遠くへ出かけるときに電車で読んだ歌集。ポップなのにどこか悲しくて寂しくて車内で泣きそうだった。 好きな2首↓ さようならふざけてフードをかぶせあいその中でした口づけの日々 ふたりの夜は麦茶がわらうくらい減るふたりでいちばん人間になる

「おまじないをきみに 天国なんてないここが天国だから あげます」 「春を抱く どこに行ってもきみの踏む土は土だよだいじょうぶだよ」 「言葉からゆっくりわたしが抜けていき言葉は殻だけだったらきれい」 「雷鳴が聴けるアプリを落とすとき平気。と思う 暴力がすき」 「お湯のことさゆってよべばおいしそう さゆ きみの中身を知りたいよ」 「最初からお手もお座りもできたけどあなたに教えてもらいたかった」 「生きるなら笑ってほしい あたし環境音の真似が得意」 「わたしビーアンビシャス今すぐここに来てひとりじゃできないことばっか好き」 「カーテンの開閉の思い出ぜんぶ覚えてなくてよかったね、窓」

平日は詩集

すき。

"愛してるスペシャル" あたたかくなってきて、天気の不安定な今の時季に読みたい歌集かも。