くろろ
@kuroro
積読を減らすために始めました。
- 2026年4月12日
憐憫島本理生読み終わった2編が入った小説。うまくいっていない家族との関係と、何かバランスの悪い夫婦生活。そんな中でふと知り合った男性に惹かれて恋愛関係が始まる。恋愛に生活を侵されそうになるも仕事を両立させて最後には成功させる。人間の強さが感じられる作品だった。 - 2026年4月12日
ノーウェア・ボーイズ井上先斗読み終わったリス園で少年のレスキューを生業にしているかと思えば、古本屋で海外小説の知識を垂れ流す、バッティングセンターにもライブハウスにもいる。響さんはそれはもう少年たちを狂わせる。1文が短く読みやすい形式で、テンポの良さも青春の短さを感じられて良い。都会でもなく田舎でもない町田という街が、中途半端な主人公の気持ちとリンクしていて、最後までおもしろい小説だった。 - 2026年4月4日
- 2026年3月23日
性的であるとはどのようなことか難波優輝読み終わった性的なものが好きで性的なものが嫌いと言う筆者が、性的であるとはなにかを哲学的に説明した本。性的だから悪いとはどういうことか、内容、行為、影響で分類を行っている。性的な広告の悪さは、欲求のコントロールをしたい人間に対して強制的に欲求を生じさせ、恥を感じさせるからだ、という部分がやけに頭に残った。 - 2026年3月22日
2075 次世代AIで甦る日本経済岩田一政,日本経済研究センター読み終わった次世代AIの登場、活用によって日本経済や世界がどのように変わっていくかを分析した本。日本の労働人口減少は避けようがない未来であり、どのように次世代AIを活用するかが課題となる。うまく活用すれば人口減少に陥りつつも、労働時間の減少につなげることができる。労働力の確保には移民の活用という手もあるが、ポピュリズムの台頭とどのように折り合いをつけるかが今後の課題となるだろう。 - 2026年3月20日
イスラームが動かした中国史海野典子読み終わった中国史におけるムスリムの立ち位置を解説した本。中国内での少数民族の中では最大民族の回民族に多くのスポットを当てて歴史的な説明を行っている。前半では重要なポストにムスリムが立っていた歴史も語られるが現代の話ではかなりの弾圧に苦しむ状況も見えた。もっと中国史を知っていればさらに楽しめたかもしれないが如何せん自身の知識が足りなかった。 - 2026年3月19日
やさしいがつづかない稲垣諭読み終わったやさしさの定義から始め、続かなくて当然のやさしさについて哲学的に書いている本。コントロール権を相手に渡し、かつ、結果に責任を持つことをやさしさとしている点は新しい視点だった。 - 2026年3月19日
関関同立小林哲夫読み終わった関西の4強大学についてそれぞれの特色をテーマ別に紹介している本。ある程度のレベルまでいくと全分野に力を入れているため、キャンパスの場所くらいでしか選ぶ基準がないとも思った。 - 2026年3月8日
この一冊でわかる世界経済の新常識2026大和総研,熊谷亮丸読み終わったどの章を読んでもトランプ大統領の影響が現れていて面白い。世界情勢が目まぐるしく変わっていく中で、出版された本を読むことはどこかに視点を固定化して世界を振り返ることに役立つ。ニュースを見ているだけでは流してしまっていた情報を改めて知ることができてよかった。 - 2026年3月8日
現代お笑い論立川志らく読み終わったいつもの志らく師匠の語り口で様々な新旧芸人について語っている。昔のエンタメについて軽妙に語れる人の貴重さが感じられる一冊だった。あまりにもたくさんの芸人が登場するため、最も伝えたいイリュージョンの説明がかなり簡略化されている部分があり、もっと語ってほしい部分もあった。 - 2026年3月2日
犬と厄年紗倉まな読み終わった考えを丁寧に紡いでいく印象のある著者。小説はもちろんだが、エッセイも言語化が明確で読んでいて楽しい。自分とは考えも生き方も違うが、悩みながらも自分なりの答えを見つけながら生きていく人間性がよく見えてくる。犬を飼うでなく、イッヌ様を家に迎え入れる、ような表現がとても好きだった。 - 2026年3月2日
成瀬は信じた道をいく宮島未奈再読したこちらも再読。島崎と離れてもマイペースで突き進んでいく成瀬。周囲から理解されていないようで温かく見守る友人たちの存在が大きい。成瀬が急にいなくなった話では、やはり周囲の理解を超えていく成瀬の大きさがほほえましかった。 - 2026年3月2日
成瀬は天下を取りにいく宮島未奈再読したシリーズ完結を迎えたところで再読。やはり島崎との関係性がよく、ゼゼカラの話は心地よく読める。最初に読んだ時よりも成瀬の感情まで感じられるようになったのは気のせいか。 - 2026年3月2日
サッチャー池本大輔欧州で最初の女性首相。政策や周りとの人間関係が丁寧に綴られているが、時代もあり風当たりは強かったようだ。読んでいて周囲に味方は少なかったようだが、その中で長期にわたって政権を運営していたのは本人の能力が飛び抜けていたのだろう。サッチャーはイギリスのジャンダーギャップ指数の高スコアにも大きく貢献している。日本も女性首相の誕生でこれまで以上に変革が進むのであろうか。 - 2026年2月24日
ゼロからわかる日本の所得税制木山泰嗣読み終わった国民民主党の唱えていた103万円の壁が話題なっていた頃に買った本。基礎控除に所得制限をかけることや、いまの税制は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を侵しているのではないかという所から、所得税の成り立ちや問題点を分かりやすくまとめている。知れば知るほどに複雑怪奇な税金制度だがこの本を読むことで少し分かったつもりにはなった。選挙などで手取りの話をしている時はどの部分の減税や控除について話しているのかきちんと目をつけるようにしたい。 - 2026年2月21日
- 2026年2月21日
推し、燃ゆ宇佐見りん再読したイン・ザ・メガチャーチに出てきた推し活動。推しに対する想いがどんなものかを書ききった小説は「推し、燃ゆ」が代表作だと思う。文庫は解説が金原ひとみさんなのも含めて素晴らしい。推しの炎上によって人生がうまくいかず、というよりうまくなかったのが浮き彫りになり何も救いはない。芥川賞を取ってすぐ読んだ時より社会の多様化は進み、主人公のような人も世間に受け入れられていくのだろうか。 - 2026年2月20日
エデュケーションタラ・ウェストーバー,村井理子読み終わった陰謀論のようなものに心酔している父親のもと育った著者による自伝。学校へも行けず山で暮らす著者が教育をもとに新しい世界で過ごしていく半生は、希望のある物語だった。側からみると、そんな両親は放っておいて自分の人生を生きればいいのにと思ってしまうが、最後の最後まで家族との関係性の修復に思い悩む生活が続いており、単純には切り離せない家族の複雑さが垣間見えた。この本を読んで両親はどう思うのか気になっていたが、解説で少し触れておりモヤモヤが解消された。父親の方針により病院にも行けず、命を脅かす怪我を負っても自力で治していく描写が最も生々しく、読んでいて気が滅入る部分だった。 - 2026年2月14日
考察する若者たち三宅香帆読み終わった考察という言葉が溢れている。それは単に感想を発信するだけでなく正解を求めているのではないか、という若者(だけではないかもしれないが)の考え方を批評した本。推しの章で、平成に流行った萌えに、対象への行動を加えたものが推しだという言葉には納得した。それにしても、きっと今の考察文化だからこそ、エンタメ等のダメなところを語る方が世間では流行るのだろう。好きなものをただ好きというのは、考えてなさそうに見えて攻撃されやすい。 - 2026年2月14日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わったタイトルから宗教の話かと思っていたら推し活に関わる話だった。推しに関わる運営側が詳細に書かれていて、これが日経新聞の連載だったことも面白い。今後還ってくるのは、これまでやってきたことよりも、これまでやってこなったこと。序盤に出てきた言葉が終始頭から離れず、最後まで一気に読めてしまった。言葉を言い終わった後の口の形をキスするようなと記した後、同じ言葉で、起こりかけた小さな火を吹き消すような形と記す。作家の好みは例えに出ると思っているが特に好きな文章だった。すぐ隣の人のことのように感情が丁寧に描かれている、どの登場人物のことも分かるようでわからない、現代への解像度が高い話だった。
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