わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

26件の記録
- yayano@yaya72025年8月19日読み終わったまた読みたい図書館本中学3年生夏の作文コンクールで文部科学大臣賞をとった自閉症の高校1年生が、これまでに見て感じてきた、自分のうちとそとのお話。 悩みながら生きるということはだれにでも共通しているが、自閉症の人にはパターンがあるので、パターンのカテゴリ分け、自覚、継続して覚える、ということで成長していくらしい。家族や友達や先生との会話が多く、そこからたくさんの糧を得ているのだろうと思わせる筆致が美しい。普通のエッセイとしても十分におもしろい。
- ふじこ@245pro2025年7月31日読みながら何度も胸が詰まって、苦しくなって、それでも最後まで読み切った。ASD当事者の著者が生きる世界はあまりにも過酷だ。叫び出したいのも、何かに怒りをぶつけたいのも、じっと耐えて生きていく。高校一年生の男の子がこれだけ明確に思いを言語化して伝えてくれることに驚く。私たち定型発達者はこれほどまでに自分を見つめたことがあっただろうか。最後のお母さんからの文章を読んでボロボロと泣いてしまった。愛に包まれていればどんな人も生きていける。発達障害者も、そうでない人も。