レテの汀
31件の記録
石鹸@sekken032026年5月14日読み終わったまた大好きな本に出会ってしまって嬉しい。 物心つかない自分が、母を殺した。 罪悪感と喪失を抱えた主人公が、過去と向き合うために旅をする静かな再生の物語。 主人公の心理描写の細やかさ、その周りの風景と情景描写の繊細な機微を味わえる素敵な文体。 個人的には本屋大賞ノミネートの熟柿が好きな人には刺さると思った。



705@naschoko2026年4月30日読み終わった借りてきた物心つく前に起こした出来事により罪の意識を抱えて生きる主人公が、甥とともに母の故郷である与那国島へ旅をする。 一度起こってしまったことは決してなかったことにはならず、償うこともできない。 真に赦されることがないのなら、人はどのように生きるべきなのか。 救いもなく、解決も存在しない。何も変わらなくても傷と一緒に生きていくという主人公の選択に仄かな光を感じる。 静かであたたかな物語だった。




yuno_yyxy@yuno_yyxy2026年4月18日読み終わった帯の言葉に惹かれて手に取った作品。 初めて読む方の作品で、読んでる最中にずっと感じてたのは、そのシーンの情景描写がとてもありありと思い浮かぶなぁ、というもの。 ブラインドから室内に刺す陽光、与那国島を巡っているときに見える蘇鉄やアダンの旺盛な緑、柑橘系の香水や食事の匂い...... なんだか自分もその場にいるような感覚がして、何故か自室にいることに違和感を覚えてしまうくらい、明瞭に感じていた。 亡き母の故郷の与那国島まで、まるで巡礼の旅かのように向かう主人公・柑と甥の伊吹の歩みに同行できたようで、どこか救いを得たような気がした。




はづき@paroles11182026年4月2日読み終わったとても良かった。とてもとても良かった。 どうしょうもないこと、というのがこの世にはあって、巻き戻してなかったことにするのが1番なのに、そうすることは決してできない。 この世界も、この身体も、関係性も過去も、私の自我が生まれる前からそこにある。 「私」はあとからやって来て、途戸惑いながら、えっと……ととりあえず手足を動かしていくしかない。そして今もその過程にある。 日々の、与那国島の描写がとても柔らかく透き通っていて、とても好きな文章でした。 読んでよかった。



yt@yt2026年4月2日読み終わった「だれにも裁かれず、だれにも憎悪されず、そしてだれにも赦されないまま」(p25) だれも傷つけたくないが、傷とはなんなのかよくわかっていない。 傷なんてないんじゃないかと思いたくなってくる。 「決定的な言葉を避けて、遠回りして。なにかを、先延ばしにしつづけているのかもしれない」(p91) 家族って、わかったふりして全然わかってない。 第三者がいるといい、犬でも、観光客でも。 表紙はもうこれしかない。









ブックスエコーロケーション@books-echolocation2026年2月26日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、2月26日(木)open。11‐18時。ご来店お待ちしてます。 雛倉さりえ『レテの汀』講談社 それは、私の人生をもう一度、歩き出すための旅だった。 忘れられない痛みを抱えながら生きていく、すべての人に贈る物語。サイン本が入荷しました。

























