いつもの言葉を哲学する

20件の記録
- nogi@mitsu_read2025年8月21日読み終わったこれまでいろんな本を読むなかで、自分の使う言葉が自分を作るから、言葉には気をつけようと思ってきた。(できてるかは別として) この本を読んで改めて、ふだんの言葉にこそ、なにげなく使う言葉にこそ、立ち止まってよくよく見つめる時間が必要だなと思った。 自分にしっくりくる言葉を自分で選んで使うこと、そうすることで、発した言葉に、責任の主体として自分が存在し得るし、言葉にちゃんと説得力が生まれて、相手に届く。それが社会をつくっていく。 最初から最後まで、言葉に対してとても誠実に書かれている本で、すごくよかった。 こないだ買って途中で積んでいる「誤解を招いたとしたら申し訳ない ︎︎政治の言葉/言葉の政治」に通じる部分もあったので、あれをそろそろまた読もうと思った。
- nogi@mitsu_read2025年8月18日読んでるp61 〝語源のみに事柄の本質を見ようとして、言葉の意味の時間的な変化を無視する姿勢――言うなれば「語源原理主義」――は間違っているが、かといって、いま現実に表立っている用法のみに注目することも、一種の視野狭窄に陥っている。言葉の歴史を時間をかけて辿り直すことは、「しあわせ」であれ、あるいは「かわいい」であれ、普段滑らかにテンポよく言葉を使っているときには意識しない、これらの言葉の興味深い奥行きを確かめることになるはずだ。〃