026年8月25日
    読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門
    読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門
    ロシアのアーティストでアクティビストが、プーチン政権に、フェミニスト・プロテスト・アートの力で抗議を試みる。しかし、政権の圧力により有罪になり、刑務所に収監される。独裁政権への激しい反抗、阿鼻叫喚というべき刑務所生活、反抗に必要なものは何か。ポップでエネルギッシュなアクティビストの心得が満載。反骨魂を本書で目覚めよ。伊藤野枝や金子文子が現在に甦ったら、こんな感じか。
  • 2026年8月18日
    眠れぬおまえに遠くの夜を
    絶頂と転落を味わった人は、どのような想いを抱えて生きるのか。そして、それを眺めながら苦労して上昇していく人は、焦燥も愛憎を抱えて生きるのか。韓国スターの残酷なまでのリアルと、そのなかで炎のように生きる人たちを描いた長篇小説。国は違えど、苦労して生きるのが善か、絶頂から奈落をも味わい尽くすのがいいか、答えはわからない。読んでいくと、同性版の「推し燃ゆ」のような感じもする。
  • 2026年8月16日
    兵庫県政問題 運動篇
    兵庫県政問題 運動篇
    斎藤元彦が兵庫県知事に就任して以来、県政はかつてない悪い方向へと向かった。斎藤知事によるパワハラやおねだり、立花孝志による二馬力選挙と暴行など。その悪行に県民は抗議するために立ち上がる。斎藤支持者による暴行にめげず、抗議する人たち。編著者をはじめ、代表するプロテスターたちの記録とインタビューを収録された、闘いと希望の書。兵庫県政の悪政と暴行に憤りながら、プロテスターたちの闘いに胸を熱くする。本書にある愚劣とそれに立ち向かう闘いの熱意を、ずっと忘れない。
  • 2026年8月16日
    ファイア・ドーム(下)
    誘拐された男子は、クラスメイトによって発見、身柄を保護された。そしてあの百貨店勤務の若い女性の誘拐殺人事件は、加害者家族から思いがけない真相を明かされる。噂によって苦しむ人、被害者家族の憎しみと悲しみの想い、真実を追いかける人…。大きな事件に魅了されながら、そこに何を見出すのか。そして、憎しみと悲しみの先にあるのは、光か闇か。事件を通して描く人間のすべてを描き尽くした、今年度大注目のミステリー長篇。
  • 2026年8月15日
    存在しない女たち
    存在しない女たち
    男尊女卑は日本だけにあらず。海外もまた、女性は存在しない、ないものとみなされたこともあった。日常生活から災害時まで、職場から医療まで、信じられないことが出てきて、何が男女平等かと疑い憤りもあった。本書は6年前に刊行された。パンデミックの最中であったが、あれから何ら改善もされていない。男社会が好き勝手に甘やかしてやってるのは、今も同じだ。本当に女性を尊重する社会を実現しなければ、社会は幸せにも生きやすくもならない。
  • 2026年8月13日
    兵庫県政問題 言論篇
    兵庫県政問題 言論篇
    今もなお凄まじい勢いで話題を呼ぶ兵庫県政問題。それについて、花伝社から言論編(青)と運動編(赤)が刊行された。本書はその問題に取り組んでいる記者が執筆者で、この問題を取材を踏まえて書いたものを集めた一冊である。それぞれ文体が違えど、斎藤知事や取り巻く人たちへの憤りが感じられる。赤澤達也と斎藤知事の記者会見のやり取りは、滑稽でありながら読んで疲れる。テンプレ発言から威嚇、表情さえも見せない彼は、高市早苗同様、最も危険すぎる人だ。
  • 2026年8月13日
    七三一部隊の日中戦争
    おそらく第二次世界大戦の数ある逸話のなかで、知られていないようで、いちばん恐ろしいのが731部隊ではないか。日中戦争の最中行われた、残酷で戦慄の事実・細菌戦。人体実験、ペスト攻撃、コレラ蔓延。細菌兵器で人間を滅亡に追いやろうとする、地獄の戦線。これは本当に人間のすることか。事実であってもなくても、人は戦争となるとかくも残酷になれるものである。本書を読めば、戦争がいかに残虐非道か、何故反対するのか、わかるはずだ。
  • 2026年8月12日
    ファイア・ドーム(上)
    L県で起きた百貨店勤務の女性の誘拐殺人事件。あれから15年、ひとりの男子児童が誘拐された。しかも彼は、その事件の女性と血縁関係にあった。事件をめぐっての人々の思惑、そして噂。真相を突き詰める新聞記者、誘拐された男子の担任であるために理不尽な噂をされる女性教師、被害者の家族、学校の生徒たち…。彼らが織りなす大きな事件の裏側、そして事件に魅了する理由。辻村深月が7年かけて描いた、比類なき人間ドラマ。
  • 2026年8月10日
    本とは何か
    本とは何か
    そもそも読書とは何だろうか。「パフォーマンス」をキーワードに、さまざまな本について考える読書論。いわれてみれば、マンガもハウツー本、レシピも楽譜も出版物である。それを読むというのは、文学や人文書などを読むのとは、感覚が違うだろう。本書は読むことの行為の意味を探るという、違った視点から考える。本と読み手の接すること、ジャンルによって読む位置が変わること、いろんなことを呈してくれる。ただハウツー本は、今も読む気になれない。
  • 2026年8月9日
    バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学 NHK出版新書
    社会的に分断が煽って、強い言葉が溢れている今。強弱や正悪などが分かれていても、私たちはバラバラな世界で生きている。にもかかわらす、正しさを押し付けたり、強い言葉で押さえつけたりすることが多い。正しさで殴り合い、対話を拒絶する今、本書はひとつの答えを呈する。バラバラな世界で生きる私たちに必要なのは対話と理解し合うことだ。争いがちで頑なな思考を解きほぐし、受け入れることの必要であること。なかなか実行に移せなくても、少しずつでも分かち合うこと。分断社会への処方箋は、ここにある。
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