常設展示室

42件の記録
- シマコ@_shi_ma_ko_2025年5月30日読み終わったあたたかかった。美術に関する仕事をしている人が関わりがちな、絵画がテーマの短編集。 ・ 原田マハさん自身が美術館で働いてらっしゃっただけあって、アートにまつわる解像度の高さが作品に奥行きを出していそう。 ・ 表現や言葉選びが素敵。直接言わなくてもこんなに伝わることがあるんだ...と何度も思った。 美術館に行きたくなった。
- shiorica@SHIORI_ca2025年4月6日読み終わった@ 自宅展覧会のチケットを気に入ったページの栞がわりに。 「マドンナ Madonna」の主人公たちとは、自分は年代や状況など違うところがあるけれど、私と弟を女手一つで育てようとしていた母に若干重なるところがあって、なんだか心がほんのり色付くようなキュッとなるような感じがした。 美術館だけでなく、日常にさりげなく潜む絵画にさらに親しみを感じる。 モネの絵があしらわれたチョコレート缶、ゴッホの絵が裏に施されたカードミラー、ミュシャの絵がプリントされた紙の小箱、どれにも小さな思い出があって大切にしたいものたち。 (読み始め:3月30日)
- ユメ@yumeticmode2025年3月15日読み終わった感想絵画に希望や勇気、変化のきっかけをもらう女性たちの物語を6篇収録した短編集。ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、そして東山魁夷。各話を彩る6枚の絵に共通しているのは、美術館の常設展示室に飾られているということ。趣向を凝らした企画展も素敵だが、繰り返し何度でも訪れることができる常設展もよいものだ。主人公たちは物語のあとも必ずまた絵に会いに行くのだろうなと思わされた。そう感じさせるほどにひしひしと伝わってくる、彼女たち——ひいては原田マハさんのアートに対する深い愛情が快い。 展示室で絵と対峙する主人公たちの感動が瑞々しく描かれているのもよかった。澄んだ湖の底の光の粒をまとった藻に、あるいは明るいひだまりになぞらえられる、絵の描写が美しい。なかでも、表紙にもなっているフェルメールの〈デルフトの眺望〉が窓に喩えられているのが好き。主人公たちにとってアートは、世界に向かって開かれた窓なのだ。
- moonlitの本棚@moonlit_cafe_books2025年2月13日読み終わった大塚国際美術館での対話型鑑賞に参加する前に。 美術館で絵を楽しむのはもちろんだけど、はたらく人をはじめ絵をとりまく人たちにも思いを馳せると、あまり馴染みのなかった美術館の温度を感じた気がした
- 権子@m_gonko2023年12月6日読み終わったかつて読んだ心に残る一冊2023/12/6 読了 初めての原田マハ作品。 美術館で常設展示されている絵画に纏わる短編集。 美術館に行きたくなるお話だらけで、他の作品とかも読んでみたくなった。 最後の最後で不覚にも泣きそうになった…。 久しぶりに良い小説に出会えた☺️