給水塔から見た虹は
32件の記録
いずみがわ@IzuMigawa_itsu2025年12月28日読み終わった熱い手だった。必死でひらがなを覚えるために短い鉛筆を握っていた手だ。p.342 私も仕事で海外にルーツを持つ人たちに接することがある。 家族や仕事を持って暮らす人から日本に来たばかりの技能実習生まで様々だ。自分だったら生まれも育ちもしてない外国でこんなに頑張れるかな…と今年も何度も想像した。 そしてこの本に出てくるのと同様、差別的な呼称や偏見は職場にも銃弾の如く飛び交っている。直撃してない「日本人」でも痛み感じるひと、いるんすよ。きっとわからないだろう。 そんな地獄のような世の救いの一つ本書。書いてくれてありがとう。私たちはひとりじゃないね。 桐乃がまたここに戻ってくるのか、それとも遠くに行ったままなのか。どちらにせよ私はインザハイツのベニーがニーナに言ったように「君はいつか世界を変える人だよ」と伝えたい。 ヒュウが父と訣別したのもよかった。ね、尾形。彼が罪と向き合う流れも誠実だと思う。彼がグエンおじさんにまた会いに来られますように。 桐乃もヒュウも、母や父と自分の境界線に気づき、見えてしまったその線にさみしさを知り、それでも身を剥がすように自分の人生に向き合っていく。 里穂さんは今すぐファブ5に会ってくれ!!!と読んでる途中は思ったけど、残念ながら彼らはなかなか日本に来てくれない。大学も出て複数言語を操る彼女が、非正規で働きながらこうして見返りを求めず人助けをしている。なんてこと。でも…ありがちな話だ。 これが父親だったら読み手の感情も違ったりして…とふと思う。「母親」に私たちが求めるものを省みる絶妙な設定。 ファブ5は言うだろう。「あなたはもっと称えられるべき。世の中からも、自分からも」 彼女はやっと中2の自分を抱きしめられた。この物語の書かれていない続きでもっと仲間が増えていたらいいな。組織立てて助ける体制ができたらいいのになと願っている。 装丁がちょっとキラキラフワフワしすぎでは…?そこはちょっと残念。

喫茶ジャルダンの本棚@july_reading_19752025年12月4日読み終わった図書館本@ 自宅主人公・桐乃が一気に大人になった感じがして、少し違和感を覚えた。母親が在日外国人を助けていることに嫌悪感を、自分を放ったらかしにしていたことに悲しみと寂しさを強く持ってたはずなのに。そんな母親に理解を示すことができるって、立派過ぎる。 何を正義とするか、何が幸せなのか…テーマは重たいけれど、その後どうなったのかを想像して楽しみたい。

amy@note_15812025年9月24日読み終わった感想窪美澄さんの新作小説を読んだ。 いま、このときに、こういう小説を書いてくれる作家の存在が本当にうれしい。 この物語は、白か黒か、善か悪か、という単純な線引きを拒む。 そもそも世界には、ひとりの人間の中にも、どちらの要素も共存している。 環境や経済状況、心身の健康によって、その人が見せる顔はいかようにも変わっていく。 「知ること」は恐ろしい。知ってしまえば、知らなかったころには戻れないからだ。 けれど、知らないままでは生きていけない世界に、私たちはもう立っている。 物語の中で、差別的な視座を無意識に抱え込んでしまっていた主人公は、自分がかつて感じた心細さを思い起こし、体調を崩したベトナムルーツのクラスメイトに手を差し伸べる。 その瞬間、人と人との間にある硬い殻を破るには、想像力や共感、そして「もし自分だったら」と考えることが欠かせないのだと気づかされる。 主人公も、彼女を取り巻く人々も、少しずつ変わっていく。もちろん現実の厳しさが一気に好転するわけではない。 それでも勇気をもって手を差し出すこと、差し伸べられた手を受け取ること。 その誠実さに満ちた物語だった。


奈落の底@niku_tabetai2025年8月24日読み終わった重すぎる〜〜〜〜〜日本に住む外国人とかちょっと問題がセンシティブ過ぎてその件にはなんも言えんが、キリノの母親が最低だと思った!!だっていくら事情があるとはいえ自分の夫や娘よりも赤の他人の困ってる外国人達を優先させるって意味不明過ぎる!その事情も後で判明するけど、事情が分かっても母親には全く感情移入出来なくてずっとイライラしてた!娘が家に帰りたくなくて行方不明になった時も自業自得じゃね???みたいな……娘のキリノは何度も母を信じようとして裏切られて可哀想だった( ˙-˙ )後味もあんまり良くない!!!テーマが重い……( ˙-˙ )






























