因習村系小説。ずーんとした因習村の雰囲気と、12歳の少女たちのピュアさのギャップが眩しい

ホラーは苦手なんだけどこれはちょっと気になります

『世界で一番透き通った物語』とはまったくテイストで、作風の幅の広さを感じた。ホラーではあるが、「おひつじさまとはいったい何なのか」というミステリ要素も強く、ラストの意外な犯人（？）にはビックリした。なるほど確かに二度読みは必須。日本の某有名作品のオマージュであることは分かるが、ひょっとしたら出版社も装丁もそれを意識しているのか、だとしたらすごいなあと感心してしまった（無駄な深読みかもしれないが）。

『世界でいちばん透きとおった物語』著者の新刊！本格ホラーミステリー！ ということで期待して読んだ。 あまりミステリーに詳しくないので、色んな仕掛けに新鮮に驚きながら楽しめた。そういうことかあ…… でも最後のところがちょっと引っかかる。つまり、どういうこと？あれ？もう一回読もう。 以外蛇足。 『神様のメモ帳』からの杉井光ウォッチャーとしては、鳴海とか直巳みたいな鈍いナヨナヨした男の子が出てこないのは物足りないけど、それはそれで楽しめた！楽しいのがいちばん！ 世界でいちばん透きとおった物語が好きだという人にはこの本も神様のメモ帳も読んでほしい！！