ヘヴン (講談社文庫)

30件の記録
- 中市民@hollyhock_1522026年1月31日読み終わった地の文の美しさ、少女のセリフのリズム感に途中まで酔いしれていた。善悪というものの関係ない世界という存在の非情さと、その世界の中で純粋に生きようとする2人が対比されていて、やりきれない気持ちになった。いじめっ子の「世界」の論理といじめられっ子の「倫理」の論理が全く噛み合わない、いじめの構造のおぞましさをまざまざと感じさせられる。 たしかに、いじめの描写はしんどくなるほどに苛烈で、グロテスクなものだが、「美しい」言葉によって紡がれた文章は、生を私の身に刻みつけている。この本に出会えて、本当に良かったと思う。これまで読んだ本の中でも、群を抜いて好きだ。





























