ティンダー・レモンケーキ・エフェクト

104件の記録
- K@weitangshaobing2025年7月3日読み終わった【好きなところ引用】 だれかの存在に憂鬱になることもあるけど、だれかの気配に救われたりする。隣人もまた隣人の人生を生きている。わたしもあなたも同じように生活を営んでいる。他人に対する想像力はこの延長にある。おぼろげにしか感知していないとしても、その姿を想像すること。見えなくとも、そこにたしかに存在している。(p.62) どの職業でもいえることだけど、つくづく自分の生活はだれかの仕事で成り立っている。だれかの誇りのおかげで、わたしが知りえない恩恵を享受している。立ち向かうものの大きさに、わたしはただ圧倒されるだけだけど、それに立ち向かってなんとかやっている人たちがいると思うと、その事実に感動した。(p.147) 日記を通して、だれかの生きる痕跡を知ることで、今日という同じ日を生きる同志がいるのだと、わたしは勇気づけられていた。わたしに送られたすべての日記にわたしは救われていたのだ。(p.235) セックスは最大限のコミュニケーションであるから、話が通じない人に自分の身を委ねることはない。男性と一対一になったら、女であるわたしはどうやったって勝つことはできない。だから、自分にいやなことはしないだろうという安心があるかどうかが、かなり重要なチェック項目になると思う。それにまともに会話もできないような人間が、相手に快楽を与えることはできないと思う。セックス、なめんな。(p.196)
- うきくさ@sharapeen2025年6月29日気になる自分メモ: 📕 タイトル:ティンダー・レモンケーキ・エフェクト ✍️ 著者:葉山莉子(はやま・りこ) 🏛 出版社:タバブックス 📅 刊行日:2023年10月31日   📐 判型・頁数:B6判・296ページ  ⸻ 🐾 内容の印象(紹介文より) • Tinder上で「日記」と名乗り、マッチした相手に日々の自分の日記を送信する行動から始まる • 2022年2月~10月までの「わたし」の日記に加え、数日間の「彼」の日記も収録 • 性、恋愛、カルチャー、社会、アートなど幅広いテーマを、ユーモアと軽やかな視線で綴る  • マッチング疲れへのささやかな抵抗として、日記交換による“非通常のコミュニケーション”を試みる試作感がある () ⸻ 🕊 読みどころ(予想) • 「顔出し・要求なし・日記交換」から生まれる、軽やかながらも本質的なつながりの風景 • 「彼」への恋は、相手の日記を読み、考え、感情をゆらせたリアル体験として浮かび上がる • 日記という形式が、性や欲望、アート、展示などの話題を日常に自然に引き込んでいる • 日記を書く/読む行為を通じて、人との距離感や結びつきのありかたを“試している感じ”が面白い ⸻ 📎 補足メモ • 元ZINEとして2022年に自主制作され、反響を呼びタバブックスからの書籍化となったスタイル  • 書き手が“日記ちゃん”として振る舞うことから、匿名性と“誰かの日常”として読む側に安心と面白さを与えている
- m@kyri2025年6月3日読み終わった@ 自宅あっという間に読み終えてしまった! 予想もつかないところに連れて行ってもらったような気がする、ものすごいドラマじゃん これを読みながら、おもしろい日記とはなにか、反対におもしろくない日記ってあるのか、でも売れる日記と売れない日記というのはたぶんあって、それを分けているのはなんなのかをずっと考えていた でもこの日記はとても面白かった、なにがそんなに面白かったのだろうとも考えたけど、葉山さんが日々の生活に、出会う人たちに、触れる芸術たちに、きちんと心を震わせている、その一端に触れることができたのが、面白かったということなのかな 心が動くこと、これがやっぱり大事なんだな、きっと
- rimo@rimo2025年3月29日買った読み終わったかつて読んだティンダーで日記を送りつけて、それを本にしてしまうという不思議な日記本。とてもおもしろい。何人かに勧めてるけど、まだ1人にしか刺さっていない。舞台となる駅やお店が馴染み深すぎて、自分か知り合いがどこかに出てきそうでこわかった。
- タバブックス@tababooks2023年10月31日出版社よりTinder上で「日記」と名乗り、夜な夜な毎日、日記を送る。日記を交換するうちに、ひとりの男性に恋をしたー そんな内容紹介に惹かれて同名の自費出版ZINEを軽い気持ちで読み始めたら、深く、鋭く、あらゆる方面に持っていかれ…とにかく心を掴まれて書籍化したのが本書です。 マッチングアプリでの男性からの「ヤレるヤれないの評価軸」に消耗していた「わたし」。ちょっとしたイタズラと復讐のつもりで、ある日「日記」と 名乗り、マッチした男性に日記を送りはじめた。突如日記が送られてくるというゲリラ活動をおもしろがる人が現れ、多い時には 100 人あまりと日記を送りあう。恋、狂気、ユーモア、批評、さらに性を真正面から語る、自立した女性の痛快な日記。 マッチングや恋愛、セックスの話がふんだんに出てくるけど、そこには「モテ」や「愛され」「女子力」みたいなものも、結婚や男への媚びも一切ない。自分の身体も人生も自分で決める、それを実践してありのままに書く。元気と勇気をもらえる1冊です! (発行人)