「愛されている」という感覚が生きることにどう影響してくるのか。主人公2人が絶望しながらも生きたいと思うそのエネルギー、それは互いが同じ時間に存在するから成り立っていて、互いに向け合う愛ゆえであることは明白だった。 『…人類にとって最も普通のことが暴力と強欲ではなく、愛と思いやりだと証明するために。でも証明するって、誰に対してなんでしょうか。自分自身にかもしれませんね。』

『カンバセーション・ウィズ・フレンズ』しか読んでないけどあらすじだけ見て気になってる が、他にも積読がやばすぎて…

いい意味でダルい幕開けなのだが、ラストこんなに感動するとは…。後半夢中になってしまった。 いまの30そこそこのひとが長くエモいメールをやり取りするの不思議だけど、納得もする。あのひとたちにはそこが生まれて生きる世界なんだもんね。 恋愛小説というより、人間関係、生きかた、お仕事小説だと感じた

『Intermezzo』も翻訳出てほしいなぁ…… きっと、でる！

読書会@DPB きっかけで気になっていた彼女の本をようやく読めた。 会話文に「」がないという新しい書き方のせいで、文体をインストールするのに時間がかかった。 彼らの会話をカフェの隅で盗み聞きしているかのように、自分も実はその場にいたんじゃないの？と思えるくらいの、そんな小説でした。

朝日新聞3月15日読書欄／山内マリコさんの書評文が美しい。私はもしかしたら本書よりもこの書評に惹かれたのかもしれない、と不安を感じながら「気になる」タグをつける