

JJMalone
@JJMalone
- 2025年9月26日探偵小石は恋しない森バジル読み終わった気軽に読み始めたが、なかなかよかった。後半のサプライズに向けて、いろいろご都合主義的な部分は見えるものの、あまり気にならなかった。不倫調査が死ぬほど嫌いだが、不倫調査が死ぬほど上手な探偵の小石、部下の蓮杖、バイトの雛未といった探偵事務所のキャラクターもよく、エンタメとしてとてもよくできた作品だと思う。
- 2025年9月23日デスチェアの殺人 下M・W・クレイヴン,東野さやか読み終わった後半も一気読み。ただ、謎自体は予想外の展開で面白かったが、サブストーリーの方に少し消化不良感を覚えた。マンネリ化を防ぐには仕方ないかもしれないが、もう少し純粋にポーたちの活躍を楽しみたいという思いが強い。 そういえば、ポーの父親の謎はどうなった?
- 2025年9月23日デスチェアの殺人 上M・W・クレイヴン,東野さやか読み終わったポーが精神分析医のカウンセリングを受けるというショッキングな場面からスタート。細かい章立で、章の終わりの強い引きといった構成はこれまでどおりで、相変わらずリーダビリティは満点。300ページがあっという間だった。
- 2025年9月20日夜明けまでに誰かがホリー・ジャクソン,服部京子読み終わった緊張感抜群、ノンストップのサスペンス。主人公含め思わせぶりな態度や科白、先輩のちょっと嫌な態度や発言など、相変わらずうまくてリーダビリティが高い。最後のオチは、まあこの作者ならこうするだろうな、という感じだったが、『卒業生には向かない真実』に比べたらはるかに納得性が高く、個人的には十分満足(『卒業生〜』は私はダメだった)。
- 2025年9月15日白魔の檻山口未桜読み終わったかなり特殊なクローズドサークルものだが、その状況に至るまでの説得力がある。重いテーマをはらんだストーリーだが、探偵役の城崎の謎解きは鮮やかで、本格ものとして楽しめたし、危機的状況のタイムリミットものとしても面白かった。個人的には前作よりこっちの方が好み。
- 2025年9月15日マーブル館殺人事件 下アンソニー・ホロヴィッツ,山田蘭読み終わった今作はダメだった。自分には合わなかった。今作のスーザンはあまり魅力的ではなく、人をイラッとさせる行動が目につき、語り手として辛かった。他の登場人物も魅力的な人間が全然おらず、ちょっとしんどかった。 作中作のピュントの方はとても面白かったのでちょっともったいない。いっそのこと残りのピュントシリーズをそれだけで出してほしい。
- 2025年9月15日
- 2025年9月11日こうしてぼくはスパイになったデボラ・ホプキンソン,服部京子読み終わった『こうしてぼくはスパイになった』の舞台は第二次大戦中のロンドン。暗号が書かれたノートを手に入れたバーティは、シャーロッキアンの友人デイヴィッドやアメリカ人の少女とエレノアとともに暗号解読に取り組む。過酷な状況にも負けない少年少女たちは実に魅力的で、何より救助犬のリトル・ルーがとってもキュート。ホームズからの引用も豊富で、シャーロッキアンなら大喜びまちがいなしの1冊。
- 2025年9月9日本好きに捧げる英国ミステリ傑作選マーティン・エドワーズ,クリスチアナ・ブランド他,深町眞理子他読み終わったタイトルが地味なので少し損をしているような気がする。アリンガム、マーシュ、コール夫妻、ブランド、クリスピンといったビッグネームから、超マイナーなロバーツ(実はシャーロッキアンの間では超メジャー)まで、ほとんどの作品が水準以上で、まさに珠玉のイギリスミステリ短編集。時間がある時にゆったりと読みかえしたい1冊。
- 2025年9月3日羊殺しの巫女たち杉井光読み終わった『世界で一番透き通った物語』とはまったくテイストで、作風の幅の広さを感じた。ホラーではあるが、「おひつじさまとはいったい何なのか」というミステリ要素も強く、ラストの意外な犯人(?)にはビックリした。なるほど確かに二度読みは必須。日本の某有名作品のオマージュであることは分かるが、ひょっとしたら出版社も装丁もそれを意識しているのか、だとしたらすごいなあと感心してしまった(無駄な深読みかもしれないが)。
- 2025年8月27日ハウスメイドフリーダ・マクファデン,高橋知子読み終わったハヤカワ文庫久々の当たり。イヤミスの皮を被った驚愕必至のサスペンス。話の展開が全く読めず、最後まで翻弄されっぱなしだった。果たして続編はあるのか?
- 2025年8月20日スパイたちの遺灰マシュー・リチャードソン,能田優読み終わったイギリスの伝説的な女性スパイが自分のスパイ活動に関する手記を出そうと主人公の大学教授に接触する冒頭から最後の1行まで緊張感満点のストーリーに圧倒された。巻き込まれ型エスピオナージュの傑作だと思う。
- 2025年8月16日
- 2025年8月16日ゆるやかに生贄はドロシイ・B・ヒューズ,野口百合子読み終わったこれは凄かった。最初はちょっと苦手なタイプかと思ったが、100ページ過ぎて主人公の属性が分かってから一気にサスペンスフルになった。後半の怒涛の畳み掛けには息が詰まって、読み進めるのがしんどくなるほどだった。
- 2025年8月9日
- 2025年7月19日ポルターガイストの囚人上條一輝読み終わった傑作ホラー『深淵のテレバス』に続く第2弾。「あしや超常現象調査」の晴子と越野はもちろんのこと、探偵の倉元に自称(?)超能力者の犬井といった前作の主要人物たちは今回も大活躍でとても楽しい。超常現象を完全に肯定するわけでも全く受け入れないわけでもなく、「超常現象を科学的に分析する」というスタンスが非常に面白い。「超常現象が生じると想定される場合はその発生メカニズムを推理する」流れが実に本格ミステリチックで素晴らしい。前作に比べて超常現象のスケールもかなりアップして派手になったが、今作もしっかり楽しめた。どうやら自作がシリーズ最終作になりそうでとても残念。
- 2025年5月11日逃げろ逃げろ逃げろ!チェスター・ハイムズ,田村義進読み終わった酔っ払った頭のおかしな白人警官が、心の奥底にある差別意識をむき出しにして2人の黒人を射殺し、目撃者の黒人をひたすら追い詰めるというシンプルなストーリーだが、とにかくスリリングでエキサイティング。こんなすごい本が未訳のままだったという驚きと、良くぞ翻訳してくれたという新潮社への感謝を感じる1冊。
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