人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)

15件の記録
- きた@taroti332025年9月17日読み終わった心に残る一節学び!p31-32「生きるうえでの最大の障害は期待である。期待は明日にすがりつき、今日を滅ぼすからだ。あなたは、運命の手の中にあるものを計画し、自分の手の中にあるものを取り逃がしてしまう。」 ついつい未来の自分に期待しがち。反省して目を現実に向けようと思った。
- よみみ@yomir2025年9月9日読み終わった学び!感想哲学最高だった〜〜〜!!読んでよかったすぎ! 2025ベスト3に絶対に入れたい。 本当に最高だったから図書館で借りてたけど買ってくるし、他2編のうちの一つが岩波だとまた違うものが収録されているそうなのでそっちも買う予定! 読みやすいし生きるうえで役に立って格言がどっさり!安定の光文社古典新訳文庫なので注釈も同じ見開きにあるし解説や後書きも非常にやさしいつくりです。以下はお気に入りの言葉! 135 精神こそがわれわれを豊かにしてくれるのです。精神は、追放の地にも、荒れ果てた原野にもついてきてくれます。そして、体を維持するのに充分なものを見つけ出してくれるのです。その時、精神の内部には、自分自身のさまざまな良き性質が満ち溢れ、精神はそれを楽しんでいます。 143 自分自身に軽蔑されるようなことをしなければ、だれも、他人に軽蔑されることはないのです。卑屈で賤しい精神であれば、そのような侮辱を受けやすいでしょう。 こんな感じで最高なお言葉がたくさん! 2000年後の今も素敵な教えは生きているよ〜 あと親友セレヌスからのお悩み相談に登場した セネカすらベタ褒めの謎人物、カヌス・ユリウス! ガイウス帝にお前を殺すように命じたもんねー!と言われるも、あざす!尊い皇帝陛下!みんなー!魂が不死かどうか気になってたよね?自分が死んで身体から分離できたなら、みんなにそれを知らせてまわるからね〜!! すごすぎる…!自らの死すら学びに変える! セネカもこんな凄い人物が忘れ去られて言い訳ないって言ってる。私は今知ったけど、みんなに広めるよー!ということでここに残します。 本当に最高だったな。ストア派アツいかもしれん!そのうちまた再読して学び深めたいね!
- CandidE@araxia2025年8月30日読み終わった「記憶を呼び起こしてください。あなたがしっかりした計画を立てたことが、いつありましたか。あなたの決めた通りに事が進んだ日は、どれほどわずかでしたか。自分を自由に使えたことが、いつありましたか。あなたの普段どおりの顔つきでいられたことが、いつありましたか。あなたの心がおびえずにいたことが、いつありましたか。これほど長い生涯をかけて、あなたがなしとげた仕事は何ですか。どれほどたくさんの人たちが、あなたの人生を略奪していったことでしょう。しかもそのとき、あなたは、自分が何を失っているかに気づいていなかったのです。いわれのない悲しみや、愚にもつかない喜びや、飽くことのない欲望や、甘い社交の誘惑が、どれだけの時間を奪っていったでしょうか。あなたに残された時間は、どれほどわずかでしょうか。――もうおわかりでしょう。あなたは、人生を十分に生きることなく、死んでいくのです」 ーー『人生の短さについて』より ーーー ロシュフコーの「反セネカ」に関連して通読する。本書は解説の量が豊富で、特に「セネカとストア派の哲学の章」が、わかりやすかった。また、言うまでもなく、セネカのストイックで高次元な思索は、多くの示唆に富んでいる。ぜひ感化されて、より善く生きよう! さて、正直、直近ロシュフコー→セネカと幸福論めいた啓発アフォリズムの雨あられを浴びて、理解の帯域不全を起こし、倦怠が差す。要は、同じ問いが何度も回って差分が見えにくくなる。すなわち諸問題はぜんぶ一緒、人はいつでも愚かで不幸で死におびえていて、人生に答えを求めている。で、その答えは遥か昔にパターン化され、以降すべては角度と表現を差し替えただけ。と、そんな具合に飽いてしまった。これは哲学書の読みすぎあるある、である。 まあそれでも『心の安定について』の終盤あたりから、少しく興味が戻る。「人間の欠点や不幸を嘆いて、人間嫌いに陥るな」の章にて、 ーーー 「だからこそ、われわれは、ものの見方を変えなければならない。人々が持つ欠点すべてを、忌まわしいものと思わずに、笑うべきものと思うようにするのだ(中略)われわれは、なにごとも軽く見るようにし、心を楽にして、ものごとに耐えるべきなのである。人生を嘆き悲しむより、笑い飛ばしたほうが、人間的なのだ(中略)だが、笑うよりも、いっそう好ましい方法がある。それは、社会的な風習や人々の欠点を静かに受け入れ、笑いにも涙にも、とらわれないようにすることだ」 ーー『心の安定について』より ーーー とあって、これは個人的に最近、現実でも読書でも何度も直面しているテーマである。そう、まずは状況を笑えればいいよね。そして己の執着も自在に調整できればなおいいよね。ついでにレバーは栄養価が高くてとてもいいよね。と、まあそんな感じで全体的には雑な読書、雑な感想になってしまった。ストイックからは程遠い。セネカは精神のハイスペックを要求するからね。すみま千円。亀は万年。 さて、ストア派はマルクス=アウレーリウス、セネカと来たので、少し間を置いてエピクテトス『人生談義』へ行ってみようぞと思ふ。人生哲学の理解がアイドル状態に復帰したのなら。
- hiroko.yane@komischrk2025年5月22日買った何とはなしに光文社古典新訳文庫を買ったけど、同タイトル岩波文庫版は「心の平静について」「幸福な生について」の2篇を収録、光文社古典新訳文庫版は「母ヘルウィアへのなぐさめ」「心の安定について」の2篇収録という違いがあることを、あとがきにて知る。
- 七草あおい@aoi_nanakusa1900年1月1日読み終わった“彼らは、愚かさゆえに、不安定な精神状態に苦しめられているのだが、そのような精神状態ゆえに、自分が恐れているものの中に、飛び込んでいってしまうのだ。つまり、彼らがしばしば死を望むのは、彼らが死を恐れているがゆえなのである。”