秘儀(下)
54件の記録
- キミドリ@kimidori6082026年4月5日読んでる読み終わった1970年代のロンドンの若い上流階級層を席巻したヒッピー文化の描写が楽しい。 絵画に音楽、ドラッグ、神秘主義者にタロットのハナシ。

ni@u_kiuki302026年3月1日読み終わった面白かった!6章で構成する物語として、各章の密度や情報のバランスがとても良かった 「チョークの魔法円」は割と冗長で読むのに苦労しつつも、先住民族の文化風習やフアンの子供観を見る上で必要なターンではあったなと読後は思った 「サニャルトゥの穴」の短編としての完成度が非常に高く、やはりエンリケスは短編の方が上手だなあと思った 「空で咲く黒い花」は終章にふさわしい勢いで一気読み ホラーだけど人間VS超自然的なものの二項対立ではなく、結局超自然的なものの手前には邪悪な意志を持つ人間がいて、ずっと人間VS人間の現実的な泥臭さがあった 「汚い戦争」中、忽然と人が消えるというようなホラー的出来事が起きた時に、その手前に人の存在を感じたその記憶や恐怖が、そのまま「秘儀」の構造に転用されているんだなと アンドレスの写真展で自分と父の写真を見つけるシーンが好き エイズや同性愛など散りばめられたいろんなトピックとその描き方を見ていて、信用できる作家だなと個人的には強く思った 読者のほとんどがそうだろうけど、エステバンには生きて欲しかったのであの結末には安心しました ガスパル!強く生きろよ!
โยโกะ@yookoom2026年2月10日読み終わった上巻の出来事がだんだん鮮明になり、つながっていく。伏線回収の快感! 高市政権の強行選挙下で読むと、独裁政権を利用するカルト教団に対する嫌悪感は倍増した。 「人は自分が崇める神に似るものなのだんだよ」(p548) アルゼンチンに留まらずナショナル・アフリカ会議やナイジェリアのイバダンなど、各地の史実や神秘主義芸術の数々が織り込まれている。 秘教の舞台はジャングルが相応しい。『雌犬』を読み返したくなった。
gato@wonderword2026年2月1日読み終わったもう一回最初から読みたい。宮崎さん、訳してくださってありがとうございました。 ネタバレ注意↓ 第四部を読みながら「これはハリポタ直撃世代、かつその後は澁澤・種村にどっぷり浸かってオカルトを面白がってきた人間がブン殴られる物語なのでは……」とビクビクワクワクしていたのだが、青春小説としては結構マジでハリポタの向こうを張っているのでは。ガスパルってかなり「ハグリッドが入学許可証を届けにこなかったハリー・ポッター」だし。 まっこいの解説は珍しく首を傾げる記述がちょこちょこあるなー。大絶賛なのは同意なんだけど。


- ギンダベラ@gindabera2026年1月28日読み終わった面白かった〜。 思っていた性格と違った第4部の語り手(解説が伏せていたので伏せた)。歴史的な知識が少しでもあると捉え方も違うんだろうな。 同著者の「寝煙草の危険」も読みたいし、「わたしたちが火の中で失くしたもの」も読みたい。
gato@wonderword2026年1月26日引用心の中でひそかに彼を私のペルセポネと呼んでいました。あなたを地獄から助けだしたいけど、私にはできない。だって私は地獄の主の一人なのだから。 (p.98-99)



gato@wonderword2026年1月25日読み始めた下巻のスタートである第四章は作中作で一人称の語りに切り替わり、まるでオカルト・ホラー版『わたしを離さないで』のような読み心地。 私はヤバ面白すぎたりあまりにも自分の好みすぎたりすると、読むのを中断してインターバルがほしくなる癖があるんだけど、今回は体調を崩したせいもあって上巻と下巻のあいだを1週間もあけてしまった。それでもグイッと惹き込まれる。
KaRo@hua_runchai2025年12月30日読み終わった上巻で匂わせるていどだった教団の内情が細かく描写されていて、アルゼンチンの歴史的背景と合わさり、グロテスクだったり、重たく感じた部分が多くあった。 父、ガスパルがフアンに託した術は、呪術であると共に、これからを生き抜いていく為の力だったのかなと感じた。 情報量の多さに苦戦しながら読んだ部分もあったけど、同時に文字で物語を追うならではこ楽しみも感じた本だった。

画伯@ggahak2025年12月12日読み終わった片付けたい一心で読了。私がホラーの文法を身につけていないということなのか一貫してピンと来ず。表4あらすじに書いてある一大叙事詩というにはタイムスパンというか語りは短い気がするし、下巻の前半ほぼ半分を占めるガスパルの母ロサリオの、インタビューに答えているような文体の半生記は、人類学者というアカデミックな職業の人にしては妙に幼い雰囲気に違和感があり、内容も飛ばしてもいいような箇所が多く難所。次の記者の手記パートは独立して短編として読めるのではないかという仕立てでたいへんにおもしろかった。エンリケスは短編の方が格段によいのではないだろうか。 ロサリオパートはしかし誰に話している設定なのだろう。時期は死ぬ直前ぽい。謎が謎のままなのはよいし、誰に話しているのかわからないことは物語上もまったく問題ないのですが。ふと思い出したけど、致死的な怪異がそこに圧倒的に実在しながら最後まで謎のままで、語りはうんざりするほどしつこく、そしてそれらの要素がとてもよく機能していたマイク・フラナガンのNetflixドラマ『真夜中のミサ』はおもしろかった、おすすめ



mikechatoran@mikechatoran2025年12月5日読み終わった海外文学おもしろかった。表向きの物語としては闇の力を奉ずる<教団>に利用される父と息子の物語。それと時折挟まれるアルゼンチンの軍事政権時代の話とがどうリンクするのだろうと思いながら読んでいたのだが、なるほどこれは搾取する者とされる者の物語でもあり、搾取される者側から見れば「汚い戦争」時代のアルゼンチンはホラー以外の何物でもなかっただろう。直接そのことを書かなくてもその不穏さを書くことはできる。と同時に死者のあふれるこの物語はあの時代の現実の死者たちや行方不明者たちに思いを馳せ、悼むものでもある。原題のNuestra parte de nocheには人間の悪の部分、アルゼンチンの負の歴史の意味が込められているのだろう。



































