昨日の肉は今日の豆
31件の記録
翠@noctambulist2026年6月9日読み終わった世界とうちとける術をもたず、性とは関わりのない官能をもてあますばかりの、あどけない童女たち……透き通った狂気を捉えた「夏を病む」と「人形の家」が、ひときわ素晴らしい。肌が粟立つほど恐ろしく、そして悽愴にも感じられる幕切れに、溜息がこぼれた。



かもめ通信@kamome2026年6月1日読み終わった雑誌やアンソロジーに提供した短篇、俳句、詩に加え、書き下ろし短篇「ソーニャ 序曲」(『ジンタルス RED AMBER』スピンオフ)を収録した皆川博子氏の作品集。編集は巻末の解説でも溢れんばかりに皆川作品への愛を語る日下三蔵氏だ。詩も俳句も興味深いがやはりお薦めは小説だ。 幻想的で耽美で奇妙で残酷な世界に、わからないのに酔いしれる不思議。読み手の関心を最大限に惹きつけておきながら突き放すような引き際は鮮やかで、ゾクゾクッとくる余韻がたまらない。

kt@keitobit2025年12月27日読み終わったやはり凄い。後半パートでは老人ホームでの生活についても言及されるが、老いとその先にある暗がりを認めながらも、力強く優雅に哀切に軽やかな筆さばきで時を超越する。進化し続ける皆川博子先生。

りなっこ@rinakko2025年12月10日読み終わった首を長くして待っていたけれど、これだけ纏まった作品集として手にすることが出来、本当に嬉しいし有難い。既読の作品も多い中、ただ美しいのではなく底知れぬ怖ろしさの滲む幻想、ますます凄みを増す老いの描写、戦争許すまじ…の筆致に、畏敬と感嘆が胸に溢れる。 とりわけお気に入りは、「壜の中」や「夏を病む」「ララバイ」「『希望』」、表題作(タイトルが秀逸)など…。「人形の家」に出てくる人形の写真が『ゆめこ縮緬』の表紙に使われたものにそっくりで、とても好きな忘れがたい話になった。




























