あいまいな言葉の状態を具体的にする例えで、袋に入っているボールを1つずつみていくイメージというのが分かりやすかった。何か考えたり伝えたりする時ひとまとめにしがちだなあと思う。 他の本で出てきた、相手の考えていることを想像して話しましょうっていうのがよく分からないなあと思っていたので、観察の仕方があったのがありがたい。

自分の意見が無い、誰かの意見に流されがちだ、という思いから手に取った1冊。 しかし本書によると、自分の思いが言語化出来ない、何を言えば分からない人は思いが詰まった袋を覗いているだけという。1つずつ取り出し、見比べ、何が大切なのかを吟味して初めて自分の意見に気が付くことが出来る。 多種多様なワークが用意されており、知識を得て実践のサイクルを何度も行えたため、1日で読み切るというより、日々10分学んでじっくり考える読み方が自分には合っていたように思う。

話題作なのに読んでなかったのが恥ずかしいと思うほどよかった。