ビューティフルからビューティフルへ

17件の記録
- 漆野凪@urushinonagi2025年9月4日読み終わった学生である静、ナナ、ビルEの3人が、なんとか日常を生き延びているモノローグが綴られている。抽象的すぎてわからない文章もあるのだが、言葉の選び方や組み合わせ方がとにかく気持ちがいいし、文章の構成もだんだんと一点へ収束していく爽快感がある。一本、筋のような信念の通った文章。 ネグレクトを受けてきた少女が「あの人は私の感情をカツアゲしてこないから、私はことばぁが好きだ。」と内心を吐露するシーンがある。この、感情のカツアゲという概念が、今の私にはとてもしっくりきた。 例えば、高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』も、感情のカツアゲがテーマの作品だ。過度な共感って、感情の共有による仲間意識の形成って、感情のカツアゲだ。生き延びるためには無害ですよ、と同じ感情を差し出すしかない。そうして、日常をやり過ごしていくしかない。 作中の特に好きな一節に「こう、わたし、熱々の絶望のあんこを、薄くて透明な希望のおもちで包んでるみたいなすてきな人間だ。」というものがある。わたしもこうありたい。生きることへの絶望が透けて見えるけれど、実際に触れようとすると希望にしか触れないような、そしてそれを自分で「すてき」と言えてしまうような人間になりたい。
- 3am_sp@3am_sp2025年6月14日読み終わったオモコロ原宿さんが動画で激オススメして、さらに原宿さんが帯書いてるのが出たので。 読んでるけど、ちょっと刺激が凄すぎる。内容というより、表現の。 読み終えたけど、凄すぎるかも。知ってる言葉なのに知らない表現。咎人の雛かも。
- きゃべ@cabochen2025年3月8日読み終わったまた読みたい心に残る一節鮮烈。 あまりの鮮烈さに一気読み。 全体的に理解しきれずウーンとなりつつも、巻末の著者の年齢見て納得。自分には理解しきれないのがむしろ正解のまばゆい感性。 もう一周読んでみたい。