沈黙博物館
26件の記録
朋@@tomo_nemui2026年8月7日読み終わった画家を目指した非常勤講師の枯れるまで絞り出された絵の具、タイプライター占いをしていた老婆の意味不明な文字の羅列が印字された紙、耳を小さくする手術を行なっていた医師のメス。 どの形見にも物語はあるのだろうけど、小川さんが描く生と詩の物語の残酷で美しく静謐なことといったら。 おぞましくあるのにその機械的な冷たさと一枚皮を剥いだ舌から滲む赤が同時に存在していて、表裏一体の神秘性に酔い痴れるような。 その一方で頭の片隅にはずっと乳首を切り落とした犯人と一向に返事の来ない手紙の理由を追い求めていて、その姿形すらもあるべき所に収まる感覚。あぁ、良いものを読んだなぁ。


くらな@3bus_08302026年2月26日読み終わった再読櫛と、スプーンと、釣り針と、ビー玉が一個入っていた。それで全部だった。身だしなみと、食と、仕事と、思い出。男の人生を体現する、最小の博物館だった。


🦢@13_rooms2025年10月31日読み終わったとある村に招かれた技師が、死者の形見を蒐集する博物館を作ることになるが、その村では殺人事件がたびたび起こるようになり…。という話。 あらゆる沈黙の美しさ、残酷さ、痛ましさが描かれた静謐な作品だった。今も小川洋子作品に通底する端正な歪さはすでにありながらも、近年の作品よりは物語の輪郭がくっきりしてるのが新鮮でした。まだ読んでない小川洋子作品がある幸せ。



























