火車

25件の記録
- 山口慎太朗@shintaro_yamaguchi2025年5月17日読み終わったラスト80ページぐらいから現れる寒気、たっぷりのドライアイスよろしく足元からくるタイプでスタバでガタガタ震えながら読み終わった。物語ることそのもののパワーが残り香として充満するラスト、あんまり感じたことのない胸いっぱい感でした
- 山口慎太朗@shintaro_yamaguchi2025年5月2日読んでる書き手としての圧倒的な裏取りとそれにまつわる最小予備動作→最大ダメージという動きが井上尚弥選手のパンチみてえだ。当時の宮部さんを突き動かしていたものって一体なんだろけ? ということが気になり続けるぐらい冷徹にひたおもろさのみを進んどるけれどもそれが合理的すぎて線が細いみたいなことにも当然ならず人間でありながら無駄がないというダマでリャン面待ちしてる感じも不気味で、内容よりそっちが怖いですずっと僕は
- 数奇@suuqi2025年4月26日読み終わった最近のミステリーはどうしても衝撃的なラストが期待される傾向にあるように思うが、どんでん返しだけがミステリーではないと思わせてくれる良い小説だった。ここまで有名な作品だと、何か大きなどんでん返しがあるのではないか?と思いながら読んでしまったのだけど、どんでん返しは無くともしっかりと面白かった。 捜査を進めていく中で少しずつ真相に近づいていく、そして同時に、探している人物の人生が見えてくる。 クレジットカードの多重債務、破産という現代にも通じる社会問題を、90年代初頭の時代感をしっかり捉えた内容で描いていて、当時の働く女性たちの心情も鋭く描く筆致はミステリーとしての面白さだけではない魅力に富んでいる。 何より終わり方が素晴らしい。この物語ならではの終わらせ方だと感じる。
- まお@mao_ssss2024年7月15日読み終わった様々なテーマを内包する1冊ですが、私は人間ドラマとして読みました。ミステリ的事件も多々起こっているんだけど、そこではなく、生きている人々の色々な感情が味わえる。読み手によって楽しみ方無限大な1冊。そしてラスト、とても好み。こういうの大好き。