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どら猫さとっち
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@satocchi_428
かなり幅広い読書。三度の飯より読書。乱読の積ん読。太宰治、坂口安吾、ドストエフスキー、スタンダール、トーマス・マン、トルーマン・カポーティ、遠藤周作などなど。
  • 2026年10月31日
    新版 醜い日本人 日本の沖縄意識
    以前、大田昌秀の生涯を書いた新書(野添文彬/中公新書)を読んだことがあるが、本人の著書は、実はあまり知らなかった。今回沖縄県知事選後を機に、読みたいと思い探し回ったが、偶然古本市で見つけて買った。沖縄から見た日本は醜いという視点は、かなり痛いところをついていると思う。沖縄と本土、そしてアメリカ。沖縄の歴史について、どれぐらい無知であったか、思い知らされる名著。我々はともかく、古謝知事、あなたは本書を読むべきだ。
  • 2026年10月31日
    生きづらい明治社会 不安と競争の時代 (岩波ジュニア新書)
    もしかしたら現在と明治時代は、異なっているようで実は似ているのではないか。不安と競争のなかで、貧困に喘いでいても努力を強いられる人たち。競争に勝ち続けなければならない人たち。そして女性は娼妓に農家に女工に働かされなければならなかった。働かざる者食うべからずという言葉は、この頃からあったのだ。では生きやすくするにはどうすればいいか。お互いの苦しみを分かち合い、ともに助け合う社会ではないだろうか。それは、明治期の美徳に今も重圧される時代に、実現できるだろうか。
  • 2026年10月29日
    ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス
    秀和幡ヶ谷レジデンス。渋谷区にあるマンションには、渋谷の北朝鮮といわれるほど、理不尽で奇妙な決まりがあり、独裁管理下に置かれていた。住人たちは抗議に立ち向かうべく運動を始める。しかし大きな壁に立ちはだかる。それは、管理会社だけでなく、立ち上げた総会のなかにもあった。それでも闘い続ける住人たち。彼らは自由を手に入れるのか。熱く激しく屈しない想いが行間から垣間見える、渾身のルポルタージュ。
  • 2026年10月25日
    「新しい時代」の文学論
    夏目漱石、大江健三郎、そして3.11。戦争や震災そして心の寂しさのなかで、文学はどのように支えとなり、力づけたのか。明治と戦後、平成の時代の裂け目から見えてくる寂しさ、それを慰める言葉を読み解く文学論。夏目漱石は読んだが、大江健三郎はそれほど読んでいなかった。その意味で、先頃亡くなられた村上龍も読んでこなかった。村上龍も社会を見つめ描き続けた。そして3.11を描いた文学作品。希望も絶望も、文学とともにある。文学の意味を改めて問う一冊でもある。
  • 2026年10月25日
    カフェの世界史
    カフェ・喫茶店はいかにして生まれ、世界に広まっていったか。大航海時代に持ち帰ったコーヒーやその他の食物から、コーヒーハウス誕生、革命と戦争を経て変容したカフェ、そしてあのスイーツの時代背景など、盛りだくさんのカフェヒストリー。カフェはよく行くが、やはり奥が深いものがある。こんな労作を、著者自身の家族が不幸に見舞われた最中描ききったことは、初の著書とあって思い入れが強いだろう。
  • 2026年10月25日
    書くとは何か
    書くとは何か
    ライターのみならず、ラジオパーソナリティとして多方面で活躍している武田砂鉄。11年前に「紋切型社会」で鮮烈なデビューを果たし、今では著書多数の人気ライターとなった。そんな彼が、書くことについて考えたのが本書である。これはいわゆる文章読本ではなく、書くことに哲学的な考察したものといってもいい。むしろ、本書みたいなのが個人的にはありがたい。書くことに疑問持ちながら書く。それが「書く」の本質だろう。
  • 2026年10月18日
    遠藤周作短篇集
    遠藤周作短篇集
    「沈黙」「海と毒薬」など、キリスト教のなかで、救いと苦しみを生きた人を描き続けた遠藤周作。この岩波文庫に収録されている短篇集は、これまで文庫化されていなかったものか、なかには別の文庫に収録してあるものかはわからないものの、彼の短篇の世界が味わえる。もちろんキリスト教に関わる作品もあるし、最後の3篇はエッセイが収録。はじめての方もそうだが、これまでに彼の小説を読んでいた方には、これまでになかった遠藤周作に出会えるだろう。
  • 2026年10月13日
    沖縄について私たちが知っておきたいこと (ちくまプリマー新書)
    あなたは、沖縄についてどれぐらい知っているかと問われたら、どう答えるだろうか。沖縄の歴史、基地問題、本土と沖縄の間…。本書を読めば、その問題がわかりやすい文体と解説で繰り広げている。これは、多くの方々に読んで欲しい。意外と知られていないことが多い。沖縄県知事選があったばかりだが、今からそのことを知っておいたほうがいい。何より、古謝玄太知事、読んでおくべきだ。
  • 2026年10月10日
    生きて行く私 (角川文庫)
    NHK連続テレビ小説「ブラッサム」の放映を機に読んでみた。主人公のモデル・宇野千代のことは、これまでに何度か触れてきたが(エッセイは精選女性随筆集で読んでいた)、今回初めて、宇野千代の本として読んだ。出生のこと、さまざまな男たちとの出会いと恋愛、作家たちの交流、幸せの哲学…。これは宇野千代そのものの一冊ではないか。彼女は物語を生きる女ではないだろうか。
  • 2026年10月7日
    ネット右翼になった父 (講談社現代新書)
    亡くなった父の遺品整理をしたら、いわゆるネトウヨが読むような雑誌やネット記事などが出てきた。あれほど厳しくも慕われた父は、何故このようなものに手を出したのか。親と向き合うこともできないままの息子は、生前父がネトウヨに走った理由を探り、意外な事実に突き当たる。そこで見たのは、自らの父への誤解、そして分断だった。反発と和解、分断と結合、家族の真実を見つめるノンフィクション。
  • 2026年10月4日
    それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗
    本書のタイトルにあるとおり、まさに「それはどこでも起こり得る」事態となっている。実は英国でも、自己責任という言葉があるのだ。そして、極中も英国では起きている。自己責任、極中、テクノ領土…。時代や価値観が変わるとはいえ、弱者や不当な立場にいる人たちは、救われる道は閉ざされたのか。それでも著者は、抵抗をあきらめない。抵抗か国蓄か、今私たちは、その分岐点に立っているのだ。
  • 2026年10月2日
    せんそうって
    せんそうって
    「せんそう」。漢字で語ることが難しい、でもひらがなで語るのもためらう。どう語れば伝わるのか。広島、沖縄と、「せんそう」を語る言葉を見つけ、紡いでいく。体験者、知っている人たちが語られる「せんそう」に、心をえぐられながら、染みていく。優しい言葉であっても、残酷な悲劇は胸を突き刺す。受け入れることが試されながら、「へいわ」の重さと尊さを思い知るだろう。八木咲の写真も美しい。それ故に悲しい。
  • 2026年9月30日
    アンビバレント 山上徹也が私だけに明かした謎の核心
    統一教会を追っている、気鋭のジャーナリスト・鈴木エイトが見た、安倍晋三襲撃事件の主犯・山上徹也の本当の姿。逮捕から裁判、そして判決。それから山上被告との面会。何故安倍晋三を襲撃したのか。それは母親が入信している統一教会にあった。家族との愛憎と逃れようのない運命。不幸故に苛まれた苦しみ。鈴木エイトは、それを丹念に取材して描き出す。山上被告は決して悪くない。あまりにも巨大な組織で翻弄された犠牲者といえるだろう。
  • 2026年9月27日
    仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的
    参政党が掲げた「日本人ファースト」。その標的になるのは、超過滞在や難民申請が通らない、日本に住む外国人。特に子どもたちや青少年は、夢も人生も打ち砕かれる想いを強いられる。その子どもたちと家族の実像を描いたノンフィクション。本書を読むと、帯の推薦文を寄せた中島京子「やさしい猫」を思い出す。この国で外国人が日本人とともに暮らすのは、いけないことなのか。ヘイトスピーチや差別が横行する今、私たちが考え向き合わなければならない現実を示している。
  • 2026年9月26日
    新版 学校では教えてくれない差別と排除の話
    ヘイトスピーチや外国人労働者問題を追って執筆し続け、ネット番組「NO HATE TV」に出演している安田浩一氏。本書はヤングアダルト向けに書かれた、差別と排除の内実。安田菜津紀「それはわたしが外国人だから」や雨宮処凛「難民・移民のわたしたち」と並んで、子どもから大人まで読んでほしい本書。もはやネットによる差別や排除は、もはや身近に当たり前になっている。差別や排除が人権侵害になること、子どもから知っておくべきだ。
  • 2026年9月23日
    皇室典範ー明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで
    愛子内親王と皇室の未来をめぐって、かなり揺れている皇室典範。天皇は男系男子でなければ、なれないものだろうか。伊藤博文とローレンツ・シュタインから始まり、現代に至る皇位継承の歴史と在り方。時代とともに移り変わり、皇室の在り方は変わっていくが、未だに男系男子というのは、日本だけだろうか。日本史を振り返れば、確かに女帝は存在している。男系男子でなければならないのは、愛子さまにも皇室にも強いストレスを強いられることになりかねないのだが、そこは考慮しているだろうか。
  • 2026年9月22日
    人新世の「黙示録」
    「人新世の『資本論』」から6年、今度は「黙示録」。気候崩壊から選民ファシズムへ。生き抜くためには計画経済。私たちはどんな世界を生きるのか。今、斎藤幸平が呈する、これからの私たちの世界の指針。今や混沌とした大きな渦のなかにあり、分断化が進む時代、斎藤幸平が本書で示した答えは、世界で通ずるのか。丁寧に読んでいけば、希望が見いだせるはずではないか。鋭い知性が読み解く、これからの世界。それは受け入れるだろうか。
  • 2026年9月21日
    寡頭制と闘え!
    寡頭制と闘え!
    大統領になれなかったが、時代を変えた政治家が、トランプ大統領政権下で、寡頭制(オリガーキー)と闘っている。バーニー・サンダース。彼を取り巻く実業家たちによって、政治を牛耳り、戦争を操っているというのだ。そんな荒唐無稽な政治に、彼は発する。人々は当時それを成し遂げた。私たちもできるし、やろうではないか。バーニー・サンダースの闘いの根源が、本書にある。闘う人のために勇気をくれる希望の書だ。
  • 2026年9月20日
    継体天皇
    継体天皇
    6世紀初頭にヤマト王権の招聘によって、それまでの王権とはまったく不明瞭な北陸の有力豪族が即位した。それが継体天皇である。その天皇の正体は、そして彼が即位できた理由と、王位継承したとき何を行ったか、その頃の日本の姿を、この一冊で説明している。系図をみると、継体天皇の孫が推古天皇で、その後は天智、天武、持統と天皇の血がつながっている。彼はヤマト統一王権の立役者だったのだ。
  • 2026年9月17日
    増補改訂版 無意識の植民地主義
    増補改訂版 無意識の植民地主義
    沖縄県知事選のことあってか、読んでみた。沖縄に対して、日本人は楽園や癒しを求めているようだ。しかし、沖縄には米軍基地や沖縄での戦争という歴史があり、日本人による植民地主義に苦い想いを抱いている。著者の怒りは、ページから吹きあふれ、読む私たちの沖縄のイメージを打ち砕きながら正していく。「良心的日本人」は私たちの心にあり、とりわけ政治家にも潜む。先頃県知事に選ばれた古謝玄太は、そのことを知って、自覚しているだろうか。著者は今回の県知事選にどのような想いを抱いているだろうか。
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