怪談小説という名の小説怪談 (新潮文庫 さ 98-1)

59件の記録
DN/HP@DN_HP2026年6月22日怖い本を読んだ怖い話。 昨夜読んでいたこの怖い短編集のなかの一編「笛を吹く家」は読んだことがあったんだけど、でもどこで読んだかまったく思い出せないからインターネットで調べてみたら、初出の雑誌もその後に収録されたアンソロにも全く心当たりがなくて。まさかこの短編集自体を読んだことがあるのか、読んだことを忘れて買っちゃう本もたまにあるしな、と一瞬思ったけれど他の収録作は覚えてないというか絶対はじめて読んだ感じで、と考えていくと小説から少し離れたところでちょっと怖くなってきた。 そんなことを別のSNSに投稿してみたら、好きな怪談作家の方が「いいね」してくれたのを嬉しがったあとで読んだ別の収録作で 「『涸れ井戸の声』なる物語は、この世の本の中を彷徨っているのではないか。そして読んだ人々をひとしきり怖がらせ慄かせると、また別の本へ移動するのではないか。」 ——「涸れ井戸の声」 などという一文を読んでしまえば、なるほど、そんなこともあるかもしれない。彷徨い続ける物語にまた出会ったということか、などと思ってみたくもなる。そうなるともしかしたら今あの短編のタイトルを検索したとしたら、また別の掲載誌、アンソロジー、あるいは短編集が出てくるかもしれない。それは流石に怖いな。 一旦この短編集から離れて落ち着くか、と昨日noteに書かれていた記事をみかけた日本文学の短編を読んでみることにする。その短編が収録された文庫本を手に取って目当てのページを探してペラペラとめくっていると、今、一瞬、件の短編のタイトルが目に入った気がした。震える。流石に気のせいか、いや、でも、と思いながらも本を閉じて、身体から遠ざけるようにデスクの上を少し奥に滑らせる。 というこの上の文章の後半は嘘だし蛇足でもある気がするのだけれど、こんなことを考えてみるのもわたしの読書の仕方で、怖がり方で、やっぱり読書はチャンスミーティング。OK。今日もまた良い読書体験が出来た。 ちなみに収録作では件の短編ではなくて冒頭に収められている「高速怪談」がいちばん好きだった。シュチュエーションに怪異、ミステリ的な要素、人のヤダみまでもバランス良くハマっていて、とても良かった。




DN/HP@DN_HP2026年6月22日昨夜読んでいたこの怖い短編集のなかに一編読んだことあるやつがあったんだけど、でもどこで読んだかまったく思い出せないから調べてみたら、初出の雑誌もその後に収録されたアンソロにも全く心当たりがなくて。まさかのこの短編集自体読んだことあるのか、と一瞬思ったけど他の収録作は覚えてないというか絶対はじめて読んだ感じで、と考えていくと別口でちょっと怖くなってきた。



よしい@Yoshe2072026年6月9日読み終わった全編ゾッとする怪談の中にどんでん返しミステリの要素も含まれていて中毒性のあるおもしろさ。(自分含め)なぜ人は怪談を求めるのか、っていう怪談哲学についても考えさせられて興味深かった。
グミチャン@gumicyan2026年5月29日読み終わった借りてきた比嘉姉妹シリーズをキャラものとして読んでいるので、キャラなしで楽しめるかな…と思ってたけど全然面白!なんなら人にはこっちをオススメするかも…。怖いだけなら実話怪談とかリライトとか色々あるけど、これは「小説」という媒体であることに意味がある。 新潮社版を買う気しなかったので図書館で借りたけど、角川から新しくでるんだな。そっちなら買いたい。でも670円だった本が1,000円オーバーになるんだなあ。時代だなぁ…と思った。
生駒@とある書店の書店員@tsundoku_darake2026年5月28日読み終わった面白怖かった! 短編集ですが、意外な結末のものもあって、どんでん返しが好きな方にもおすすめできます。 書店でホラー特集の棚作りたいなぁ。

HKGR@HKGR2026年5月25日読み終わった一気読み!大好きな都筑道夫の小説「怪奇小説という題名の怪奇小説」を元ネタにしたタイトルに惹かれて読み始めた。 僕にとってはこれが初めての澤村伊智体験。 どれも趣向を凝らした怪談で、あっという間に読了。面白かった〜! 読むならぜひ大森望氏が解説を書かれている新潮文庫版を。 都筑道夫の小説のことも言及しつつ、最後にはアッと驚く仕掛けが施されている「怪説」です。さすが!!!! この「怪説」も含めて、楽しむべき一冊だと思います。 あ〜、「怪奇小説という題名の怪奇小説」も読みたくなっちゃったよ。 大森さんも指摘されていたけど、あの小説こそが、モキュメンタリー形式を導入した怪奇小説の先駆的作品だったのですね。都筑さん、さすが。

さえ@sae2025082026年5月7日読み終わった図書館で借りた短編付いてしまった。一冊丸々のお話より、怖いのが分かってるなら細々と読みたい気がして。 前回読んだひとンちと同じく完全な読み切り短編集。 全7話で、旅費を浮かせるため車で帰省中の出版関係者達が暇つぶしに始めた怪談大会で、次第に嫌な空気になっていく。新婚旅行の際に楽しみにしていた田舎で出会った怪異。夢とも現実とも付かない状況から逃げ続ける女子高生。誰も知らない涸れ井戸の声という小説を探す女流作家が出会う不気味さ。 涸れ井戸の声は牛の首とか鮫島事件を思わせるけど、堂々巡りになっていく展開が面白かった。 嫌な思いをするというより、怖い目に遭う。 澤村さんの話しはきぼわんみたいに化け物が闊歩する世界も面白いけど、シンプルに怖い話はホントにシンプルに怖い。そこが良いです。
八玖@rock51042026年3月30日読み終わった作者が好きなので購入。 小説ならではの企みに満ちた大どんでん返し……ということだったので叙述トリックに重きをおいた作品を集めてあるのかなと思っていたが、それだけに留まらない技巧が凝らされたものが多く、満足度の高い短編集だった。中でも最初に収録された「高速怪談」と最後に収録された「怪談怪談」は仕掛けが明らかになることで恐怖がぐっと高まる構造になっており、特に面白かった。また、いわゆる叙述トリックを用いてある作品では「触れられていない」ことが仕掛けになるのではなくあくまで「明示されていない」だけであり、違和感を覚えるフックのような描写も見受けられる点が作者の手腕の高さを感じさせた。 以下、各話の簡単な感想。 「高速怪談」 限界まで高まった緊張が緩和され呆気ない種明かしに和んだ終盤に真の恐怖を突きつけられるという構造が素晴らしかった。映像ではなく文字だけの表現でありながら、女の死に顔がありありと浮かんでくるのが怖い。むしろ具体的な映像が示されていない分、頭の中で最も恐ろしい想像をしてしまっている気がする。個人的にはヒトコワと見せかけてきっちり心霊オチにしてもらえたのも嬉しい。ヒトコワ自体は好きだが心霊と見せかけてオチは食傷気味なので……。 「笛を吹く家」 手垢のついたとまではいわないがよくある話と感じた。「子どもが消える家」って自認が子ども、もしくは周囲から子どもとして扱われてるのなら対象になるのだろうか。心霊現象を利己的に利用する人間という構造自体は好き。 「苦々陀の仮面」 スタッフ達を祟り殺した死者は吉住本人か、母親か、あるいは他の何かかという答えが出ない終わり方は好み。苦々陀処は無間地獄みたいな地獄だろうか、無間地獄の鬼も多眼らしいし。初耳だったのでククノチ神について調べたが、特に本作にリンクした逸話や属性も無かったし、繋がりは語感だけ?何でも勘ぐりたがる外野の書き込みの表現というだけかな。 「こうとげい」 理不尽さ、不気味さでは断トツ。よもつへぐいかな?と思った描写もあったが、別にそのような法則がある存在でもないらしく、とにかく“気まぐれ”で弄ばれながらもそこで生きるしかない人間の無力さが表れている。標的になるまいと必死な人々の描写により、由来すら明らかにならない超常的存在への恐怖が際立つし、間一髪逃げられたと見せかけて……というオチの味わいも深まる。中でも印象的だったのが、外から来た人間が因習に染まってしまうという構造。よくあるパターンだと因習を破壊するか、犠牲になるかのどちらかだが、「生き残るために迎合して犠牲者を差し出すようになる」というのが新しく感じた。一見周囲から浮いて見える高級ホテルが、超常的存在への畏怖を共有することで集落に馴染んでいるというのも皮肉で面白かった。 「うらみせんせい」 こちらもまぁありがち。教師に対する学生の嫌な感じがリアルだった。 「涸れ井戸の声」 いわゆる「牛の首」モノだが、人間に探られる前に怪異の方から近づいてきている感じがするのが怖い。「高速怪談」と同じく、こちらもまた具体的な描写がないせいで「井戸の底から聞こえてきたら怖いものって何だろう……」と想像させられてしまうのが嫌だ。涸れ井戸の声を読んだ作家が発狂するでもなく淡々と筆を折っているのも不気味。その件に関する文章を後輩作家に受け継いでいるのも不可解だが、彼女に涸れ井戸の声を教えた人間と同じく、読了後には他者に存在を広めてしまうようになるのだろうか。内容とは直接関係ないが、岩井志麻子先生っぽい人が出てきて嬉しかった。 「怪談怪談」 全編の中で一番怖かった。心霊現象かと思われた出来事にいったん説明がついたと思った途端にすべての前提が覆され、小説だからこそ隠されていた真相に驚くと同時にぞっとした。途中で視点主が質問を禁じられてるのも上手い。普通ならレコーダーから聞こえてくる声が全部一緒だったら絶対問い質すだろうから。訪れなかった未来を生き続ける死者たち、死者の器になった霊能者、それらを見守ることしかできない人間。起こっていることは恐ろしい一方で、非常に切ない。想像することしか出来ないが、滝が付け加えようとしていたのは、「怖い話を誰かに語ることで自分の負の感情を誰かに分かってもらいたい、分け合いたい」というようなことだろうか。滝の語りを遮る形で発された最後の台詞を読んだ時には、胸が締め付けられる心地になった。

kaokao@booooook8292026年2月28日読み終わった全部違って全部良い!! 趣向を凝らした7話が収録された短編集📖 どの話もラストにそういうことか!!が待ち受けている... 得体の知れなさにゾクッとした「こうとげい」、世界観が好きすぎる「うらみせんせい」が特に好き! fracocoさんの表紙のイラストも素敵🙌

- Meg@m8240n2026年1月29日図書館★★★☆☆多彩な短編集 それぞれ違うテイストで面白かった スプラッタ的表現は少なく、心理的にじわじわと恐怖を感じる作品でした これを機にホラー小説ブームが再燃しそう
- かいぞく@kaizock01252025年9月6日読み終わった最初は、人が怖い系の物かと思って合わないかな、と考えていたが、きっちり怖がらせてくれた。 結構いろんな方向へ怖さのベクトルが向いているのでお得感があるね。
ほんね。@Honne_03302025年5月31日読み終わった『高速怪談』が別のアンソロジーで既読なのは分かってたけど、そもそもこの本自体が単行本で読了済みだった…。 『うらみせんせい』、貴志祐介と山田悠介足して割った感じの不条理ホラー。『高速怪談』がやっぱり1番好き。




































