芝生の復讐
40件の記録
- 糖@inwatermelon_2026年6月18日読み終わった本棚を買い替えた。 サイズを元の半分くらいのものにしたから、当然中身も半分くらいにしなければならず、小説、エッセイ、漫画、雑誌、美術館の図録、映画のパンフレット、シール、写真、はがき、おみくじ、フィギュア、ぬいぐるみなどそこに敷き詰められていた何やかんやを残酷に選別しては、その日限りでごみへと変えていった。 リチャード・ブローティガンの小説や詩集のすべては、新しい本棚の見晴らしの良い一角に、背の順で収まることになる。 どれも外形的には、足元でビニール紐で縛り付けられた哀れな書籍たちよりも、もっとずっと擦り切れて、ごみに近接したなりをしているのだけれど、わたしがこれらを捨てることはない。名誉ある永遠のごみ候補者リスト。 「芝生の復讐」は、ブローティガンの著書のなかでも、まずタイトルに惹かれ、わたしが一番最初に読んだ本だった。 62編のいびつで素朴な短編集。危なっかしいほどに雄弁かつ滑稽で、何をばかなことを言ってるんだこの人はと笑った次の瞬間、同じ人に対して静かな感銘に打ち震えたりもする。 その後、中長編を読むにつれ、わたしはブローティガンという広い世界の放浪者となっていくわけだけれど、「芝生の復讐」、或いはその前作「アメリカの鱒釣り」にのみ備わっているような、作家本来の飾り気ない、心許せる田舎のような魅力というものはいつまでもかけがえがなく、そこにあり続ける。 このような折に触れては手に取り、ページを繰っては彼の、そしてわたしのものとなった田舎の芝生や雨や風、糸くずやあらゆるものを確認し、本はまたひとつごみに近付く。 ことばで表すことのできない感情と、ことばでよりはむしろ糸くずの世界をもって描かれるべきできごとに、今夜の私は取り憑かれている。 わたしの子供時代のかけらたちのことを考えていた。それらは形もなく意味もない。遠い生活のかけら。ちょうど糸くずのようなことがらなのだ。 リチャード・ブローティガン「糸くず」




- Apple@Apple2026年5月22日読み終わったそこの詳細を語るの?と不思議に思う 人物は滑らかな映像で目に浮かぶ それ以外の全て、自然や建物、コーヒーや服等々は水彩画や油絵に写る 止まって映る訳ではなく、そこにしか存在しなさそうな鼓動を孕んでいる 無限に思える色の濃淡で62の趣を与えられた 原文はどんなだろう 解説にある通り、ソウルメイトタッグであるのは確かだろう



サヤ@sayaemon2025年8月15日読み終わった『西瓜糖の日々』に続いてブローティガンを読む 長さも題材も様々な短編集が沢山詰まった一冊 ブローティガンの自伝的要素が強く、アメリカという国について何度も思いを馳せた 話の筋を追うというよりは、時折ピカっと光る冴えた一文、美しい描写に目を見張る、そんな読書体験ができる一冊






















































