測りすぎ
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-ゞ-@bunkobonsuki2025年11月13日なんという簡潔な題名だろう。 『測りすぎ』というタイトルは、現代に蔓延る測定主義に対する警鐘として完璧な言葉だ。私はこのタイトルに惹かれて本書を読み始めた。 ——本書を読み終えた感想としては、「測定って無理じゃね?」だった。定式化や測定に縛られた人々は、しばしば測定できるものしか見なくなる。測定できないものは「ムダ」「価値がない」として切り捨て、やがて非倫理的な行動をする。 仕事を定量化して評価する。 当たり前のように見えて、実は異常なのかもしれない。

芝生@grass-sbf2025年8月24日読み終わった評価のために半年ごとに決めさせられる「目標」が業務の改善に関わっていると思えない(努力のみでクリアできるものではない)と常々思っているので、心のなかで頷きながら読んだ。私たちはボーナスの金額のために「目標」を達成しようともがいている。その仕事を通して何を成すべきなのかを後回しにして。



白木蓮@a2025年8月24日読み終わった「基準を作りたいという欲求は、標準化された一元的な測定基準の活用へと変換される。そのような測定基準のほうが、現場から遠い上司や一般大来にはわかりやすいからだ。さらに、ランド研究所が最近公表した別の研究が述べていることだが、定量的な測定基準を通じて伝えられる観測結果は「実証的」とみなされる一方、定性的な形を通じて伝えられた観測結果は頼性が低いと考えられる。「実際には、評価に用いられる定量的測定基準の多くは、測定結果の観察バイアスを反映するという意味でそれ自身が裏付けに乏しい」という事実があるにもかかわらず、だ。」p136

隅田川@202506282025年7月26日読み終わった24頁 「一番簡単に測定できるものしか測定しない 人間には、もっとも簡単に測定できる要素に焦点を絞ることで問題を単純化するという性質がある。だがもっとも簡単に測定できるものがもっとも重要なものであることはまれで、実際にはまったく重要ではない場合がある。これが、測定基準の欠陥の中で第一の要因だ。 これに近いのが、求められる成果が複雑なものなのに、簡単なものしか測定しないというものだ。ほとんどの仕事には複数の責任が伴い、ほとんどの組織には複数の目標がある。たったひとつの責任または目標に測定を集中させることは、しばしば欺瞞的な結果につながる。」














