タイトルに興味を惹かれて手に取ったら、自由律俳句の句集（プラスエッセイと写真）だった。 単行本時点のラストの締め方があまりに綺麗で、逆に、ほかの膨大な句はどういうふうに並べたのか気になった。

自由、自由、自由！

又吉さんのエッセイを読み、面白かったのでこちらも読んでみたら…面白すぎた！！ 短い句を見ただけで、頭にしっかり映像が浮かぶ。しかも面白い。余韻や想像を楽しめる。 散文と写真も楽しめるの、お得すぎる1冊でしょう。続刊があってよかった。まだまだ楽しめる幸せ。

又吉さんの、独特な着眼点の中に紛れる文章のユーモアさに惹かれる。 しかも詩と散文詩が同時に味わえるなんて最高すぎるし、途中途中で挟まってくる写真も良い味を出している。 『まだ何かに選ばれることを期待している』 お二人が文学を素直に愛しているんだなあというのが伝わる自由律俳句たちだった。

最高に好きな本。世界は切り取り方次第でいくらでも面白がれる。余白の魅せ方の勉強になる。